サバイバー(種族) [編集]

DM-05DM-06DMD-26に存在する特殊種族。サバイバーを表すマークは☣(生物災害、バイオハザードのマーク)。

サバイバーの持つ固有の能力はこちら→サバイバー能力
デッキとしてのサバイバーはこちら→【サバイバー】

5つの文明全てに存在し、進化クリーチャー以外はサバイバーともう1つの種族を持っている。
サバイバーは味方同士でサバイバー能力を共有することができ、数が並ぶほど強力になっていくという特性を持つ。

命名ルール [編集]

進化ではないクリーチャーは名前の最後にギリシア文字のα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)のいずれかが付く。
ただし、特殊パックで新規登場したものの一部[1]ではギリシャ文字がつかない。《威嚇するスマッシュ・ホーンαGR》は、名前の最後のギリシア文字の後ろに「GR」が付いている。

DM-05DM-06のものはレアリティによって決定される。

(コモン)〜α(アルファ)
(アンコモン)〜β(ベータ)
(レア)〜γ(ガンマ)
(ベリーレア)〜δ(デルタ)

DMD-26で新規に収録されているカードにはレアリティが付いていないものの、デッキ内での役割に応じていずれかのギリシア文字が入っている。

デュエル・マスターズ プレイスでは収録時点のカードパワーに応じてレアリティの見直しが行われたが、その場合もカード名はTCG版と同じものが使用されているため、レアリティと名前の文字が一致していないものも一部存在している。

進化クリーチャーは《〜・トゥレイト》(〜にはギリシア文字のカタカナ読み)となる
《バクエン変怪 <シグマ.鬼>》については鬼レクスターズ命名ルールが優先されており、これに当てはまらない)。

種族欄に記載される際、多種族の場合はスラッシュで分割されるかわりに「 [サバイバー] 」と表記される。意味はスラッシュによる分割と変わらない。
単種族の場合は他の一般的種族と同様な角括弧なしの「サバイバー」表記で永らく統一されていたが、DMD-26再録された《シータ・トゥレイト》では多種族サバイバー同様の「 [サバイバー] 」表記が用いられている。
DMEX-18でも新たなサバイバーが登場、新規のもののギリシア文字はレアリティ順になっている。一方、再録されたものはレアリティの見直しが行われており、デュエル・マスターズ プレイス同様命名法則が若干崩れている。
ちなみに、英語版ではギリシア文字の代わりに「Q」が付けられている。

主なクリーチャー [編集]

ブレイズザウルスα(アルファ) C 火文明 (2)
クリーチャー:ロック・ビースト[サバイバー] 1000
SV−パワーアタッカー+1000
サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上のSV能力を得る)
シェル・ファクトリーγ(ガンマ) R 自然文明 (6)
クリーチャー:コロニー・ビートル[サバイバー] 2000
SV−このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、自分の山札を見る。その中からサバイバーを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上のSV能力を得る)
シグマ・トゥレイト R 火文明 (6)
クリーチャー:サバイバー 9000
進化−自分のサバイバー1体の上に置く。
クルー・ブレイカー:サバイバー

サバイバー種族の最大の特徴は、仲間同士で能力を共有できるサバイバー能力である。サバイバーアイコン以下に書かれた能力を他のサバイバーにも与えることができる。

例えば、ブロッカー《鉄壁の守護者ガリア・ゾールα》バトルゾーンにいる状態で、スレイヤー《ギガリングα》を出すと、サバイバー能力によってこれらのクリーチャーブロッカースレイヤーを両方持つようになる。

ここにさらに《ブレイドラッシュ・ワイバーンδ》を追加すると、W・ブレイカーも共有されて、ブロッカースレイヤーW・ブレイカーを併せ持つサバイバーが3体並ぶことになる。このように、味方が並ぶほどにどんどん能力を共有し合って強化されていくのである。

ただし、共有できるのは、アイコンで示されたサバイバー能力だけである。サバイバーアイコンが付いていない《シグマ・トゥレイト》クルー・ブレイカー《キング・ムーγ》W・ブレイカーは共有できない。

同様に《ビックリ・イリュージョン》を唱えて《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》を「サバイバー」に変えた場合も、《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》シールド焼却を他のサバイバーが得ることはできないので注意。

基本セット時代のDM-05に登場した古いシステムではあるが、なかなかアクが強く、闘魂編ではメタゲームで活躍することもあった。

その後は背景ストーリーでの全滅を契機として、およそ10年にわたって再録がないなど、長らく不遇な時代を過ごした。
しかし、DMX-12においてサバイバーを含む特殊種族を全て併せ持つ、《究極男》が登場。例外的な存在とはいえ、10年越しのサバイバーの復活に往年のファンは驚いた。

