緑単(みどりたん)ループ】



緑単、ないしは準緑単構築でチェイン・コンボからの無限ループを志向したコンボデッキの総称。《邪帝斧 ボアロアックス》主体の場合は【緑単サソリス】《霊騎サンダール》主体の場合は【ラグマループ】《獣軍隊 キンコング》主体の場合は【キンコングループ】《グレート・グラスパー》主体の場合は【チェイングラスパーループ】と呼ばれることが多いため、実質的にそれら以外を指す。

2016年9月15日から2018年3月1日までの状況としては猿ループ、鎖風車ループと同義であった。

概要

自然は、マナ加速クリーチャーサーチマナ回収コスト軽減マナ送りの手段を多数擁している。そのため、組み合わせ次第では構造的にcipループが成立しやすい下地は整っていた。
しかし、要求枚数の多さから現実的ではなく、そもそも緑単構築でループすることがあまり知れ渡っていなかったためにドラゴン・サーガ初期までメジャーになることはなかった。

ところが、DMX-18リリース後から状況が一変する。《邪帝斧 ボアロアックス》の登場によりマナゾーンからのコスト踏み倒し手段が用意されたことで、ループ成立要件が一気に易化した。

DMR-23では、《ベイB ジャック》が登場。フィールドのクリーチャーが次々にマナリソースに変換され、cipの連鎖に拍車がかかる。

これらの影響もあり、新たな自然のカードがリリースされる度に「そのカードはループに使えるのか」「過去のカードとのシナジーはどうか」と考えるプレイヤー人口が相対的に増加した。
《邪帝斧 ボアロアックス》殿堂入り後は「《邪帝斧 ボアロアックス》に頼らないループの研究が進むことで逆にキルターンが短くなる」という謎の逆転現象も発生した。

地雷だった過去からトップメタに駆け上がり、今もなお多数の殿堂入りカードを生み出し続けている。

1万円もあれば組めることもざらであったなど比較的低予算で組めるが、全デッキ中でもプレイング難易度が特に高いことで有名。

使用カード

主要パーツ

《ベイB ジャック》バトルゾーンマナリソース化
《蛇手の親分ゴエモンキー!》マナ召喚可能化。殿堂入り後は異なる色のフィニッシャーのマナを生み出すために使われる
《大勇者「鎖風車」》マナゾーンタップされたマナを回収。《ララバイ》フィニッシュには必須
《アラゴト・ムスビ》マーシャル・タッチマナ加速バウンスが要。
3軽減と《ベイB ジャック》があると、《掘師の銀》等と組合せて無限ブースト可能
《掘師の銀》《革命目 ギョギョウ》とシナジー。《大勇者「鎖風車」》の進化元。
《アラゴト・ムスビ》マナ送りにし、《アラゴト・ムスビ》バウンスする対象として最適
《霊騎ラグマール》《掘師の銀》の墳墓避け。《超神星ジュピター・キングエンパイア》の進化元の1つ
《S級原始 サンマッド》汎用性の高い【クリーチャーコントロール】
《カブラ・カターブラ》/《雪精 ジャーベル》/《天真妖精オチャッピィ》等が進化元に適し、《アラゴト・ムスビ》マナ送りにし、《アラゴト・ムスビ》バウンスする対象として進化元ごと戻せることから、《掘師の銀》の拡張機能版としての役割を果たす
条件付きとはいえループデッキでは貴重なT・ブレイカーでもあり状況次第ではビートダウンプランにスイッチも可能
《雪精 ジャーベル》クリーチャーサーチ
《トレジャー・マップ》
《未来設計図》
《フィーバー・ナッツ》主に3軽減目としてのコスト軽減
《桜風妖精ステップル》マナ加速。最速3ターンで、《神秘の集う遺跡 エウル=ブッカ》《ハッスル・キャッスル》を建てるためには《ベイB ジャック》と《ステップル》が必須
《龍覇 マリニャン》3コスト以下のドラグハートにアクセス。主に《神秘の集う遺跡 エウル=ブッカ》専用機だが、中継ぎや《水上第九院 シャコガイル》フィニッシュのために《龍魂要塞 ブルニカ》を出すことも多い
《バロン・ゴーヤマ》《フィーバー・ナッツ》/《カブラ・カターブラ》/《アラゴト・ムスビ》/《クリクリ・イガラーズ》等を踏み倒せる。《ダンディ・ナスオ》としての役割も果たせるので、《カブラ・カターブラ》/《クリクリ・イガラーズ》との組合せで実質的に確定サーチとして機能する
《カブラ・カターブラ》《バロン・ゴーヤマ》/《S級原始 サンマッド》シナジーするマナ回収で、このデッキでは使い勝手が良い。後半で主に《蛇手の親分ゴエモンキー!》を回収するためにも使う
《ハッスル・キャッスル》次のターンのノンストップ化のために、《フィーバー・ナッツ》等をハンドアドバンテージに変換するために使う。2017年3月25日ルール改訂により、戦略的ハートバーンによる即死を防げる

