【メタコントロール】 [編集]

通常のデッキはコンセプトカード等を決めてから作っていくのに対し、特定のデッキに対するメタカードを大量に搭載して主導権を握るコントロール。基本的に対象とするデッキタイプより早く動くため、事故率を減らす意味で多くても4色以下で作られることが多い。環境によって様々なデッキに対するメタコントロールが作られ、環境の変化とともに消えていった。

  • 特性上1種類、あるいは2種類程度のデッキに対して高い勝率を誇るが、逆にそれ以外のデッキにはジャンクデッキ同然の実力しか発揮しないことも多々ある。

候補カード [編集]

《巡霊者メスタポ》《蒼狼の始祖アマテラス》の動きを封じる
《腐敗無頼トリプルマウス》夫妻の種になりつつブースト&ハンデス
《解体人形ジェニー》ハンデス連打で動きを遅延させる
《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》相手の呪文を封鎖する

変遷 [編集]

闘魂編環境 [編集]

当時から速攻、あるいは進化クリーチャーを軸にしたデッキはあったため、《灼熱波》パワーによらない除去《屑男》コンボに組み入れ、それをメインとしたコントロールが存在した。除去呪文《屑男》コンボは、《屑男》が除去されない限り連鎖的に続けられるため強力であった。しかし、《ロスト・ソウル》などを入れているコントロールには滅法弱く、《屑男》もパワーが低いため安定性はあまり無かった。

聖拳編環境 [編集]

猛威を振るう《無双竜機ボルバルザーク》は非常に対処が難しく、徹底的にメタったとしても勝率が5割切ると言う事がザラであった。そのため、他のデッキにも対応させるべくボルバルへのメタは断念され、《無双竜機ボルバルザーク》がさらに使用されていくという悪循環が生じていた。当時の代表的なメタカードには《スケルトン・バイス》《予言者マリエル》などがあったものの、それでも【ボルバルブルー】【除去ボルバル】を押しとどめるには至らなかった。

転生編環境 [編集]

転生編になると《無双竜機ボルバルザーク》殿堂入りし、ビートダウン型の【ボルバルブルー】に代わって【ボルバルブラック】【除去ボルバル】などの【除去コントロール】デッキが流行する。相手が《無双竜機ボルバルザーク》サーチしてきたところを《汽車男》《ゴースト・タッチ》などで妨害が出来るようになり、他のデッキにもついていける余地が生まれた。
同時期に、以外の4色で、それぞれの単色速攻が台頭する。これらに対応するには、単色速攻の弱点であるカードプールの狭さを利用するのが有効であるのだが、4種類の単色速攻はそれぞれ全く性質が違うため、すべての弱点を網羅することは不可能であった。
代表的なメタデッキとしては、《地獄スクラッパー》を始めとする優秀な除去S・トリガーを大量に入れ、素早く手打ちするための《ラブ・エルフィン》シールドへ加えるために《無頼聖者スカイソード》《電脳聖者エストール》を使う、など。除去が少なからずあるので、《ネオ・ブレイン》《トリプル・ブレイン》などのドローソースで絶え間なく除去を撃てる様にしてから、《光器ペトローバ》で自軍を強化して攻め込めば、安全にフィニッシュに持ち込めるだろう。性質上S・トリガーデッキとなるのだが、以外の4色デッキで多色を使う上、重いカードコスト軽減カードで撃ち回す事というデッキコンセプトである為、非常にプレイングは難しい。

不死鳥編環境 [編集]

トップメタの中心《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》への対策として、メタにもよるが《死劇人形ピエール》《クエイク・スタッフ》などのスレイヤーでの相打ちが効果的である。《パクリオ》などを入れサファイアを出させない事も大切。対策カードを出す前にやられない為にも、軽量ブロッカーで時間を稼ぎ、《ハイドロ・ハリケーン》《ロスト・ソウル》などで手詰まりにするのがベターか。

極神編環境 [編集]

当時トップメタの中心となった《龍仙ロマネスク》は、マナブーストは出来るものの、手札を増やしたり相手のマナ手札に干渉出来るタイプのカードでは無いため、自分の使っているデッキタイプがどうであれ、《魔天降臨》を積むことでそれなりの対策になった。青黒【白黒緑コントロール】ならば、デッキの質をそれほど下げる事なくメタを張ることが可能であり、かつての《アストラル・リーフ》《無双竜機ボルバルザーク》ほどプレイヤーが頭を悩まされる事はなかった。

DM-34発売時点 [編集]

環境において特出しているデッキは【エンペラー・キリコ】系列のデッキであり、全国大会の店舗予選においても3人に1人がこの系列のデッキを使用しているという統計が出ている。
そのため、そのデッキの核となるカードを封鎖するカードが大量投入し、また白黒緑にそれらのカードが多いため、ここを基盤に作られることが多かった。【ギャラクシーコントロール】【キング・アルカディアス】を合わせ、そこにキリコメタカードを搭載した形が一般である。

いつの時代も使われているデッキのメタコントロール [編集]

【アクアンホワイトブラック】

参考 [編集]