殿堂入(でんどうい)

あるカードを、1つのデッキに1枚しか入れられなくするという公式ルール。

その時期の環境において大きな影響を及ぼしているカードには、この措置が取られることがある。これに指定されたカードはいわゆる「制限カード」と呼ばれる。
だが、《禁断〜封印されしX〜》が発売直後に殿堂入りが発表されプッシュされる等、他TCGにおける「制限カード」とは一概に同一視できない部分がある。

また殿堂入りよりも重い措置としてプレミアム殿堂があり、これに指定されたカードは1枚もデッキに入れられない。

一見すると輝かしい称号のようだが、要するに「デッキの自由度をなくしてしまうほど強すぎたために公式大会での使用を制限された」というカードたちである。

長らく、殿堂入りから解除されたカードは1枚も存在せず、逆に殿堂入りからプレミアム殿堂へと格上げになったカードは数多く存在する。これらのカードには調整版が出ることが多く、これからもよほどのことが無ければ殿堂解除は望めないと思われていた。だが、革命編に入り、《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》プレミアム殿堂から殿堂入りへの格下げになった。それを皮切りに数枚のカードの解除も決定した。そのことにより殿堂入りは絶対的なものではなくなったと言える。

  • 殿堂入りの改正は、公式サイトやコロコロコミック、次世代WHFなどの大型イベント会場で告知される場合が多い。発表される時期は特に統一されていないが、今のところ施行は基本的に15日である。これはコロコロコミックの発売日が15日のため。
    2009年12月19日の殿堂入りが違うのは前日の18日に「デュエルロード・NEX」が終わり、19日から「エボリューション・マスター」が始まったためだと思われる。その後も、2011年7月23日に公式サイトで殿堂入りが発表されている。

殿堂入りカード一覧

2004年3月15日

2004年12月15日

2005年7月15日

2006年3月15日

2006年4月15日

2007年11月15日

2008年4月15日

2008年10月15日

2009年4月15日

2009年12月19日

2010年5月15日

2011年1月15日

2011年7月23日

2012年3月15日

2012年8月11日

2013年3月15日

2013年6月22日

2014年3月15日

2014年5月24日

2015年3月14日

2015年6月15日

2015年9月19日

2015年12月15日

2016年2月1日

2016年2月28日

2016年9月15日

2016年12月16日

2017年2月26日

2017年7月8日

2018年3月1日

2018年7月14日

解説

これらのカードは1枚のみでも充分に機能するものが多く、プレミアム殿堂入りしていないものは今なお多くのデッキに投入されている。ただし1枚だけなので、デッキの核になるカードは山札からサーチしたり、マナ墓地回収リアニメイトなど使用法を工夫する必要がある。

《サイバー・ブレイン》《アクアン》等、1枚制限になったことで運要素が強まったとしてかえって非難を受けるカードもある。この2枚は低コストで場や相手の状況に影響されず膨大なアドバンテージを稼げるため、後にプレミアム殿堂入りを余儀なくされた。

1枚になってさらに凶悪性を増したカードは他にも存在するが、いずれもプレミアム殿堂している。

逆に、1枚のみではほとんど、場合によっては全く機能しないカード(例:複数枚絡めることで初めて強力になる《クローン・バイス》)は、デッキに入ることがほとんどないため、実質的にプレミアム殿堂入りしたことと同じ扱いである。

殿堂指定されるカードは、例外も存在するが、大きく以下のタイプに分かれると言えるだろう。

1.1枚で膨大なアドバンテージを生み出すカード

2.対処が困難なフィニッシャーカード

3.強力なコスト踏み倒しカード

4.低コスト除去カード

5.コスト設定を軽くなされたハンデスカード

6.試合を大きく優位にするシステムクリーチャー

7.汎用性が高く、コストの割に強力なcip持ちクリーチャー

8.特定のカード、デッキと異常にシナジーするカード

9.比較的強力なロック系の能力持ちのカード

10.ピーピングライブラリアウト呪文

11.ゲーム開始時からバトルゾーンに存在する特殊なカード

※これらは発売日当日に殿堂入りしており、元々1枚しか使わない事を前提にしたデザインである。

  • このルール公式大会公認大会において適用されるものなので、それら以外の時に対戦する場合ではこれらのカードがデッキに複数枚入っていても問題はない。ただし、当然ながらほとんどのプレイヤーはこのルールを遵守してデッキを組んでいるため、もしこのルールに対応していないデッキを使って対戦を申し込むのであれば事前に相手の了承を得ておくのが望ましい。また、非公認大会であってもこのルールを適用する大会は多い。事前のルール確認は必ず行うべきだろう。
  • 殿堂入りの目的は主にトップメタデッキの淘汰、弱体化だが、大会ではまず見かけないようなファンデッキもその煽りを受けてしまうことがある。しかし、そのような事態もカードゲームを続けていくに当たっては仕方のないことである。
  • 「殿堂入りするくらいなら最初から作るな」という意見も多く聞かれる。しかし、メーカーとしては拡張パックの売り上げのために少しずつ新しく出るカードの性能を上げていかなければならず、それが結果としてパワーカードの出現やインフレにつながり、殿堂入りカードを生むことになっている。また、後に出たカードとの相性やカードプールの増加によって突然強化されてしまうこともある。どの道、殿堂入りカードはこれからも少しずつ増えていくだろう。
    とは言え、殿堂入りには環境を切り替え、ゲーム性の変化をもたらす作用もあるので、こちらは1枚制限で使われるということに意味もあり、単なる規制ととらえず好意的に解釈するのがよい。
  • 上記の8の枠の入るカードは殿堂入り当時、あまり環境で活躍していなかったという点はある。これは次のエキスパンションと組み合わせることで凶悪化するということから予め殿堂入りしていると考えられる。例えば《ビックリ・イリュージョン》は殿堂入りした当時は何故殿堂入りしたのかと疑問の声が多かったが、アタック・チャンスの登場によりその原因が明らかとなった。このように誰も予想できないような殿堂入りカードを《ビックリ・イリュージョン》から「ビックリ枠」と呼ばれることがある。
    • 《暴龍警報》はこの「ビックリ枠」の最たる例であるが、通常エキスパンション産のカードとしては9か月という異例の速度での殿堂入りであった。カードゲーマーで1年先を見越してカードをデザインしているとインタビューに答えていた記事もあるため、あまりにも早すぎるこの規制は波紋を呼んだ。
  • プレミアム殿堂に指定されることを「温泉行き」「温泉送り」などとも呼ぶことから、殿堂入りに指定されることを「足湯」と呼ぶことがある。

参考


Last-modified: 2018-10-08 (月) 11:59:36