《ギガジャドウ》 [編集]

ギガジャドウ R 闇文明 (8)
クリーチャー:キマイラ 14000
ブロッカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドをすべて墓地に置く。このようにして墓地に置いたシールド1枚につき、相手は自身のクリーチャーを1体選んで破壊し、それができない場合、このクリーチャーは相手のシールドを1枚ブレイクする。
T・ブレイカー

DM-34で登場したキマイラ
cipで自分のシールドを全て墓地に置き、その数だけ選ばせ除去を放ち、足りない分はその数だけ相手のシールドブレイクする。

自身のシールド5つ全てが健在であったならば、最大5体破壊の破壊ができ、選ばせ除去とはいえもはや全体除去に近く、アンタッチャブル破壊も狙いやすい。シールド狙いなら、他に味方クリーチャーがいればそちらとの打点でワンショットも狙える。

自分のシールドが残っていないと、ただのブロッカーT・ブレイカーであり、ビートダウン相手だとどのみち8マナ溜める暇はほとんどないため、基本的に終盤まで殴ってこないコントロール相手が主な仮想敵になる。特にシールド送りを除去手段にしている相手には大ダメージを負わせやすい。

しかし、このカードをまともに運用しようと思えば課題は山積み。まず、強制で自分のシールドが空になるというのはかなり大きなデメリットである。

《黒神龍ブライゼナーガ》のようにS・トリガーを使えるわけでもなく、それどころか手札にも加わらないため能力使用後の隙をニンジャ・ストライク革命0トリガーで補うのは難しい。
一応、出た時の破壊に加え、自身がブロッカーのため、相手の打点をある程度は削げるが。

そして、そこまで大きなデメリットに対する見返りも勝利に直結しやすいとは言い難い。

相手のクリーチャーが多いほど、相手のシールドを減らすことはできず、相手のクリーチャーがいなくても「ブレイク」なため、当然S・トリガーを踏んでカウンターされて負ける危険が高い。S・トリガー抜きにしても、このクリーチャーが出せるだけのマナが相手側にも溜まっているなら、増えた手札を使ったスピードアタッカー除去、ないしはそれを内包したフィニッシャーで押し切られる可能性も高い。

総じて、このカードを使いこなすにはデッキ構築の段階からかなりの手腕を要するだろう。

環境において [編集]

そのクセの強い能力からそれなりの知名度があったが、やはりそのデメリットの重さから環境での使用率は乏しかった。

コントロール相手に、相手のシールドが少ない状態で相手のブロッカーに攻めあぐねている時に、このクリーチャーでブロッカーごと相手のシールドを全壊させるために、ビートダウンで使われることがあったが、状況が限定的過ぎることから採用されても1枚積みが精々であった。

2024年4月の64人規模のチャンピオンシップで、このカードを2枚投入した【白緑巨大天門】が優勝。
採用に至ったのは「ブロッカー」を持っているクリーチャーという部分で、《闘門の精霊ウェルキウス》の能力で踏み倒すのが目的である。踏み倒し前提では左上のコストは飾りとなるが、そのコスト8という重さのお陰で《巨大設計図》で手札に加えることができるメリットがあった。このクリーチャーの破壊効果はミラーマッチでかなり効く。《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》1枚積みされた《闘うべき時!!》を組み合わせてエクストラウィンを獲得する戦術も使われた。

ルール [編集]

  • テキストではやや分かりづらいが、「相手が自身のクリーチャーを1体選んで破壊できない場合」1回につき1つのシールドをブレイクできる。例えば、自分のシールドが4つ、バトルゾーンにある相手のクリーチャーが1体の場合、このクリーチャーは3つのシールドをブレイクする。
  • クリーチャーの破壊やシールドブレイクは同時に行われる(総合ルール400.7.)。例えば相手のクリーチャーが2体とシールドが3つある状況で《ギガジャドウ》が自身のシールドを5つ焼却した場合、その2体の破壊とT・ブレイクは同じタイミングで発生する。
    • 同時の選ばせ除去は、除去耐性を持つクリーチャーでも1回分しか被害を抑えられない。

相性の良いカード・デッキ [編集]

  • シールドを増やす効果と相性がいいため、《英霊王スターマン》によって増えすぎたシールドを消費するにはうってつけ。このクリーチャーを召喚して自分のシールドがなくなった後でも、《スターマン》の効果で追加することで保険となるだろう。
  • 《デジロン》で呼び出してみるのもいい。タイミングが難しいが、うまくいけば突然の逆転もあり得る。
  • 互いのシールドを一気に減らせるため、革命鬼タイムとも高相性。
  • 《極幻空 ザハ・エルハ》はこのカードのサポートとして格別の相性の良さを誇る。あちらの置換効果によりシールドを墓地に送る必要がなくなり、その上でシールドの枚数分効果を適用できる。

その他 [編集]

  • イラストをよく見ると、3つある頭の内2つが「獅子」「草食動物の頭骨」であることがわかる。これは、キマイラ種族の元ネタである「ギリシャ神話のキマイラ」の頭(獅子・山羊・蛇)と内容が近く、ゲーム作品等のキマイラ系モンスターのデザインとしてよく採用される組み合わせである。「邪道」という名前を持ちながらある意味「王道」な姿をしているという、中々皮肉のきいたデザインとなっている。

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 2つ目の能力について

Q.自分の《極幻空 ザハ・エルハ》がある状況で《黙示録、それはラグナロク》を唱えました。シールドを墓地に置く際にとどまりますが、置こうとした枚数より1枚多い枚数を新しくシールドに置けますか?
類似例:《ギガジャドウ》
A.いいえ、この場合、シールドは1つしか追加できません。結果的にシールドは墓地に置かれていないので、「このようにして墓地に置いたカードの枚数」は0枚です。
引用元(2020.12.15)