採用圏内

ドラグハート

フィニッシャー

緑単ループの変遷

くすぶるラグマループ
(〜2014年10月17日)

ドラゴン・サーガ初期までに緑単ループと呼べそうなものは【ラグマループ】ぐらいなものである。当初のコスト軽減の主流は《モビル・フォレスト》で実現性は乏しかったが、クリーチャーによるコスト軽減のほうが連鎖的に軽減しやすい点が注目されると《フィーバー・ナッツ》《念仏エルフィン》に注目が集まった。《念仏エルフィン》は中途半端なスペックが悪目立ちしたが、ドラゴン・サーガ《龍覇 マリニャン》《神秘の集う遺跡 エウル=ブッカ》を手に入れたことでそれなりに実践レベルの戦力を確保する。

《邪帝斧 ボアロアックス》の獲得とイメンループの台頭、および青緑サソリスの成立
(2014年10月18日〜2015年12月17日)

《邪帝斧 ボアロアックス》が登場したことでさらに【ラグマループ】は強化される。しかし、同時期に登場した【イメンループ】の活躍がめざましく、緑単構築のループに対する注目度は相対的に低かった。《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》殿堂入りも意味を成さず、そのままの勢いで第一回公認グランプリで優勝を飾る。
以後は染色による弱点が目立ち始め、《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》の代わりに、コスト軽減《鎧亜戦隊ディス・ピエロ》で半永久ループさせて大量展開する「青緑サソリス」が開発された。どちらも一長一短ではあるが、どちらかといえばイメンループのほうが成績を残した。

《S級原始 サンマッド》の獲得と、緑単サソリスのコンボデッキ化
(2015年12月18日〜2016年9月14日)

イメンループの《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》の禁止化に備えた動きが活発化し、「ライヤタテブエ型」や「リケライヤ型」に対する回帰も見られたが、《S級原始 サンマッド》が登場したことで「ライヤサンマッド型」が定着。程なくして《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》が果たしてプレミアム殿堂になる。
同時に、複数重ねた《S級原始 サンマッド》《アラゴト・ムスビ》バウンスできることが着目され、青緑サソリスからが排除される形でループ型の【緑単サソリス】が成立した。ここから緑単ループの歴史が再開される。
第二回公認グランプリでは準優勝と3位入賞の好成績を収める。長らく中速ビートダウンの代名詞だった緑単サソリスは、無限ループの代名詞へとすっかり様変わりした。

《ボアロアックス》の殿堂入りと脱《ボアロアックス》の潮流
(2016年9月15日〜12月15日)

第二回公認グランプリでは、《蒼き団長 ドギラゴン剣》が使えなかったため表面化しなかったが、《ボアロアックス》の展開まで時間がかかる点が環境にそぐうものではなくなった。【赤黒ドギラゴン剣】【レッドゾーン】とは異なり、1ショットキルなので、革命2を使えない《革命目 ギョギョウ》では間に合わないのである。ファイナル革命の中でも特に《時の法皇 ミラダンテXII》は致命的だった。召喚を防がれては何もできなくなってしまう。対抗手段も《獣軍隊 ヤドック》しかなかった。そこで《ボアロアックス》を使わずに、より早くループ成立が達成できないものかと模索する動き、いわゆるフルパワー化の模索が活発化する。
そこで白羽の矢が当たったのが《蛇手の親分ゴエモンキー!》だった。実質的にマナゾーン手札に変換でき、召喚によって新たに増えたマナも《ゴエモンキー》の再召喚によって対象になる。これに《原始 サンナップ》を絡めれば実質的にマナも回復する。つまり《ボアロパゴス》のコスト踏み倒しに該当する部分を、コスト軽減マナ召喚マナアンタップの合せ技によって再現することに成功する。
それどころか、トリガー能力によるマナ召喚であることにさらに着目され、「《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》で能動的に手札をリセットしても、《ゴエモンキー》で関連付けされた十分なマナゾーンのカードを手札代わりにして追加の2コスト軽減を立てれば、またそこからメインステップを継続できる」という、凶悪なコンボも発掘される。
程なくして《ボアロアックス》は殿堂入りするが、周回遅れの対応であった。

