【ドルマゲドンX(エックス) [編集]

革命ファイナルのラスボスであり5枚1組、規格外のコストパワーデッキの40枚枠に含まれないと異例づくしのカード《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》/《終焉の禁断 ドルマゲドンX》を軸に据えたデッキ
ただしその性能の代償として《伝説の禁断 ドキンダムX》以上に制約が厳しく、封印を取り除く手段も限られているためより特化したデッキ構築が求められる。

革命ファイナル終盤から新章デュエル・マスターズにかけては【黒赤デッドゾーン】と同義であったが、双極篇になって《S級不死 デッドゾーン》への依存度が下がったため現在では【ドルマゲドンX】と呼ばれることが殆ど。

【黒赤ドルマゲドンX】 [編集]

FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜 FFL 闇/火文明 (マナコストなし)
最終禁断フィールド
この最終禁断フィールドは、ゲーム開始時、四隅に封印を1つずつ付けてリンクしたフィールドとしてバトルゾーンに置く。(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く)
バトルゾーンにある自分の封印は、各ターンに1つだけ、闇または火のコスト5以上のコマンドを召喚または「侵略ZERO」を使ってバトルゾーンに出すことによってのみ、外すことができる。(外した封印は墓地に置く)
自分は、コマンド、イニシャルズ、あるいは名前に《禁断》とあるクリーチャーでしか攻撃できない。
この最終禁断フィールドはバトルゾーンを離れない。
(左上)α:このカードから封印が外された時、相手のパワー1111以下のクリーチャーを1体、破壊する。(右上)δ:このカードから封印が外された時、このターン、自分のクリーチャー1体に「スレイヤー」を与える。
(左下)β:このカードから封印が外された時、このターン、自分のクリーチャー1体に「パワーアタッカー+2222」を与える。(右下)γ:禁断爆発:このカードから封印が外された時、この最終禁断フィールドに封印が1つもなければ、裏返し、1体のクリーチャーとして合体させる。
禁断爆発後⇒《終焉の禁断 ドルマゲドンX》
終焉の禁断 ドルマゲドンX FFL 闇/火文明 (999)
最終禁断クリーチャー:(種族なし) 999999
T・ブレイカー
このクリーチャーが禁断爆発した時、相手は自身のクリーチャーすべてに封印を1つ付ける。(クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する)
相手は自身のクリーチャーに付いている封印を墓地に置けない。
このクリーチャーに封印を付けることはできない。
このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりにこのクリーチャーの禁断コアを2枚、このカードの下に置いてもよい。そうしたら、自分のシールドを1つ墓地に置く。
このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、クリーチャーをすべて破壊し、自分はゲームに負ける。
禁断爆発前⇒《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》

2〜3ターン目は《勇愛の天秤》などで手札を整えつつ《終断δ ドルハカバ》墓地に仕込む。3ターン目にチャージャー呪文を唱えられたら4ターン目からコスト5以上のコマンドを召喚して封印解除に取り掛かる。
《禁断V キザム》などのコマンドS・トリガー獣は守りを維持しつつ封印も外せるため一石二鳥。また、それらの多くが《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》の封印解除時の能力と相性が良い点も見逃せない。
《終断δ ドルハカバ》《終断α ドルーター》などイニシャルズXの能力には「自分のフィールドがあれば」という発動条件が課せられているが、そもそも最終禁断フィールド《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》はゲーム開始時から存在するため実質無条件に等しい。ただし、一旦禁断爆発すると当然その後は最終禁断フィールドも消失し、《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》禁断フィールド)や《Dの終断 ドルマゲドン・エリア》D2フィールド)等の別のフィールド展開しない限り準バニラとなってしまうので注意。

主要カード [編集]

闇または火のコスト5以上のコマンド候補 [編集]

+  闇のコマンド
+  赤のコマンド
+  黒赤のコマンド

黒赤以外を含むコマンド [編集]

+  その他候補

超次元ゾーン [編集]

