知識と流転と時空の決断(パーフェクト・ウォーター) [編集]

知識と流転と時空の決断 SR 水文明 (4)
呪文
自分の墓地に呪文が4枚以上あり、この呪文が自分のシールドゾーンにあれば、この呪文に「S・トリガー」を与える。
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
►カードを1枚引く。
►GR召喚する。
►相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。

DMRP-10で登場した呪文

モードで「1ドロー」「GR召喚」「バウンス」のうち2つ(重複も可)を使える。自分の墓地呪文が4枚以上あればS・トリガーで唱えることもできる。

同等の効果を3コストで発揮できるカード群も存在するため、単純なコストパフォーマンスの点から見ると一概に高いとは言えないものの、この呪文の真価はやはり柔軟性の高さ。盤面と状況に合わせて選べる6通りもの選択肢をたった1枚が備えている。
超GRゾーンから呼び出すカードの選択肢が最大12種類であることを考えると、汎用性はかなり高い。

条件付きとはいえS・トリガーにもなる為、過去のカードの上位互換、時には完全上位互換ともいえる働きをしてくれる。

得てしてGR召喚《終焉の禁断 ドルマゲドンX》全体封印に弱いが、これ1枚でバウンス2回を放つことで《終焉の禁断 ドルマゲドンX》除去耐性2回を全部使わせることができ、弱点の補完となっている。

コストの軽さから、自身のS・トリガーのほか、《Wave ウェイブ》cip《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》Dスイッチ《貝獣 ウーニ》スーパー・S・トリガーなどで唱えられるのも柔軟さに拍車をかける。

  • GR召喚を2回選べばこれ1枚で《真理銃 エビデンス》龍解条件を満たすことができ、そちらの一定の再評価がなされた一因となっている。

ルール [編集]

モードの選択を2回行ってからその選択した能力の解決に入る。なので、1回目の能力を選んでそれを解決してから、2回目の能力を選んでそれを解決するということはできない。モードの選択は、呪文を唱える段階で全て行うのがルール。

  • バウンスを2回選んだ場合、1回ずつバウンスを処理する(2019/7/26事務局確認)。
  • バウンス効果は同じクリーチャーを2回選べる(2019/7/26事務局確認)。
  • 呪文能力は上から順に解決するのがルールなため、モードは好きな順番では解決できない(2019/08/07事務局確認)。
    • 例えば、バウンスの効果で《百発人形マグナム》を処理してから安全にGR召喚するという動きを取ることはできない。
  • バウンス効果を2回実行して2体のクリーチャーを除去する時、同時に場から離れるわけではない。
    • GRクリーチャー2体を対象に取られて除去された際、除去が実行された順番通りに超GRに戻すこと。勘違いして超GRの下に置く順番を勝手に変えると反則になるので注意。

環境において [編集]

超天篇環境では【カリヤドネループ】【青赤緑ミッツァイル】【バーンメアジョーカーズ】を中心として、呪文サポートが厚い、あるいはマナが伸びるという条件のいずれかを満たした水系のGRデッキ全般に投入された。

DMGP-9th」優勝の立役者となったカードであり、決勝戦3本目では《BAKUOOON・ミッツァイル》1体、《“魔神轟怒”ブランド》2体を含む5体8打点による1ショットキルS・トリガーで2枚捲れることで返すという大活躍を果たした。「自分の墓地に呪文が4枚以上」という条件はやや厳しいようにも思えるが、【カリヤドネループ】のように早期段階で大量の墓地肥やしが期待できるデッキタイプなら【赤単ブランド】のような強力な速攻デッキ相手でも積極的に狙っていける戦術である。例えば1ターン目に《ブラッディ・クロス》、2ターン目に《ブラッディ・タイフーン》を唱えればそれだけで6枚もカードが墓地に溜まる計算になるため、その内4枚が呪文(2枚は唱えた《ブラッディ・クロス》《ブラッディ・タイフーン》であることが自明)ならそれだけでS・トリガー獲得の条件が達成される。

【バーンメアジョーカーズ】でもS・トリガーを得る条件はそう厳しくない。というのも、そちらのデッキにはS・トリガーを含むものを入れて呪文が少なからず投入されており、最悪《オラオラ・スラッシュ》の空打ちで条件を満たすこともできると考えると寧ろ条件が軽い部類に入る。

2020年12月18日殿堂レギュレーション改訂を機に【カリヤドネループ】が決定的に弱体化し、系の【バーンメアジョーカーズ】が環境から姿を消すと、このカードも環境であまり見かけられなくなった。

ゴッド・オブ・アビス環境時点では【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】に汎用GR召喚札として偶に使われるぐらいなものである。一応【青黒赤緑邪王門】で使われるケースも。

【絶望神サガループ】登場以降そちらに使われないこともないが、《蒼狼の大王 イザナギテラス》でのコスト踏み倒し範囲内に入るGR召喚呪文の方がずっとループ適性は高いため、あくまでそちらにおいては稀に見られる汎用枠扱いに留まる。

その他 [編集]

  • 「知識」はドロー、「流転」はバウンス、「時空」はGR召喚、決断は2回の選択を指していると思われる。
    • もし、上記通りであれば、呪文能力GR召喚バウンスのテキストが逆になっていることになる。
    • またパーフェクトウォーターと同名の商品に、テトラの販売する熱帯魚の水質調整剤の「パーフェクトウォーター」が存在する。ただ、イラストには熱帯魚を連想する要素はないので偶然の一致かもしれない。
    • 時空といえばサイキック・クリーチャーを彷彿とさせるものの、アニメ等の描写を見る限り同じ様にGRクリーチャーも別の次元からゲートを開いて来ている描写がある為この表現もあながち間違ってはいないのかもしれない。

サイクル [編集]

超天篇で登場したパーフェクト呪文サイクル

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 1つ目の能力について

Q.墓地に呪文が3枚ある時にT・ブレイクされた中に、《知識と流転と時空の決断》とS・トリガーの呪文がありました。先に呪文のS・トリガーを使った場合、《知識と流転と時空の決断》もS・トリガーで使うことができますか?
A.いいえ、手札に加える段階で自分の墓地に呪文が4枚以上なければこの呪文に「S・トリガー」は与えられていません。
引用元(2019.6.21)

  • 2つ目の能力について

Q.《知識と流転と時空の決断》を唱えて「GR召喚する。」と「相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。」を選択しました、相手のクリーチャーを手札に戻してから、GR召喚できますか?
A.いいえ、呪文はテキストに書かれている処理を書かれている順番に行います。

+  総合ルール 302.2

引用元(2020.11.13)
 

Q.相手の《暴走龍 5000GT》がいる状況で、自分は《知識と流転と時空の決断》を唱えました。相手の《暴走龍 5000GT》を手札に戻してから、パワー5000以下のGRクリーチャーをバトルゾーンに出せますか?
A.いいえ、GR召喚してからクリーチャーを1体手札に戻します。パワー5000以下のGRクリーチャーは超GRの一番上に残ります。呪文はテキストに書かれている上から順に解決していくのがルールですので、《知識と流転と時空の決断》などに書かれている「次の中から2回選ぶ。」という呪文のテキストは、上から書いてある順番で効果を解決をします。

+  総合ルール 302.2

引用元(2020.11.13)