《ベイB ジャック》の獲得とループ成立の高速化
(2016年12月16日〜2017年2月25日)

《ゴエモンキー》のおかげでキルターンが早くなった緑単ループだったが、《ベイB ジャック》の登場はこの流れを加速させた。《サンマッド》が手札マナゾーンバトルゾーンを駆けずり回るこのデッキにおいて、バトルゾーンマナリソースに使えるということは、実質的に無限のマナを得たことに等しい。《ベイB ジャック》自身もシステムクリーチャーとしては破格な性能を有しており、登場から日本一決定戦直前までのチャンピオンシップを一気に荒らした。

《蛇手の親分ゴエモンキー!》の殿堂入りと《大勇者「鎖風車」》への脚光
(2017年2月26日〜7月7日)

チャンピオンシップによって環境の変化をいち早く察知した公式は、《ゴエモンキー》の殿堂入りを決定。しかし、それに呼応するかのように新たな代替カードが発掘される。
それが《大勇者「鎖風車」》である。任意コスト軽減によって実質的に回収できる枚数を調整できる上に、仮にマナゾーンが空になってしまっても《ベイB ジャック》でバトルゾーンをリソースにしてしまえば問題がなくなってしまう。なお、《大勇者「鎖風車」》を中心に据える場合はマナ武装が途中で使えなくなる可能性を考慮して《雪精 ジャーベル》が全抜きされているケースも目立った。マナは《青銅の鎧》で増やし、サーチ《トレジャー・マップ》《未来設計図》に託すのである。
新たな相棒が追加されたことでより動きが多様化し、選択肢が増えたことで玄人好みの毛色が強まったが、勝率の高いデッキとして一気にトップメタに上り詰める。回収の物量が増えたので、《トンギヌスの槍》ループも、処理に時間こそ掛かるが、この頃には成立しやすくなっていった。
第四回公認グランプリ3位入賞の緑単ループには《鎖風車》は入っていないが、TOP32ではそれなりの採用率を誇り、情報が広まると一気に主流化した。
以後は《獣軍隊 ヤドック》のおかげでデッキに占めるゲリラ・コマンド率がそれなりに高くなったので、フィニッシャーとして《大神砕グレイトフル・ライフ》を採用し、【ヴォルグ・サンダーライブラリアウト】でフィニッシュを簡便化して時間切れ対策を施すようになる。

《鎖風車》《サンマッド》《アラゴト・ムスビ》殿堂入り後の緑単
(2017年7月8日〜9月15日)

以上の結果を受け、「超CS in 熊本」に向けて主要3パーツが殿堂入りに。長らく使われてきた2枚以上の《サンマッド》を利用するという手段が使えなくなる。3軽減から《アラゴト・ムスビ》を2体交互に出すという手段も使えない。
緑単ループの定石が使えなくなったことで、【ラグマループ】【緑単サソリス】に回帰する動きも一部には見られる。とはいえ、【ラグマループ】らも《ベイB ジャック》という新戦力は手に入れたが、同時に2枚目以降の《アラゴト・ムスビ》を失っている。
「超CS in 熊本」では制限を受けながらも準優勝を果たす。レシピは《ララバイ》フィニッシュで【緑単サソリス】に回帰しつつも、ワイルド・ベジーズの展開力を付与することで失われた動きを補うというものだった。銀の弾丸は15枚にも及び、極めて玄人向けの仕様と言える。そのプレイヤーの話によると、その大会では【速攻】が極端に少なかったといい、それも活躍の要因と言える。あまりにも制限パーツが増えすぎたため、盾落ちケアは一撃で回収し切れる《逆転のオーロラ》に一任されるようになる。

《ララバイ》フィニッシュの手順は以下の通り。この手順を説明できなければ省略は認められないので慣れておこう。(2017年10月3日現在の殿堂レギュレーションで可能)

