Volzeos(ヴォルゼオス)-()Balamord(バラモルド) [編集]

Volzeos-Balamord KGM 光/水/闇/火/自然文明 (9)
キング・クリーチャー:ディスペクター/ニュー・ワールド・ドラゴン 555555
自分の手札またはマナゾーンに3種のキング・セル《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》が揃っていれば、合体させ、コストを支払ってこのキング・クリーチャーを召喚してもよい。
エクストラEXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から2枚をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドのうち1つを墓地に置く)
スピードアタッカー
ワールド・ブレイカー
このクリーチャーは、出たターンの間、ブロックされない。
このクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の手札をすべて捨てる。
自分が「G・ストライク」を使った時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置き、相手のクリーチャーを1体選んでタップしてもよい。
合体前⇒《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》

DMRP-20で登場した5色レインボーキングディスペクター/ニュー・ワールド・ドラゴン

《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》の3種のキング・セル手札マナゾーンに全て揃っている場合、3枚を合体させ、《Volzeos-Balamord》として召喚することができる。

カードタイプカード名がゲーム中に変化するものでは初の非両面カードである。メインデッキに入れることができ、キング・セル時はカードを縦向きに、キング・クリーチャー時は横向きにして読むことでテキストを区別できるようになっている。

555555という圧倒的なパワースピードアタッカーワールド・ブレイカー、出たターンの間アンブロッカブル化、攻撃時のオールハンデスG・ストライク補助に加え、エクストラEXライフによる強大な除去耐性を持つ。

スピードアタッカーワールド・ブレイカーアンブロッカブル、攻撃時のオールハンデスの4つの能力が非常に高いシナジーを形成している。
アンブロッカブルブロッカーをすり抜けつつ、オールハンデスでニンジャ・ストライク《百鬼の邪王門》などを潰すことで、召喚したターン中にほぼ確実にワールド・ブレイカーを叩き込める。
相手のクリーチャー呪文ロックする能力は持たないが、《禁断英雄 モモキングダムX》の全体パワー低下すら耐える強大なパワーとエクストラEXライフによる2回の除去耐性が合わさり、次の自分のターンまで生き延びる可能性は極めて高い。

《終焉の禁断 ドルマゲドンX》《零龍》のように相手のクリーチャーに自ら干渉する能力を持っていないのは難点だが、それを補うようにG・ストライク補助を持っている。
1度のG・ストライクで止められるクリーチャーが実質2倍になり、返しの攻撃を耐えやすくなるだけでなく、自身の召喚で減ったマナを回復することもでき、2体目のこのクリーチャーを召喚する助けになるだろう。
キング・セルはいずれもG・ストライクを持っているので効果を活かしやすい。エクストラEXライフによってブレイクされるためのシールドが用意されているので、発動機会にも優れる。

5色のディスペクターであるため、王来篇で登場したアタック・チャンス呪文すべてに対応している。除去と呪文ロックを補える《禁時王秘伝エンドオブランド》や同じく除去とこのクリーチャーの召喚で使ったマナを回復できる《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》は特に相性が良いだろう。《混成秘伝デュアルスタック》は返しの攻撃を抑制しつつG・ストライクを持っており、G・ストライク補助とも噛み合う。

このクリーチャーは5色クリーチャーでありながら、マナゾーンでは3種類の3色カードとして扱え、かつ手札から置けばアンタップインするので、多色過多による多色事故をあまり気にせずマナ基盤として複数枚積める。《地龍神の魔陣》《天災 デドダム》《獅子王の遺跡》といった多色関連の強力な初動をスムーズに使用しやすくなるだろう。
3種を積む場合、【5色コントロール】系統全般に適性がある。特に【オボロティガウォック】の場合、3ターン目《絶海の虎将 ティガウォック》着地が安定しやすいのが美味しい。
【JO退化】のような多色枚数がシビアかつ序盤に多色カードを使用したいデッキでは、デッキの色に合ったキング・セルを単体で積み、色事故を防ぐといったことも可能である。
そのような使い方でも各キング・セルG・ストライクを持つため、最低限の受けとして換算できる。
しかし、素のスペックはマナゾーンに置きやすいG・ストライクでしか無いこともまた事実。マナが溜まるまでは能動的な役割がないため、入れすぎはデッキの回転速度低下を招く恐れがあるので注意。特にマナが足りないときに手札キング・セルで埋まろうものなら何もできなくなってしまう。また《フェアリー・ライフ》などで手札以外からマナに置かれる場合、多色のタップインは回避できないことにも注意したい。

