エンジェル・コマンド [編集]

光エンジェル・コマンド(種族) [編集]

DM-01から存在する文明の古参種族デーモン・コマンドとは対になっている。後に全文明にコマンドが登場することになるが、それら後続のコマンドと比べて種類も圧倒的に豊富で、種族を参照するサポートにおいても、まだ差が大きい。

空を覆うほどに巨大で、姿かたちは抽象的なものが多い。進化クリーチャーは巨大ロボットのような姿をとることが多く、その名の通り正に天使のような白い羽毛で覆われた大きな翼を持っている。
特に勝舞編においては世界の強大な象徴として扱われており、文明の秩序や精神を体現する存在。ドラゴン達と同じく、太古のDM世界から存在している種族でもある。

命名のルールは「〜の精霊〜」で、進化すると「聖霊王〜」。多種族では「聖霊」が冠詞となっている。デーモン・コマンドとの多種族進化の場合は、「悪魔神王」を冠詞とする。
"精霊"と"聖霊"があるので、カード名を記述するときなどに間違えないよう注意。

ドラゴン以外の種族が希少化していた初期ドラゴン・サーガ世界において、非ドラゴンでありながら続投していた種族のひとつでもある。

天海の精霊シリウス SR 光文明 (11)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 12000
ブロッカー
T・ブレイカー
不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー VR 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 9000
シールド・フォース(このクリーチャーをバトルゾーンに出す時、自分のシールドを1枚選んでもよい。そのシールドがシールドゾーンにある間、このクリーチャーは次のSF能力を得る)
SF−このクリーチャーは「ブロッカー」を得る。
SF−このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンから離れずにとどまる。
W・ブレイカー
聖霊王アルカディアス VR 光文明 (6)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド 12500
進化−自分のエンジェル・コマンド1体の上に置く。
W・ブレイカー
誰も光以外の呪文を唱えることができない。

種族中でも大型寄りの種族で、2マナ以下の軽量クリーチャーが存在しない。この種族に属するクリーチャーの数はかなり多い。
元々パワーが高めなクリーチャーの中でのファッティ種族だけあって、今日ほどパワーインフレが進んでいなかった時代にあっても、種族内パワー平均が6000程度にのぼっていた。

大型種族ではあるがかなり芸達者で、高パワーブロッカーはもちろん、呪文活用、ドローサーチマナ回収、条件付き除去能力クリーチャーまでおり、ができる一通りのことがこなせる。
もちろん、本業である大型ブロッカーとしては全種族中でも最高峰の性能を誇り、【ヘブンズ・ゲート】では当然のように主力扱いされる。

進化クリーチャーはほとんどが強力なシステムクリーチャーであり、1体で勝負を決めてしまえるほどの力を持つものも多い。文明の特徴である「ルール・秩序の制定」を体現するような、意識的なデザインであろう。

  • エピソード2でフィーチャーされた種族の一つ。従来には見られなかった獣型のイラストのものが多数登場したり、闇のエンジェル・コマンドが登場した。それについては下を参照
    エピソード2出身エンジェル・コマンドのカード名には、動物の名前、特にネコ科の動物が使われることが多い。
  • ドラゴン・サーガ以降に登場したエンジェル・コマンドには他種族同様、冠詞と名前の間にスペースが入っているものも見られる。

エンジェル・コマンド全般に関連する能力を持つカード [編集]

エンジェル・コマンドの進化 [編集]

参考 [編集]

闇エンジェル・コマンド(種族) [編集]

エピソード2でフィーチャーされた、単色のエンジェル・コマンド。多色のエンジェル・コマンドとは違った特徴を持つ。(単色のエンジェル・コマンド自体はDM-21に収録された《魔聖デス・アルカディア》が初出)
《「祝」の頂 ウェディング》によって生み出され、ウェディングの指揮のもとクリーチャー世界を滅ぼすために行動した。《「祝」の頂 ウェディング》が姿を消した後もゼニスをサポートし続けた。

これらはDMR-06以前に登場したエンジェル・コマンドの外見をベースに、黒・赤・紫を基調とした暗黒的なカラーリングに骨や鋭角的な装飾といった「堕天使」らしいデザインを持ち、能力もモチーフのクリーチャーを思わせるものとなっている。