  1. マナゾーン《掘師の銀》タップ。手札から《蛇手の親分ゴエモンキー!》召喚。(《掘師の銀》/《S級原始 サンマッド》/《ベジタバッタ・パンツァー》/《大勇者「鎖風車」》/《曲芸メイド・リン・ララバイ》/《雪精 ジャーベル》マナ召喚可能化)
  2. バトルゾーン《蛇手の親分ゴエモンキー!》タップマナゾーンから《掘師の銀》召喚。
  3. 《掘師の銀》cip《蛇手の親分ゴエモンキー!》マナゾーンへ。
  4. マナゾーン《蛇手の親分ゴエモンキー!》/《S級原始 サンマッド》/《ベジタバッタ・パンツァー》をタップ。手札から《革命の巨石》詠唱。《革命の巨石》は山札へ。
  5. マナゾーン《大勇者「鎖風車」》タップマナゾーンから《雪精 ジャーベル》召喚。
  6. 《雪精 ジャーベル》cip手札補充はせずに、並び替えて《革命の巨石》山札の上に固定する。
  7. マナゾーン《曲芸メイド・リン・ララバイ》をタップ。マナゾーンから《曲芸メイド・リン・ララバイ》召喚。
  8. 《曲芸メイド・リン・ララバイ》cip《革命の巨石》と相手の山札の上を強制ブースト。
  9. バトルゾーン《雪精 ジャーベル》タップマナゾーンから《S級原始 サンマッド》《雪精 ジャーベル》に重ねて召喚。
  10. 《S級原始 サンマッド》cip《雪精 ジャーベル》ごと《S級原始 サンマッド》自身をマナゾーンに置く。
  11. マナゾーン《革命の巨石》/《S級原始 サンマッド》タップ。敢えて2軽減のみを使い、マナゾーンから《大勇者「鎖風車」》《掘師の銀》に重ねて召喚。
  12. 《大勇者「鎖風車」》cip《蛇手の親分ゴエモンキー!》/《S級原始 サンマッド》/《ベジタバッタ・パンツァー》/《革命の巨石》の4枚をマナ回収
  13. バトルゾーン《大勇者「鎖風車」》タップ。手札の《ベジタバッタ・パンツァー》《大勇者「鎖風車」》に重ねて召喚。
  14. バトルゾーン《曲芸メイド・リン・ララバイ》をタップ。手札の《S級原始 サンマッド》《ベジタバッタ・パンツァー》に重ねて召喚。
  15. 《S級原始 サンマッド》cip《掘師の銀》/《大勇者「鎖風車」》/《ベジタバッタ・パンツァー》ごと《S級原始 サンマッド》自身をマナゾーンに置く。
  16. マナゾーン《掘師の銀》タップ。手札から《蛇手の親分ゴエモンキー!》召喚。(《掘師の銀》/《S級原始 サンマッド》/《ベジタバッタ・パンツァー》/《大勇者「鎖風車」》/《雪精 ジャーベル》マナ召喚可能化)
  17. バトルゾーン《蛇手の親分ゴエモンキー!》タップマナゾーンから《掘師の銀》召喚。
  18. 《掘師の銀》cip《蛇手の親分ゴエモンキー!》マナゾーンへ。
  19. マナゾーン《ベジタバッタ・パンツァー》をタップ。マナゾーンから《ベジタバッタ・パンツァー》《曲芸メイド・リン・ララバイ》に重ねて召喚。
  20. マナゾーン《S級原始 サンマッド》をタップ。マナゾーンから《S級原始 サンマッド》《ベジタバッタ・パンツァー》に重ねて召喚。
  21. 《S級原始 サンマッド》cip《曲芸メイド・リン・ララバイ》/《ベジタバッタ・パンツァー》ごと《S級原始 サンマッド》自身をマナゾーンに置く。
  22. マナゾーン《蛇手の親分ゴエモンキー!》/《S級原始 サンマッド》/《ベジタバッタ・パンツァー》タップ。敢えて1軽減のみを使い、マナゾーンから《大勇者「鎖風車」》《掘師の銀》に重ねて召喚。
  23. 《大勇者「鎖風車」》cip《蛇手の親分ゴエモンキー!》/《S級原始 サンマッド》/《ベジタバッタ・パンツァー》の3枚をマナ回収
  24. バトルゾーン《大勇者「鎖風車」》タップ。手札の《ベジタバッタ・パンツァー》《大勇者「鎖風車」》に重ねて召喚。
  25. マナゾーン《雪精 ジャーベル》をタップ。手札の《S級原始 サンマッド》《ベジタバッタ・パンツァー》に重ねて召喚。
  26. 《S級原始 サンマッド》cip《掘師の銀》/《大勇者「鎖風車」》/《ベジタバッタ・パンツァー》ごと《S級原始 サンマッド》自身をマナゾーンに置く。
  27. 初期状態に戻る。