ルール [編集]

  • 一方で「コストを支払う」ことはできるコスト軽減は機能する。Q&A
    • ただしコスト軽減しても5色であるため(《希望のジョー星》が場にない限り)最低5マナ必要なのは注意。5色カードをチャージしても、任意の1色として扱うので、最低5マナ必要なのは変わらない。
  • マナゾーンにあるカードを使う場合は、マナコストの支払いが完了してからどこでもないゾーン(保留状態)に移る(601.1c)ため、マナゾーンにあるキング・セルをマナコストに充ててもよい。 Q&A
  • 「G・ストライク」による補助効果は、「自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置き、相手のクリーチャーを1体選んでタップ」が任意である。どちらかのみを実行することはできない。Q&A
  • 《龍覇 ザ=デッドマン》などの代替コストは「カードを使う時」に発動するが、このカードは手札やマナにある段階では単体のキング・セルであるため、《Volzeos-Balamord》として使うことはできない。したがって、《Volzeos-Balamord》を代替コストを使って召喚することはできない。
    Q&A

参考になる判例はあるが明文化されていないもの [編集]

その他 [編集]

  • クリーチャーとして使うのに3枚揃えて使用する必要があるためか、《終焉の禁断 ドルマゲドンX》《零龍》のようにこのカードが当たる場合はパックの5枚のうち3枚が構成カードで出てくる。また封入率も他のキングマスター同様の1箱確定。
    • ただしシークレット版はその限りではなく、構成するカードが単独で出現する。20thSPレアこのカード3種を含めて20種類であるため、封入率の偏りを生まないためだろうか[1]。とはいえ、絵柄が繋がらなくともゲームに使用するだけならルール上問題ない。デッキ内にフル投入した《Volzeos-Balamord》を全種類同一仕様のシークレットで揃えたい場合は、なんと12枚ものシークレットを集める必要がある。シークレット仕様の封入率の低さも相まって、コレクター泣かせの仕様である。このような仕様から、一部では《バラバラモルド》という異名が付いた。
  • 20thSPゴールドレア版では文明の色が《Volzeos-Balamord》としての5色しか記載されておらず、それぞれのキング・セル単独の文明がカードのみでは判別できない。使用する際は対戦相手とトラブルにならないように注意が必要である。

背景ストーリー [編集]

《龍魂珠》によって生み出された「最悪のディスペクター」。王来篇背景ストーリーのラスボスに相当する。

五龍神と《龍魂珠》自身を素材として生み出されたディスペクターモモキングが集めた超獣王来列伝に記された伝説の12体のクリーチャーをエネルギー源として五龍神を復活させ、復活の直後に合体させられた。

五文明の淵源の力を操ることができ、それをぶつけることでモモキングが持つ全ての歴史を奪い、指一本動かせない状態にまで追い込んだ。
しかし、モモキング超獣王来列伝に記された12の王の魂全てと共鳴し、《未来王龍 モモキングJO》となって再起。
世界の記憶から刀を修復させた《未来王龍 モモキングJO》に対し、ディスペクターたる力で5を同時に放つも、12の王の魂と限界まで共鳴した《究極英雄 キング・モモキング》の刀に突き破られる。
《究極英雄 キング・モモキング》の超獣世界の全歴史を乗せた一撃に対し、五文明の淵源の力を一度にぶつけて迎え撃とうとするところまででDMRP-20時点のフレーバーテキストでの言及は終わっている。
DMEX-18ではこの続きが言及されており、《究極英雄 キング・モモキング》と突如現れたジャオウガによって倒された事が語られている。

  • 合成元となった五龍神の能力についての描写が発売当時の時点では「蒼狼の一族」に負けたくらいしかないため、プレイヤーからは強さや威厳を感じられないと言われることも。
    • 実際には世界を崩壊させうる5つの秘伝を操り、五文明の淵源の力でモモキングを敗北寸前まで追いつめるなど決して弱い訳ではない。
  • デュエチューブでは鬼の歴史における《Volzeos-Balamord》は《鬼魂珠》が「五大鬼王」を素材にして作ったと語られており、どうやら合体したクリーチャーが違うらしい。

アニメ・漫画において [編集]

