マナブースト [編集]

カードの効果によってマナゾーンカードを増やすことの俗称。
マナゾーンカードを増やす能力カードそのものを指すこともある。

略して『ブースト』、もしくは『マナ加速[1]』とも呼ばれる。
チャージとは区別される。

自然文明がお家芸として得意とし、非常に多くのものが存在する。また、チャージャーなど他の文明にもマナブーストの手段はある。

青銅の鎧(ブロンズ・アーム・トライブ) C 自然文明 (3)
クリーチャー:ビーストフォーク 1000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
フェアリー・ライフ C 自然文明 (2)
呪文
S・トリガー
自分の山札の上から1枚目を、自分のマナゾーンに置く。

基本的に、マナコスト重いカードを素早く使うための戦術である。
デュエル・マスターズではほとんどのカードマナコストが設定してあり、その数字が大きくなるにつれて、カードパワーも段階的に上昇していく。
マナゾーンカードを増やすことは、より強力なカードを相手よりも一歩先に使えることに繋がるというわけである。

例えば、2ターン目に《フェアリー・ライフ》を使って1マナを追加する事で、3ターン目には通常コスト3までのカードしか使えないところを、コスト4までのカードが使えるようになる。(→マナカーブ

そのため、基本的に序盤から中盤でこそ効果を発揮する。ターンごとのチャージで各プレイヤーのマナは徐々に増えていくので、終盤ではマナアドバンテージの差が開きにくく、デュエルが進んでいくほど効果が薄くなる。
ここはドロー除去などと根本的に異なる部分なので、よく理解しておきたい。

当然、マナブーストばかりにカードの使用を費やしていると、増やしたマナを活かせるだけのカードも失うことになってしまう。
うまく加減するか、ドロースペルを織り交ぜることで手札を潤沢に保つ事も必要だろう。

大型カードを扱う上で重宝する能力にはコスト軽減コスト踏み倒しも存在するが、マナブーストは除去によるテンポロスを受けづらく、近年ではとても重視される傾向にある。
特にドラゴンデッキにおける序盤の主力がコスト軽減を行う《コッコ・ルピア GS》より、マナ加速による《メンデルスゾーン》《ボルシャック・栄光・ルピア》に置き換わっていったのは代表例。
しかし、マナ加速にも《グングン☆マグネットマン》《星空に浮かぶニンギョ》《弾丸のリュウセイ・リボルバー》の様なメタカードが存在するので注意しておきたい。

マナブーストはデュエル・マスターズの戦略の中でも基本中の基本なので、上手に活用していきたいところである。

その他 [編集]

  • マナブーストは、一般的に「アドバンテージを失わず」「下準備が不要である」ものが評価が高くなることが多い。
    • 山札を減らすことの損失は「ライブラリアウトが近づく」ことのみであり、アドバンテージの損失ゼロ、下準備不要と最もポピュラーである。ただし、マナゾーンに置きたくないカードが置かれてしまうという裏目が存在している。
    • チャージステップ以外の手札からのマナチャージは、自分の手札消費が激しいという弱点が存在する。しかし、《強欲の王国》など、軽量なものが多い特徴もある。
    • 墓地の場合は、一番マナブーストしたい最序盤にはカードがなく、墓地肥やしという下準備が必要となる。ただ、墓地肥やし自体は何かの副産物で行えるものも少なくなく、一度下準備ができてしまえば、想定外のカードがマナゾーンに移動してしまうこともない。
    • バトルゾーンは、墓地肥やしとは真逆で、「そのカードを出す」ことを目的にコストを支払うため、それをマナ送りにするのは大きなディスアドバンテージになりがちである。
    • 数が少ないものの、シールドゾーンからマナブーストできるものが存在する。シールドという守りを犠牲にするものの、回収が難しいゾーンから回収が容易なゾーンに移すことができる。さらに、そのターン中に即死コンボが成立して勝利してしまえば、シールドの減少も結果的に痛手にはならない。
  • マナブーストの欠点は序盤からカードを使うため手札が枯渇しがちになってしまうことである。当然、ドローソースとの併用が望まれる。
  • 序盤でこそ使いたい戦略なので、序盤にきっちりとマナブーストを決めるためには、それ相応の丁寧なデッキビルディングが求められる。
    初心者でも他のプレイヤーに教えてもらったり、コピーデッキを回してみることで、次第に感覚が掴めるようになっていくだろう。

参考 [編集]


[1] 公式媒体やフレーバーテキストで使われるのはこちら