サンプルレシピ [編集]

「超CS in 熊本」ベスト8
レシピは大会事務局が公表

メインデッキ [編集]

超次元ゾーン [編集]

デッキの回し方 [編集]

序盤は《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》《鬼寄せの術》を使って3ターン目に《霊刑連結 ジゴク・パルテノン》《悪魔龍 ダークマスターズ》を着地させハンデスにより相手のテンポを乱すのが理想的。

序盤の相手クリーチャーは《D2V3 終断のレッドトロン》《炎龍覇 グレンアイラ》等で処理していく。
それでも攻撃された場合は、豊富なS・トリガーコマンドで迎え撃つ。

ハンデス、除去と厚い受けで相手の動きが鈍っている隙にこちらはコマンドを並べて封印を外し、禁断爆発の準備を進めつつ《時空の禁断 レッドゾーンX》《銀河大剣 ガイハート》を絡めてビートダウンを仕掛けフィニッシュする。

長所 [編集]

《終断δ ドルハカバ》《S級不死 デッドゾーン》による継続的なビートダウンプランと、
《爆霊魔 タイガニトロ》《霊刑連結 ジゴク・パルテノン》による継続的なハンデスコントロールプランの両方が取れる柔軟性と粘り強さ、
そして《終焉の禁断 ドルマゲドンX》によるカウンター性能に加え、構築によってはデッキの半分以上が受けで固められるため、速攻ビートダウンに対しては強固と言える。

《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》登場以降は、《鬼寄せの術》と合わせて最速3ターン目に《悪魔龍 ダークマスターズ》を召喚することも可能。

《終焉の禁断 ドルマゲドンX》常在型能力によって相手の封印は墓地に置けなくなるためたとえS・トリガーで凌がれても逆転されにくく、今引きのスピードアタッカー1体程度なら《終断γ ドルブロ》《Disオウジェノ》ブロックできる。

短所 [編集]

《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》への依存度が高く、設置できていない場合のゲームメイクが難しい。

《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》等の採用で軽減できるが、基本的に相手への妨害は除去ハンデスしかできないため、その両方に強い耐性があるデッキには不利な戦いを強いられる。

また、【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】【モルト NEXT】といったデッキにはS・トリガーが単体除去に寄っている性質上貫通されてしまいやすい。

特に【青赤緑モルトNEXT】との対面では、低パワーのS・トリガーコマンド《禁断竜王 Vol-Val-8》で一掃されてしまうのが厄介。3ターン目から4ターン目に過剰打点のついでに《禁断竜王 Vol-Val-8》全体火力耐性で圧殺されるのは負けパターンの代表的な1つ。

【白黒赤ドルマゲドン】 [編集]

強力な白黒赤系のカードを使うために3色で構築した型。
基本的な動きは黒赤と同じ。

《魔光神官ルドルフ・アルカディア》色の合うパワーカード。進化獣踏み倒しと防御札
《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》コマンド戦略を強化
《聖魔連結王 ドルファディロム》多色以外を否定する言わずと知れたパワーカード。コマンドなので封印解放要員にもなる
《覚醒連結 XXDDZ》全軍にスピードアタッカースレイヤーを付与し、呪文をロックする
《熱核連結 ガイアトム・シックス》cipEXライフシールドが離れた時に火力、選ばれるとオールハンデス
《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》《バサラ・ホール》などと相性がよい大型ブロッカー
《最終龍覇 グレンモルト》臨機応変にドラグハート・ウエポンを出せる強力な耐性持ちフィニッシャー
《灰燼と天門の儀式》1枚でできることが多い
《次世代龍覇 グレングラッサ/「ここはまかせて、お姉ちゃん!」》ささやかだが除去装備ができる/このデッキでは基本オールタップ効果だけ
《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》召喚コスト軽減&cipで自分よりパワーが小さい相手のクリーチャーを1体破壊し次の相手のターン展開制限
《支配の精霊ペルフェクト/ギャラクシー・チャージャー》エンジェル・コマンドを3分の1以上採用するなら