アニメ『キング!』では、第32話で儀式により復活した五龍神がジェンドルによって合体させられ誕生した。
第33話で世界各地で騒動を起こし、《伝説の禁断 ドキンダムX》の禁断の力に飲まれるモモキングを返り討ちにするほどの絶大な力を見せた。
続く第34話ではジェンドルと共に再び切札 ジョーの近くに現れ、凄まじい破壊力を見せつけるが、雲の中の戦いで《未来王龍 モモキングJO》に一撃を喰らう。更には駆け付けたジェンドルにも咆哮を浴びせ、そのままどこかに飛び去ってしまうのだった。
さらに続く第35話ではジェンドルによって一体化し、その後のジョーとのデュエマの際にカード化された。

漫画『キング』中盤では、ガットルズが回収した12の王のカードの力で復活した五龍神がジェンドルによって合体させられ誕生し、さらにクリーチャーワールドを侵食しミノマルを初めとした住人の多くをディスペクターに変貌させる騒動を引き起こした。

関連カード [編集]

背景ストーリーのラスボス [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • カード特性について

Q.《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》の3枚はどうやって使いますか?
A.単体では使用できませんが、《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》が手札とマナゾーンに揃っている場合に限り、コストを支払って3枚を合体させ、1体のクリーチャーとして召喚することができます。合体した《Volzeos-Balamord》はすべての文明を持つクリーチャーですので、文明も5文明分支払う必要があります。
引用元(2021.12.17)

Q.自分の《Volzeos-Balamord》が攻撃する時、自分は手札から《零獄王秘伝 ZERO×STRIKE》を「アタック・チャンス」で唱えました。「自分のディスタスまたはディスペクターを1体選ぶ。それと同じ名前を持つクリーチャーを好きな数、自分の手札、マナゾーン、または墓地から出す。」を選んで《Volzeos-Balamord》を選んだ場合、自分は手札、マナゾーン、墓地から合体した状態で《Volzeos-Balamord》を出せますか?
参照:《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》
A.いいえ、出せません。《Volzeos-Balamord》はバトルゾーン以外のゾーンではクリーチャーではなくキング・セルとして扱いますので、同じ名前を持つクリーチャーとして出すこともできません。
引用元(2021.12.17)

Q.自分の《カエルB ジャック》がバトルゾーンにいる状況で呪文を唱える時に《Volzeos-Balamord》をタップした場合、唱える呪文のコストは3少なくなりますか?
参照:《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》
A.いいえ、1だけ少なくなります。3枚が合体していますが、クリーチャーとしては1体です。
引用元(2021.12.17)

Q.合体している自分の《Volzeos-Balamord》《卍堕呪 ゾグジグス》の効果で選んだ場合、どうなりますか?
参照:《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》
A.自分はカードを3枚引き、相手のクリーチャーを3体手札に戻します。
引用元(2021.12.17)

Q.自分の、「エクストラEXライフ」シールドのある《Volzeos-Balamord》がバトルゾーンにいる状況で、相手が《テック団の波壊Go!》を唱えて、「バトルゾーンにある相手のコスト5以下のカードをすべて、持ち主の手札に戻す。」を選択し、効果を解決した場合、どうなりますか?
参照:《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》
A.離れるかわりに「エクストラEXライフ」シールドを1つだけ墓地に置きます。クリーチャーの構成カードを複数移動させる効果に対して、「離れるかわりに」適用される置換効果が適用された場合、構成カードを移動させようとしていた効果はそれ以上何もしません。《テック団の波壊Go!》の効果により《Volzeos-Balamord》を構成しているキング・セルがすべて手札に戻ろうとしますが、これらは同時に手札に戻ろうとしますので、「エクストラEXライフ」の置換効果を1度適用することで《Volzeos-Balamord》はバトルゾーンに残ります。
引用元(2021.12.17)

Q.《極限龍神メタル》の「出た時」の能力で、相手の《Volzeos-Balamord》を構成しているカードを1枚選び、墓地に置けますか?
類似例:《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》《エンドレス・フローズン・カーニバル》
参照:《勝利のリュウセイ・カイザー》《新世界王の闘気》
A.いいえ、墓地に置けません。クリーチャーを構成しているセルも、クリーチャーとして扱いますので、「クリーチャーではないカード」を対象にする効果の影響を受けません。
引用元(2021.12.17)