革命編期に発売されたDMD-26では、とうとう【サバイバー】が取り上げられた。少数ながら強力な新規サバイバーが登場し、再録も果たした。
以降のサバイバーの登場はBBPを中心に行われるようになっている。

味方が増えれば増えるほど強力になっていく性質からコンボ性が強いが、大量展開に長けており強力なデッキを組むことも可能である。

いかにもデュエマらしいトリッキーな動きを楽しみたい人にはおすすめの種族だろう。

  • DMD-26では、背景ストーリー上でのサバイバーの活躍が描かれている。
    • 時系列はエピソード3の後日談になっている。元々過酷な環境に適応していたサバイバーは、闘魂編後も全滅を免れ休眠状態で生き残っていたことが明らかとなる。アウトレイジとオラクルの戦争が終わった後の世界で、《電磁星樹アマリンα》が戯れに動かした12のプログラムのうちのひとつ「O.V.E.R.Evo.」によって復活し、急速な進化を遂げた。
    • その後のDMEX-08では、サバイバーは一大勢力となっており、アウトレイジ・オラクル連合と数百万年に渡る戦いを繰り広げている。戦いのさなか、並行世界である超天篇に呼応して到来したGRの力を支配しようとするが、アウトレイジ犬アウトレイジ猫超GRを支配したため失敗に終わる。彼らの戦いは、GRのような新たな力を求めてのものであり、力が目覚めるたびに行われているようである。(《シザー・アイGR》《フウセンアワダケβ》等参照)。
    • DMEX-18の一部カードではDMD-26DMEX-08の中間、すなわちGR争奪戦決着以前の様子が描かれた。この時点でアウトレイジの中にもサバイバー化してしまった者が登場するなど徐々に連合軍が押されていた様子だったが、《サファイア・ミスティ》が12のプログラムに干渉したことで新たな進化は防がれた。この結果サバイバーの際限なき強化が止まったことで潮目が変わり、最終的にDMEX-08におけるGR争奪戦の終戦につながる[2]
  • ドラゴン・サーガから続く並行世界では存在したかどうか不明。
  • DS世界とも違う新章世界では《禁時混成王 ドキンダンテXXII》の滅びの可能性を顕現させる力により、まさかの復活。「地中に封印されていた」との記述があるので、恐らく新章世界でも存在はしていたのだろう。
  • サバイバー(Survivor)とは生存者という意味。

裁定の変遷 [編集]

DM-05DM-06 [編集]

この時期のキーワード能力は以下の通り。

サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上の能力を得る)

DMD-26DM22-EX1 [編集]

サバイバー(自分のサバイバーすべてに、上のSV能力を与える)

「バトルゾーンにある間」という部分の削除と同時に、「自分の他の」が「自分の」になった。

このテキストに準拠するため、サバイバーアイコンの付いた能力行は、単なる参照先でクリーチャー自身が持っているわけではない裁定が下された。
このため、《ヘブンズ・ゲート》を唱えても《奇石 アゾールα》を出すことができない(公式Q&A(2022.2.18))など、やや違和感のある現象が起こる。
どうやら昔のカードは「自分の他のサバイバーも同じ能力を得る」という補足が書かれていたが、DMD-26以降の新しいカードは「自分のサバイバーに共通の能力を与える」という補足に書き換わったため、二重に能力を持たないよう[3]裁定変更が起こったのだと考えられる。

DM23-EX2 [編集]

サバイバー(自分の他のサバイバーすべてに、上のSV能力を与える)

再録された《育ち盛りのホーンα》などで、再び「自分の他の」に戻った。

戻す前では、類似能力である超サバイバーを持つ《予言者ギャラシβ》《瞬速のアタカマイトβ》が、バトルゾーン以外にある限り、自身すら付与能力を持っていないというバグが発生してしまうため、自身に対しては付与ではなく自前の能力として扱うという裁定変更の布石と思われた。
その予想に違わず、2023年10月20日に裁定変更の発表がなされ、《予言者ギャラシβ》は自身単独でギャラクシールドギャラクシーGOできるようになった。

サバイバー一覧 [編集]

サバイバーを進化元とするカード [編集]

サバイバーに関連する能力を持つサバイバーでないカード [編集]

サバイバー(能力) [編集]

能力の文頭にアイコンが付いていない方の能力。常在型能力で、サバイバーアイコンの能力を与える効果を生成する。
詳細は「サバイバー能力」のページを参照。

参考 [編集]


[1] 《究極男》《鬼・牛次郎》《電脳鎧冑アカシック・オリジナル》
[2] 時系列などの情報は2022年2月19日付公開のデュエチューブの動画にて明言されている。
[3] 《威嚇するスマッシュ・ホーンαGR》で考えると、もし+1000が参照先ではなく自身の能力なら、SVアイコンが書かれた行で+1000が計算され、次の能力行にある付与によりもう一度+1000を獲得してしまい、単独でも累計+2000になってしまうことになってしまう。