《大きくて小さな農園》《パンプパンプ・パンツァー》《大宇宙シンラ》等を使った無限ループ機構もこの頃考案されたが、多数派を占めるには至っていない。

《大勇者「鎖風車」》《ベジタバッタ・パンツァー》が必要な《ララバイ》フィニッシュは煩雑極まりないため、最もフィニッシュが簡潔な《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》が最大母数となった。《ゴエモンキー》でマナ召喚してしまえば色は関係ないためである。しかし、より簡単な【チェイングラスパーループ】の台頭や、【シノビドルゲーザ】コンボデッキ化に伴い、ループの選択肢が充実したため、従来の緑単ループを操るプレイヤーの数は相対的に減少傾向にあった。

救世主《水上第九院 シャコガイル》の登場
(2017年9月16日〜)

《水上第九院 シャコガイル》の登場は、この流れに待ったをかけた。無限ブーストで自滅するだけならいくらでも簡単にできるこのデッキにおいて《シャコガイル》は願ったり叶ったりの存在だったのだ。《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》では対応しきれない《光器パーフェクト・マドンナ》の存在や《伝説のレジェンド ドギラゴン》等の敗北回避能力も、プレイング次第で無視できることから、《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》と総入れ替えになる形で再び環境に戻った。これまで中継ぎ以上の役割がなかった《龍魂要塞 ブルニカ》だが、《シャコガイル》のおかげで評価が見直されることになる。《シャコガイル》のドローがヒントになったのか、緑単ループに《ハッスル・キャッスル》を入れるという発想が生まれたのもこの頃である。

  1. 侵略ZERO《ZERO ハンド》等)を警戒する場合、無限ブーストで山札を1枚まで削ってから《龍魂要塞 ブルニカ》で引いて勝つ。
  2. 《伝説のレジェンド ドギラゴン》を回避する場合、無限ブーストで山札を5枚以下にしてから、ターンを渡して5枚引いて勝つ。

この2パターンの勝ちを自由に選択できるので、《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》《水上第九院 シャコガイル》にしない理由は値段の面以外では存在しない。《シャコガイル》によってある意味「雑な」勝ち方が可能になった緑単ループは、勝利条件が易化したこともあり、広く普及していくことになる。

実際のところ、デュエル・マスターズグランプリ-5thでは《シャコガイル》をフィニッシャーにした緑単ループがベスト8に輝いている。「超CS in 熊本」で実績を残したデッキのレシピに倣ったのか、こちらもピン挿し11枚となっている。ベスト16のデッキに至っては、《ハッスル・キャッスル》《雷鳴の守護者ミスト・リエス》を最速3ターン目に用意して以降は《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》《黙示賢者ソルハバキ》を連打して、【白緑メタリカ】から出張させたパーツを活かしてそのデッキと同じ要領で勝つデッキであり、《神秘の集う遺跡 エウル=ブッカ》以降の行程が【白緑メタリカ】に類似したムーブと総入れ替えになっていた。

《ベイB ジャック》のプレミアム殿堂後の緑単
(2018年3月1日〜)

手札さえよければ《神秘の集う遺跡 エウル=ブッカ》を龍解させた後は《口寄の化身》《フィーバー・ナッツ》を連打して、途中で適当に《原始 サンナップ》アンタップマナを生成し、《シャコガイル》を出してからさらに《口寄の化身》を出せばループしなくても勝てるなど、プレイング難易度の高さというデメリットすら完全に払拭された緑単ループであったが、《シャコガイル》の登場以降ソリティア状態の助長が極まったため、2018年3月1日付でデッキの根幹である《ベイB ジャック》がプレミアム殿堂に指定される。

《ベイB ジャック》の禁止化により早期の《アラゴト・ムスビ》による無限マナブーストが不可能になり、《シャコガイル》型は大きな被害を受けた。脱《ボアロアックス》型に限って言えば実戦用のデッキとしては消滅し、元の嗜み用のデッキという立ち位置に戻ったと言っても過言ではない。

それ以降、《アラゴト・ムスビ》を利用した無限マナ加速にはクリーチャー召喚コスト3軽減と《邪帝遺跡 ボアロパゴス》が必要になったため、環境の速度に適応したループは困難になったと言える。

参考


Last-modified: 2018-12-04 (火) 21:49:57