Q.《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》の呪文側を唱えて、「エクストラEXライフ」シールドが1つもない《Volzeos-Balamord》のキング・セル1枚を選んだ場合、どうなりますか?
参照:《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》
A.結果的に《Volzeos-Balamord》はバトルゾーンを離れます。選んだキング・セルを墓地に置いた後、即座に他の構成していたキング・セルも墓地に置きます。この時、「クリーチャーが破壊された時」の能力はトリガーしません。
引用元(2021.12.17)

Q.《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》の呪文側を唱えて、《Volzeos-Balamord》のキング・セル1枚を選べますか?
参照:《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》
A.はい、1枚選べます。合体しているクリーチャーのセル1枚を墓地に置こうとする効果に対しても、「クリーチャーが離れる時、かわりに」の置換効果を適用できます。セルを墓地に置くかわりに「エクストラEXライフ」シールドを1つ墓地に置きます。
引用元(2021.12.17)

Q.自分の《新世界王の創造》《新世界王の破壊》が手札に揃っている状況で、自分は《邪帝縫合王 ザ=デッドルナ》の「攻撃の終わりに」の能力で《新世界秩序》を唱えられますか?
類似例:《新世界王の闘気》
A.いいえ、唱えられません。手札にカードが揃っていても、呪文を唱える効果によってセルを選ぶことはできません。
引用元(2022.02.18)

Q.相手の《Volzeos-Balamord》がいる状況です。自分が《Napo獅子-Vi無粋/♪オレの歌 聞けよ聞かなきゃ 殴り合い》の呪文側を唱えた場合、どうなりますか?
A.何も起きません。《Volzeos-Balamord》はコスト9のクリーチャーですので、「コスト2以下のエレメントをすべて破壊する」効果では破壊されません。
引用元(2023.9.15)

  • 1つ目の能力について

Q.《Volzeos-Balamord》を召喚する際に、自分のクリーチャーの「ササゲール」を使えますか?
参照:《無頼 ブロンズ-1》《新世界王の闘気》
A.はい、使えます。
引用元(2021.12.17)

Q.相手の《とこしえの超人》がバトルゾーンにいます。自分のマナゾーンに《新世界王の権威》《新世界王の思想》があり、手札に《新世界王の闘気》がある状況です。合体させ、コストを支払って《Volzeos-Balamord》を召喚し、バトルゾーンに出せますか?
A.いいえ、出せません。《とこしえの超人》の置換効果により、キング・セルは3枚とも、マナゾーンに置かれます。
引用元(2021.12.17)

Q.自分のマナゾーンに《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》が1枚ずつある状況です。この状況で、マナゾーンの3枚のキング・セルを合体させて《Volzeos-Balamord》を召喚する場合、マナゾーンにあるキング・セルからマナを支払えますか?
A.はい、支払えます。ですので、キング・セルの3枚を含めてちょうど9コストしか支払えない場合でも、《Volzeos-Balamord》を召喚できます。
引用元(2021.12.17)

Q.自分の《新世界王の創造》《新世界王の破壊》が手札やマナゾーンにある状況で、自分は《DS電融 ザ=デッドNEXT》の「自分がカードを使う時、そのコストを支払うかわりに」によって、自分のマナゾーンにある水のカード、火のカード、自然のカードをそれぞれ2枚ずつタップして《新世界秩序》を唱えられますか?
類似例:《新世界王の闘気》
類似能力:《龍覇 ザ=デッドマン》
A.いいえ、唱えられません。キング・セルは合体させてコストを支払うまで、セルとして扱います。セルはそれぞれ単独では使うことができませんので、《DS電融 ザ=デッドNEXT》の代替コストで支払うことができません。

+  (総合ルール 812.1)

引用元(2022.02.18)

  • 7つ目の能力について

Q.《Volzeos-Balamord》の「自分が「G・ストライク」を使った時」の能力で、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く効果と、相手のクリーチャーを1体選んでタップする効果のうち、好きな方だけを使えますか?
参照:《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》
A.いいえ、片方の効果を使う場合、もう片方の効果も必ず使う必要があります。自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いて相手のクリーチャーをタップしないことや、マナを増やさずに相手クリーチャーのタップだけすることはできません。
引用元(2021.12.17)


[1] 仮に20thSPレア版のバラモルドが1パックにまとめて封入されていた場合、そのボックスからは20thレアカードが3枚出現したことになり、「1箱に1枚封入されている」20thレアの定義に反する。
[2] ただし、《天龍神アークゼオス》の放電は元々放電で手足とつながっていた関節部分から出ている