《ルドルフ・アルカディア》用の進化クリーチャー [編集]

《禁断の轟速 ブラックゾーン》侵略でも踏み倒せる
《アルカディアス・モモキング》タップイン呪文封じを持つ強力な制圧獣。
《グーゴル <XENOM.Star>》場だけでなくマナもタップインさせる。
《魔の革命 デス・ザ・ロスト》cipでオールハンデス。革命0で逆転も狙える。

その他候補カード [編集]

《終断γ ドルブロ/ボーンおどり・チャージャー》5枚目以降の初動兼S・トリガー。
《D2V3 終断のレッドトロン/フォビドゥン・ハンド》上面は軽量除去、下面は強力なS・トリガー呪文。
《霊刑連結 ジゴク・パルテノン》《ルドルフ》に次ぎ《SUNRISE》から繋いで強力なセルフハンデス持ちシステムクリーチャー
《炎龍覇 グレンアイラ/「助けて!モルト!!」》効果バトルを持つS・トリガードラグナー。下面で《最終モルト》の早出しも。
《最終龍覇 ボロフ》サルベージ持ちS・トリガードラグナー。
《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》クリーチャーと呪文の回数に制限を設ける
《新世界王の権威》色の合うキング・セル
《勇愛の天秤》手札入れ替え

特徴など [編集]

《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》から《魔光神官ルドルフ・アルカディア》に繋ぎ、最速3ターン目にして強力な進化クリーチャーを着地させ制圧するのが理想。

相手の動きを縛ったらこちらは《最終龍覇 グレンモルト》《聖魔連結王 ドルファディロム》といったパワーカードでより強力な布陣を敷き、確実な勝利を目指そう。

最速3ターン目に《アルカディアス・モモキング》や《デス・ザ・ロスト》といったゲームを決定づけるクリーチャーを着地できる点が最大の魅力。
豊富な受けに加えて禁断爆発の圧力もあるためビートダウンには強く出られる【ドルマゲドンX】系統の強みもそのまま。

また、従来の黒赤構築の【ドルマゲドンX】に比べて1枚1枚のカードパワーの高いことも特徴で、長期戦にもつれ込んだ時に禁断爆発に頼らずに逆転しやすい。

短所は《魔光神官ルドルフ・アルカディア》への依存度が高くなりやすく、《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》か《ルドルフ》のどちらが欠けても序盤のゲームメイクが難しい。
また、色の要求もきつく初手で白黒赤多色マナチャージできなければ《SUNRISE》と《ルドルフ》が揃っていても最速着地が非常に困難となる。

進化クリーチャーを多めに採用しているのに加えてリソース確保が不得意な白黒赤というカラーリングのためとにかく手札事故多色事故が最大の敵。

【ドルマゲドンX】の変遷 [編集]

《FORBIDDEN SUNRISE》登場以前の黒赤型の全盛期はDMR-23期。当時は《異端流し オニカマス》のような除去耐性付きのコスト踏み倒しメタは存在せず、《復讐 ブラックサイコ》《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》が無制限であったため、手札も切れにくく《Kの反逆 キル・ザ・ボロフ》で侵略先のハンデス除去を繰り返し使えたため、ビートダウンからコントロール、果てはループに至るまで様々なタイプのデッキに有利だった。特に【緑単ループ】などのようにコンボパーツとしての盤面や手札を整える必要があるデッキには、こちらの始動が間に合えば絶大な妨害性能を発揮した。

DMRP-01期直前には主要パーツの《復讐 ブラックサイコ》《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》殿堂入りし、黒赤型は大幅に弱体化するも、《復讐 ブラックサイコ》《爆霊魔 タイガニトロ》リペアすることでなんとか環境に残留した。

一方、同時期に登場した《異端流し オニカマス》のコスト踏み倒しメタ能力がバウンスであることを逆手に取って、相手が《異端流し オニカマス》で除去したらサイキック・クリーチャーcipを使い回してアドバンテージを取る【青黒緑ドルマゲドン】が成立。