ここに挙げるエンジェル・コマンドとは闇単色のものを指し、《悪魔聖霊アウゼス》のようなを含むエンジェル・コマンドは含まない。

命名ルールは「〜の堕天〜」で、アンノウンが合わさると「偽りの星夜(コードナイト)〜」となる。また、カード名のどこかに結婚式にまつわる単語を含む。
多種族での冠詞《堕天左神エレクトラグライド》の存在から「堕天」だと思われる。
だがDMR-12ゴッド・ノヴァOMGとの複合は例外となる。

偽りの星夜(コードナイト) ジューン・ブライド P 闇文明 (9)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/アンノウン 11000
このクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の手札から2枚選んで捨てる。
このクリーチャーが、自分のターン中はじめてタップされた時、自分のシールドをひとつ墓地に置いてもよい。そうした場合、このクリーチャーをアンタップする。
W・ブレイカー
堕天左神エレクトラグライド VR 闇文明 (7)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ OMG/エンジェル・コマンド 7000+
このクリーチャーが攻撃する時、相手の墓地にある呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。そうした場合、その後、相手はそのカードを自身の山札の一番下に置く。
W・ブレイカー
左G・リンク
このクリーチャーがゴッドとリンクした時、相手の山札の上から2枚を墓地に置かせてもよい。

のエンジェル・コマンドは、イラストやその他特性に関して従来ののエンジェル・コマンドを元にデザインされている。また、のエンジェル・コマンド/アンノウンの中で「真実の名」に目覚めたクリーチャーは1体もいない。

また、「闇のエンジェル・コマンド」を「闇天使」と呼称するなど、プレイヤーからは天使と呼ばれることが多く、公式でも天使という言葉を使うことも多いが、実際にカード名で「天使」という言葉がついているのは「聖天使」とつく進化イニシエートであり、エンジェル・コマンドではない。
だがエンジェル(Angel)は天使という意味を持ち、対となるデーモン・コマンドは「悪魔」という言葉を多種族や進化の冠詞に使用しているため、対比表現として「天使」という言葉が広まったのだろう。

エンジェル・コマンドは、彼ら自身の間でシナジーを形成しているほか、《ウェディング・ゲート》という事実上の専用サポート呪文も持ち、4コストから大型クリーチャー、除去耐性を持つブロッカーまでそろっている。したがって種族デッキを組む際には、従来のエンジェル・コマンドデッキに組み込むほか、闇エンジェル・コマンドをテーマとしたデッキを作ってしまうこともできる。

闇文明らしく、自身のシールドをコストとしてハンデス、全体除去などを行うクリーチャーが多いため、シールドを増やすカードとの相性が良い。

  • 結婚に関するワードから名付けられているにもかかわらず闇文明なのは、一般的には祝福される「結婚」という行事に対して「結婚は人生の墓場」という諦観や絶望を込めた慣用句が存在する事に由来すると思われる。
    創造主である《「祝」の頂 ウェディング》は「絶望こそが祝福である」ことを司る存在という設定を持つため、眷属であるこの種族もそれを受け継いだ、冷笑的なネーミングと言える。

闇エンジェル・コマンドに関連する能力を持つカード [編集]

参考 [編集]

その他の文明のエンジェル・コマンド(種族) [編集]

エンジェル・コマンドは基本的には以上に述べたが中心の種族であるものの、一部にそのいずれも持たない例が存在する。当項目ではそれらについて述べる。

そのようなクリーチャーは基本的に多種族であり、エンジェル・コマンド単体で光でも闇でもない文明を持つ、あるいは無色である例は存在しない。

「獅子」の頂 ライオネル・フィナーレ VR 無色 (10)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/アンノウン/ゼニス 12000
T・ブレイカー
このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、自分のシールドを好きな数、手札に加えてもよい。その後、自分の手札を5枚まで、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに裏向きにして加える。
エターナル・Ω
雷乱接続 サンダニカ UC 自然文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/ジャイアント/エンジェル・コマンド 9000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
相手のクリーチャーが攻撃する時、可能ならこのクリーチャーを攻撃する。

その他の文明のエンジェル・コマンドに関連する能力を持つカード [編集]

参考 [編集]

エンジェル・コマンド(種族カテゴリ) [編集]

テキストに登場する「エンジェル・コマンド」という語は、名前に「エンジェル・コマンド」とつく種族全体を指す。元々は「エンジェル・コマンド」という種族のみを指す用語だったが、アウトレイジエラッタの影響とエンジェル・コマンド・ドラゴンの登場によりカテゴライズされ、新たな概念として生じた。

「エンジェル・コマンド」とある種族 [編集]

参考 [編集]