(とき)法皇(ほうおう) ミラダンテXII(トゥエルブ) [編集]

時の法皇 ミラダンテXII LEG 光/水文明 (8)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン/革命軍/ドレミ団 12000
革命チェンジ:光または水のコスト5以上のドラゴン
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、光のコスト5以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。そうしなければ、カードを1枚引く。
ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によって出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、次の相手のターンの終わりまで、相手はコスト7以下のクリーチャーを召喚できない。
※殿堂入り

DMR-22で登場した/エンジェル・コマンド・ドラゴン/革命軍/ドレミ団

《大音卿 カラフルベル》と同じ革命チェンジ条件に加え、手札からコスト5以下の呪文をノーコストで唱えるか1ドローを選ぶcip、次の相手のターン終了時までコスト7以下のクリーチャー召喚を封じるファイナル革命を備える。

cip手札からの呪文無料詠唱か1ドローを選べる。
文明こそ縛られるが詠唱可能なコストの範囲も5以下と広く、最悪でもキャントリップとして使えるため無駄がなくかなり心強い。

コスト5の呪文が作る動きとして、有用そうなものは

等がある。デッキによって、相性の良い呪文を適宜選択していきたいところ。
なお、よく勘違いされやすいが革命チェンジで登場しても《ミラダンテXII》はまだ召喚酔いしたままであり、《攻守の天秤》で自身をアンタップして2回攻撃……というコンボは不可能なので注意。

そして何より目につくのはメインの能力、強力なロック性能を誇るファイナル革命だろう。コスト7以下のクリーチャー召喚を、次の相手のターンの終わりまで封殺できる。

ロックにはコスト制限があるため、性能のみを見てしまうと《時の革命 ミラダンテ》の下位能力と言わざるを得ない。
しかし、それでも対象範囲内には後述のとおりS・トリガー獣の大半に加え、S・バックニンジャ・ストライクといったメジャーな反撃手段全般も含まれるほか、返しのターンにもロックが続くため、【赤黒ドギラゴン剣】の悪名高い攻撃の起点《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》、優秀なドラグナーである《真・龍覇 ヘブンズロージア》《超戦龍覇 モルト NEXT》、更には侵略革命チェンジ元となることが前提のクリーチャーのほとんどが呼び出せなくなり、反撃の芽を摘むには十分な範囲を持っている。

むしろ、革命0という崖っぷちに立たずとも、これほどの範囲のロックを掛けられると見れば、十分ということがわかるだろう。

相手が動き出す前に早期のファイナル革命が可能となれば、次の相手ターンクリーチャー展開を大きく妨害でき、追加ターン程ではないが大幅なテンポアドバンテージを得ることができるだろう。
強力なロックに加え、呪文を無料で打つか1ドローできるというのだから、このクリーチャーの強さがより際立っている。

環境においても様々なデッキで採用され、特に手札バトルゾーンの《ミラダンテXII》を延々と革命チェンジさせることで、半永久的に召喚をロックして相手の動きを封殺できる点が強力だったため、2019年3月1日付で殿堂入りとなった。

防御札との関係 [編集]

+  このクリーチャーのファイナル革命に引っかからずに召喚できる防御札

環境において [編集]

登場当初からこのカードを主軸としたデッキが多く使用されており、革命ファイナル期には完全なロックをかけるために【白青黒超次元】フィニッシャーとして出張するケースもあった。特に「《時の法皇 ミラダンテXII》から《時の法皇 ミラダンテXII》にチェンジしてファイナル革命と呪文を封じる呪文を使って毎ターン相手のマナチャージ以外の行動を封じる」という戦法は凶悪であり、コスト8以上のS・トリガーを持つクリーチャーは全体を見てもほんの一握りしか存在しないためそれらを投入していないデッキは一方的にいたぶられるしかなかった。
強烈なロック性能から多くのプレイヤーが当初より「将来の殿堂入りは確実」と見ており、《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》が登場して以降はこのカードを軸としたデッキに見られた「コスト踏み倒し系統の【速攻】に弱い」という弱点すら払拭された。光や水のドラゴンの多くが登場するたびこのカードと組み合わせられる状況、そして環境そのものを一新したいという公式の判断からか、2019年3月1日に殿堂入りエンジェル・コマンド・ドラゴンとしては2例目、ドレミ団としても2例目の殿堂入り。レジェンドカードからの殿堂入りは《蒼き団長 ドギラゴン剣》と並んで初。

殿堂入り後の超天篇環境でも【チェンジザドンジャングル】フィニッシャーの1体として活躍を続けていた。
デッキの主役としては環境から姿を消した《蒼き団長 ドギラゴン剣》とは対照的で、プレミアム殿堂の可能性まで取り沙汰されるようになった。1枚制限となってコントロールで使われるようになった辺りは《無双竜機ボルバルザーク》を彷彿とさせる。

ただ、DMBD-09DMBD-10期あたりから【チェンジザドンジャングル】【青黒緑デッドダムド】やそれを追う【青魔導具】【サンマックス】などの高速デッキに手を焼くようになり、このカードも環境から脱落した。

その後もこのカードは【チェンジザドンジャングル】の浮沈と運命を共にしていた。

DMEX-08発売直前からしばらく、【白緑ファイブスター】のフィニッシャーとしても使われていた。

DMRP-15期にはループに入れない時の1ショットキルプランに利用するフィニッシャー、あるいは安全にループパーツを回収する際の時間稼ぎとして【ライベルモットループ】で使われるケースも見られるようになった。革命チェンジをループして無限ドローを行うことで、ループの準備をすることも可能。無限ドローは《完璧問題 オーパーツ》でもできるが、汎用性はこちらの方がはるかに高い。