DMRP-08発売直前には、【黒緑ドルマゲドン】がメタゲーム入り。
型自体は新章デュエル・マスターズに存在していたが、2019年1月下旬のチャンピオンシップ優勝を果たしたことで著名になった。

その後、【白黒緑ドルマゲドン】を最後に長らく《終焉の禁断 ドルマゲドンX》を主軸に据えたデッキは環境から姿を消していたが、【ドルマゲドンX】をテーマとしたクロニクルデッキDMBD-21が発売されると、その新規カードを取り込み《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》《鬼寄せの術》コマンドの早出しに特化した赤黒型がチャンピオンシップで優勝を果たし、それをきっかけに環境で一定の活躍を見せるようになった。

DMGP2022』Day1(アドバンス)では【5色グレンモルト】【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】と使用率同率2位の、ベスト128進出者中13人使用を記録。

DM23-SD1DM23-SD2発売1週間前には新戦力の《魔光神官ルドルフ・アルカディア》《アルカディアス・モモキング》を軸とした【ルドルフドルマゲドン】が優勝した。

DM23-EX1《「必然」の頂 リュウセイ/「オレの勝利だオフコース!」》を獲得。チャージャーと《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》《鬼寄せの術》を組み合わせれば、何とかクリーチャー面も出せないこともないが、基本は呪文面の除去が使われる。

DM23-RP1発売日には《ドンドン吹雪くナウ》《龍素知新》《サイバー・I・チョイス》《ブレイン・スラッシュ》《音素記号Bm エネルジコ/♪水面から 天掴まんと するチャージャー》の水を足し、水の墓地戦術に寄せた【青黒赤ドルマゲドン】なる型がチャンピオンシップで優勝。

DM23-BD2DM23-BD3期には《魔の革命 デス・ザ・ロスト》4枚積み型の【ルドルフドルマゲドン】が128人規模のチャンピオンシップで優勝。当然そのコストは《鬼寄せの術》《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》コスト軽減して払う。

DM23-RP4期には、《魔の革命 デス・ザ・ロスト》4枚積みに加え、《アルカディアス・モモキング》2枚、《闇鎧亜キング・アルカディアス》1枚を積んだ型の【ルドルフドルマゲドン】が実測参加者58人のチャンピオンシップで優勝。それ以外にも《闇鎧亜キング・アルカディアス》型はこの頃に入賞報告された【ルドルフドルマゲドン】に散見される。【ヘブンズ・ゲート】に入る単色ブロッカーに刺さり、カウンター封じにある程度なるのが理由かもしれない。

DM23-BD4DM23-BD5DM23-BD6DM23-BD7最終週末には、【ルドルフドルマゲドン】をアドバンス卓で使ったチームが、82チーム参加の3人1チーム混合チャンピオンシップ(A卓がアドバンス、B・C卓がオリジナル)で優勝。

2024年3月11日殿堂レギュレーション改訂直後、オリジナル仕様の【白黒赤ルドルフ】の入賞が続出。除去S・トリガーインフレによって既に《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》の封印外し効果に頼る必要が無くなり、侵略サイキックがなくとも相手への干渉が《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》《魔の革命 デス・ザ・ロスト》で事足りるのが、入賞数を伸ばした要因と言えよう。

2024年3月11日殿堂レギュレーション改訂から10日近く後の祝日に行われたアドバンスのチャンピオンシップでは、優勝、準優勝、4位入賞を【白黒赤ルドルフドルマゲドン】が独占。

全国大会2023』では予選に使用されたアドバンスのデッキとして【白黒赤ドルマゲドン】括りで48人中5人使用と【卍夜】と同率で使用率3位を記録。決勝ラウンド準優勝者も予選で使用。

《ドルマゲドンX》と折衷しやすいデッキの例 [編集]

参考 [編集]


[1] 《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》のものは禁断爆発(きんだんばくはつ)