高速化

ゲームの進行速度が以前の環境より早くなること。主に、フィニッシャーの展開とダイレクトアタックの速度が早まるインフレの現象の一種を指す。

高速化と言う言葉自体は古くから存在していたが、より広く浸透したのは革命編における侵略というギミック、取り分け《轟く侵略 レッドゾーン》、それを軸に構成された【赤単レッドゾーン】の存在が大きい。コスト6のパワー12000以上のT・ブレイカーというスペックでありながら、自身の能力で3、4ターンコストを踏み倒して現れ、強力な能力で場を荒らした上でそのままダイレクトアタックまで持ち込める。多くのプレイヤーは否が応でもこの高速化という現象を意識せざるを得なくなった。

革命ファイナルにおいても、味方クリーチャー手札マナゾーンから展開出来るなどの革命チェンジを持つクリーチャーが高速化に拍車を掛けた。特に、多色クリーチャーのコスト踏み倒しとスピードアタッカーの付与を行う能力を持った《蒼き団長 ドギラゴン剣》の登場で、3、4ターンキルがさらに容易になった。長期戦を得意とするコントロール系のデッキでも、《時の法皇 ミラダンテXII》などで早い段階から強力なロックで相手を一方的に追い詰め、中速並みの速さでダイレクトアタックに持ち込めるようになった。そのため、革命編以降の環境は「高速環境」と呼ばれるようになった。良くも悪くも、この時期の環境の変化はデュエル・マスターズの歴史を変えた分岐点と言えるだろう。

双極篇に入ると、パワー9000のW・ブレイカーでありながら、1ターン目からバトルゾーンに出ることができる《“轟轟轟”ブランド》が登場。このカードによって2ターンキルが現実的な確率で実現できるようになり、高速化がさらに激化する事態となった。

ゲームの進行速度が増した事と、1ターンで容易に即死打点を形成出来るようになった事から1ショットキルデッキが数多く台頭するようになり、ブロッカータップキル制圧したり、火力付きのS・トリガーを多めに積んで対策する旧来の【速攻】対策は競技レベルにおいてはまるで通用しなくなった。これに伴いコントロール系統も盤面を制圧してから長期戦を狙うものよりも、猛攻をしのいだら早期決着を目指すデッキタイプが主流となった。

  • 高速化する背景には、デュエル・マスターズというゲーム自体の競技性の高まりや見栄えの問題も背景にあると考えられる。大規模の大会でのストリーミングライブ配信においては、プレイ時間そのものが長くなる傾向にあるランデスロックコントロール系統同士の泥仕合や同じような光景のにらみ合い・読み合いはどうしても見栄えが悪い。また、長時間に及ぶスローな試合展開は円滑な運営にも支障を来しかねないので、早期決着で終わる方が負担は少ない。

参考


Last-modified: 2018-12-10 (月) 11:07:04