ハズレア [編集]

此方も参照→地雷

トレーディングカードゲームにはクジとしての側面もあり、一般的にレアリティが高いカードは当たりクジとして扱われている。
その本来当たりである高レアリティカードのうち、プレイヤーからハズレ扱いされているものをハズレアと呼ぶ。

多くはカードパワーが低いことが原因であり、スーパーレアベリーレアでも実用性が低いものはノーマルカードと同等の扱いを受ける場合がある。

基本的に登場した当時は強かったが、インフレや相性の悪いカードの登場、裁定変更によって弱くなってしまったものがハズレアと呼ばれることは少ない。
例えば初期のスーパーレアである《浄化の精霊ウルス》は、現在となっては実用に堪えるカードパワーではないが、思い入れのあるプレイヤーにとっては懐かしさを感じさせるものである。

そもそもレアカードとして扱われていないレア以下はこう呼ばれることはない。
また、カードパワーが低くともプロモーション・カードがハズレアと呼ばれる事は少ない。
プロモーション・カードには入手にランダムさが存在しないものが多く、また流通枚数の少なさによってそのカード自体の希少価値も高いからである。

《凶戦士ブレイズ・クロー》など、カード自体は強力であったりレアリティがレア以下であったりするカードでも、ウルトラゴールデンカードとして収録されたバージョンの場合はハズレアの扱いを受ける事例がある。これは、ウルトラゴールデンカードというものがエキスパンションの1BOXに1〜2枚程度しか封入されておらず、再録回数やレアリティも多種多様である為。

カード個々の純粋なレアリティカードパワーだけではなく、エキスパンション内全体のカードパワーでも判断される。
この為、特別弱くないにもかかわらず、ハズレアの烙印を押されてしまうカードも存在する。(後述)

後述するが、ハズレアから一気に実用的なカードに化けたカードや、研究が進んだ結果前評判を覆したカードも存在する。
《剛撃戦攻ドルゲーザ》《アクア・パトロール》はその好例である。
「現状使い道がない」「見た感じ弱い」というだけで、安易にハズレアと判断するのは良くない。

また

  • シングルカード市場の価格が他の同レアリティと比べ安値で取引されている
  • トーナメントシーンで使われるカードではないガチデッキで使われず、ファンデッキ止まりにしかならない)
  • 環境で使うのに全く適していないメタゲームのtier1・tier2と相性が悪い、初動自体が遅く競技レベルではまずまともに動けない等)

という理由でハズレア認定するのは大きな誤りである。
弱いから安い、になる傾向は事実だが、安いから弱いは必ずしも成り立たない。
環境で活躍しているカードと比べれば、そうでないカードの価値は相対的に見劣りしがちなのは当然である。
この基準だと、ほとんどの高レアリティカードはハズレアという扱いになってしまう。

チャンピオンシップ公式大会といった競技性の高い大会だけがデュエマ、ひいてはカードゲームの楽しみではない事を覚えておこう。
そういったカード達の使い道をあれこれ考えてデッキビルディングに挑むのも一興である。

近年では、同弾の他のカードと比較して価格の安い、ハズレアに近いスーパーレアでも動きは特徴的であったり面白味のあるファンデッキを作ることのできるカードが多く、あからさまにスペックが低いカードは減少傾向にある。

「ハズレア」の例 [編集]

わかりやすい例としては以下の通りである。

能力が弱すぎるカード [編集]

その能力にカード1枚を使うまでもない、要するに「そのカードである必要がない」カード。中には、「どうしたらこんな弱いレアカードが生まれてしまうんだ」と首をかしげたくなってしまうものもある。
コストパフォーマンスがあまりに悪いという場合もあり、必ずしも能力自体が弱いとは限らない

ハイリスク・ローリターンであるカード [編集]

リスクに見合うメリットが得られるケースが限られているカード。

歴代の強力カードの調整に失敗したカード [編集]

強力なカード調整版だが、逆に弱くなりすぎてしまったカード。下位互換とは厳密には別。

特別弱くないにもかかわらず、他が強すぎてハズレアの烙印を押されてしまったカード [編集]

ハズレアから脱却した例 [編集]

このように、ハズレア呼ばわりだったカードがカードプールの広がりによって再評価されるケースも多い。

参考 [編集]


[1] 当時の1BOXの封入率はV・VVが0〜1枚でどちらか一方、SRが1〜2枚であった為、このケースの場合「箱にフルボコ・ドナックルしか入っていない」という事も十分あり得たのである。時代が下ってGOA以降は最高レアリティカードは確定封入、SR相当が4枚確定に改善されている
[2] 時期にもよるが、このカードと60倍程値段の差が開いた時期もある