偽りの名(コードネーム) i(アイ)Formula(フォーミュラ)X(テン) [編集]

偽りの名 iFormulaX R 水文明 (7)
クリーチャー:グレートメカオー/アンノウン 6000
自分のターンの終わりに、このクリーチャーがタップされていて、自分の手札が10枚以上あれば、自分はゲームに勝利する。
W・ブレイカー

DMR-06で登場したグレートメカオー/アンノウン

エクストラウィン能力を持つ6体目のクリーチャーである。

このクリーチャーの最大の特徴は、《究極銀河ユニバース》をはじめとする他のカード持ちよりも、比較的簡単にエクストラウィンを決められる点だろう。
その条件は、自分のターンの終わりに「タップされていること」と「手札が10枚以上あること」の二つ。

前者は、自分のクリーチャータップできる《ドンドン打つべしナウ》《転々のサトリ ラシャ》を使えばよい。どちらもわずか1マナなので使いやすい。あるいは《メッサダンジリ・ドラゴン》等でスピードアタッカー化させて相手のウィニーに突撃させるなどの方法がある。
クリーチャータップコストにできる《シンクロ・スパイラル》とも相性が良い。ただし、《スパイラル・ゲート》などと違い相手のクリーチャーしかバウンスできないため、《iFormulaX》でない方を手札に戻して手札消費を抑えるという芸当は不可能。
いずれにせよ、相手のシールド攻撃することはできるだけ避けたいところである。せっかくのエクストラウィンS・トリガーで防がれてしまうのはもったいない。

後者は、《パーロックのミラクルフィーバー》《知識の包囲網》など、手札を大量に増やせるカードを使うのが良い。古いカードである《悪魔の契約》《神々の逆流》など、ドロー以外の手段もある。このように、手札を増やすカードの数も手段のバリエーションも豊富にあるため、こちらの条件を満たすのは思いのほか容易である。

1ターンエクストラウィンを決める具体的な方法の一例は以下。

  1. マナを10マナ以上用意、手札にこのクリーチャー《ドンドン打つべしナウ》《悪魔の契約》の3枚を準備
  2. このクリーチャー召喚し、《ドンドン打つべしナウ》唱える
  3. 残ったマナ《悪魔の契約》唱え、10マナ墓地に置きカードを10枚引く

この場合、《セブンス・タワー》等を使えば10マナ揃えるのはさほど難しくなく、また必要なキーカード3枚が手札にあればすぐに発動できる。即死コンボとしては決めやすい部類だろう。

ただし、除去への耐性は皆無。できれば出したターン中にコンボを決めて勝ってしまいたい。相手にターンを渡す場合、セイバー持ちである《剛力防機シュビルパンチ》《キャプテン・スーパーレスキュー》などを隣に立てておきたいところ。
また、除去以外にもハンデスとの相性は最悪で、特に手札を全て捨てることになる《ロスト・ソウル》《奈落の葬儀人デス・シュテロン》は天敵。《墓守の鐘ベルリン》《聖鐘の翼 ティグヌス》で守ったりマッドネスを握っておくという手もある。
これらを踏まえると、確実に勝利するためにはやはり1ターンコンボを完成させてしまうのが最善である。さらに言えばシールド攻撃しないようなコンボにするのが望ましい。

大量ドローができるデッキだとしても、素早くタップされている状態にすることやそもそも出すことは労力が必要で、片手間でエクストラウィンを狙うのは厳しいため、やはり専用デッキを組むべきだろう。しかしながら決して無謀な要求というわけでもなく、デッキビルディングプレイング次第では環境に喰い込む可能性も十分考えられる、非常に面白いカードである。
実際にこのカードを使ったデッキは数多く考えられ、環境入りを果たしたこともある。詳しくは【フォーミュラエクストラウィン】を参照。

  • 名前からわかるとおり、モデルとなっているのは「フォーミュラカー」。
    • フォーミュラカーを使ったレースをフォーミュラレースなどと呼ぶが、その中の国際自動車連盟(FIA)が定めるものの名前は「フォーミュラ+〇(階級を表す数字)」となっている。こちらもネーミングの元ネタとなっているかもしれない。ただしこの階級を表す数字は1~4なので10は存在せず、さらに最上級は最も数字の小さいフォーミュラ1(いわゆるF1)となっている。
    • 一文字目に小文字の「i」が付いていて二文字目が大文字になっているが、これはapple社の象徴的なネーミングである。
      さらに同社の製品であるiPhoneには専用の数学アプリとして「iformula pro X」というものが存在しており、これも踏まえるとフォーミュラカーと合わせて元ネタの一つになっているのかもしれない。
      また、apple社の元社長である故スティーブ・ジョブズ氏は、フレーバーテキストにあるようなイノベーターとしてよく取り上げられることも関連をうかがわせる。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

  • DMR-06
    「戦略のイノベーター(革新者)」。そのふたつ名の通り、偽りの名 iFormula Xは革新的な戦略を産み出した。
  • DMEX-08
    手札がいっぱいでよかった。 ― 偽りの名 iFormula X

収録セット [編集]

参考 [編集]


[1] 《破壊機装デリート・タンク》《衝撃機装エスケープ・フィアット》《特急機装マウス・シットレイン》MODE→CHANGE版)
[2] 余談だが、2023年11月時点での公式カードリストのフレーバーテキスト欄の記述でも脱字がそのままとなっており、訂正されず放置されている