DMRP-17発売から約3週間が経過した頃にポツポツと実績を残すようになった【赤白ドギラゴン閃】でも採用が見られる。主に《凰翔竜機バルキリー・ルピア》《聖霊龍騎サンブレード・NEX》《ボルシャック・サイバーエクス》のような《蒼き守護神 ドギラゴン閃》で出せるファイナル革命先から革命チェンジする運用法で利用される。ただし、先に他のクリーチャーでシールドブレイクすると召喚ロックの旨味が薄れるので、如何に殴り返しを有効活用して無用なブレイクをせずに自身の革命チェンジ元を着地させるかが課題になる。

《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》登場後はそちらと革命チェンジ条件の合うファイナル革命持ちということで青赤緑系の【ドギラゴン閃】に挿されることが多い。自身の革命チェンジ手札に戻ったそちらを再度出し、バウンス能力でこのクリーチャー自身を対象に取れば、半永久的に召喚ロックを繰り返せ、無制限時代と変わらない悪質さを発揮するようになった。次第に《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》採用型デッキにはスーパーサブとして入らない理由がない程の立場となった。

時々【オボロティガウォック】フィニッシャーとしても入賞報告がある。

メクレイドが登場すると、クリーチャーを出すときは召喚扱いであるそちらに刺さる札としても評価されるようになった。

アビス・レボリューション環境になるとアドバンスでは【5色グレンモルト】オリジナルでは【白ガイアッシュ覇道】【白青赤ゾージアミラダンテ】【赤白アーマード】【白赤アーマード・サムライ】が主な居場所。

背景ストーリーでの活躍 [編集]

《D2J ジェルヴィス》の監禁戦法により《Dの天牢 ジェイルハウスロック》に監禁された三勇士連合。その連合の長《天革の騎皇士 ミラクルスター》の奇跡を祈りを受け現代に降臨。
時を止め、完全に無防備になった敵にファイナル革命を叩き込む恐るべき戦術ファイナル・タイムストップ・デュエルを使い《D2J ジェルヴィス》を倒した。

アニメ・漫画において [編集]

  • アニメ『VSRF』ではルシファーの新たな切り札として第22話から使用。声優は木島隆一氏。
    第26話でNo.2とのデュエマに敗北し奪われてしまい新たな禁断に吸収されかけたが、その後は第32話のエンディング映像後のCパートで隙をついてアクミの手に渡り、第38話でアクミを通してうつぼみかづらの手に渡っていたが、ドレミが取り返し、その後の描写は無いもののルシファーに返却し奪還した。
  • 漫画『VS』でもアニメ『VSRF』と同様にルシファーが使用。

その他 [編集]

  • 歴代のトップレアと同じくシークレットカードが存在する。全てアルトアートであり、SD体型にデフォルメされたもの、体全体と背景が金色のもの、銀色のものの3種類がある。
  • 同弾収録レジェンドの《ZEROの侵略 ブラックアウト》《禁断機関 VV-8》はこのカードの天敵。《ブラックアウト》はどんなに召喚を封じようと侵略ZEROでバトルゾーンに出され、能力の影響を受けないD2フィールドの影響を受けてしまう。また《VV-8》も《ブラックアウト》と同じくサポートが「バトルゾーンに出す」カードとD2フィールドのため防ぐ事ができず、更に追加ターンでロックが飛ばされるなど踏んだり蹴ったりである。
    • この為、現実の強力さに反して、公式対戦動画、デュエマTV、アニメなどあらゆる媒体で「ファイナルタイムストップが安易に破られ敗北する」という結果になっている。
    • 逆に、併用すると心強い味方となる。
      《ブラックアウト》はロックをすり抜けるために踏み倒されたクリーチャーに対してのカウンターとなる。
      《VV-8》はドレミ団全般と高相性であり、cipで呼び込んできつつ革命チェンジを繰り返すことで容易に禁断機動が可能。さらにファイナル革命及びcipで唱える《ジャッジメント・タイム》《ファイナル・ストップ》は効果が「次の相手のターンの終わり」までなのでこれらと同時に禁断機動することで相手はほぼ無抵抗のまま追加ターンを行えるため安全に詰めることができる。耐えたとしても返しのターンも相手は8コスト以上のクリーチャーを召喚するか侵略ZEROでもない限りほぼ動けないため、実質追加ターンを2つ得ることになる。
  • DMEX-08のイラストでは皆川亮二氏がイラストを担当。氏の漫画「海王ダンテ」のダンテを背に乗せている。

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 4つ目の能力について

Q.相手の《時の法皇 ミラダンテXII》の「ファイナル革命」が適用されていて、コスト7以下のクリーチャーを召喚できない状況で、自分は《超次元の王家》を「パンドラ・シフト」で超次元ゾーンに置けますか?
A.いいえ、置けません。「このカードを使うコストの代わりに」とある能力は、適正にカードを使用できる状況でなければ使用できません。
A.はい、置けます。クリーチャーを召喚できない状況でも「パンドラ・シフト」は使用できます。
引用元(2023.10.20)

Q.相手の《時の法皇 ミラダンテXII》の「ファイナル革命」によって、自分はコスト7以下のクリーチャーを召喚できない状況です。自分がGR召喚をするカードを使った場合、どうなりますか?
A.超GRの一番上を表向きにして、そのGRクリーチャーのコストが7より大きければ、GR召喚をします。そうでない場合は裏向きで超GRの一番上に戻します。
引用元(2022.5.20)