【青黒闇王ゼーロ】 [編集]

闇王ゼーロ VR 闇文明 (8)
呪文
コストを支払うかわりに、自分の手札から闇のカードを3枚捨て、自分の闇のクリーチャーを3体破壊して、この呪文を唱えてもよい。
自分の山札の上から4枚を墓地に置く。その後、闇のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。

《闇王ゼーロ》を早い段階で唱え、ファッティを出してフィニッシュするデッキ。大抵は闇の低コストクリーチャーを軸に準黒単で組まれる。発祥は《闇王ゼーロ》の登場したDMEX-15期。
クリーチャーを複数並べて代替コスト発動というコンセプトから、考え方は【青黒ゲンムエンペラー】に近い。

自然カードを加えた派生型もある。>【青黒緑ゼーロベン】

主要カード [編集]

候補ファッティ [編集]

このデッキを組む際は以下のようなファッティを合計8枚以上積むことを推奨する。

《∞龍 ゲンムエンペラー》ムゲンクライム4。ブロッカー持ちの∞ ブレイカー
コスト5以下のクリーチャー能力呪文効果無視
《大樹王 ギガンディダノス》フシギバース14。cipマナ送りによるオールハンデス(マッドネス回避)。
パワー50000未満は味方プレイヤー攻撃できない
《大魔王 ウラギリダムス》《ゼーロ》で大量に増えた墓地を利用して1マナで召喚可能。
除去耐性敗北回避能力を併せ持ち、間接的に山札回復
《知識の破壊者デストルツィオーネ》cipオールハンデス。条件付き確定除去
《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》《ゼーロ》詠唱後のリソース確保と牽制要員。マナ基盤にも
《聖魔連結王 ドルファディロム》全体除去&単色呪文禁止のスピードアタッカー
《凶鬼07号 ジャバランガ》【ジャバランガループ】要員。
後者が《ドゥゲンダ》を出せることも覚えておこう
《阿修羅サソリムカデ》
《ニコル・ボーラス》cipで7枚ハンデスと攻撃時確定除去
《神帝ルナティック・ゴッド GS》ロマン砲。出てきた時のインパクトは大きい
《月と破壊と魔王と天使》cipで2枚シールド追加するブロッカー
《砕慄接続 グレイトフル・ベン》墓地マナリソース化。ディスタスコスト踏み倒し
《龍月 ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》ムゲンクライム4。cipで4回GR召喚/初動手札交換
《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》墓地クリーチャーを参照してコスト軽減
cipパワー低下/墓地肥やし墓地回収
《龍頭星雲人/零誕祭》墓地カードを参照してコスト軽減
cip攻撃時に2枚セルフハンデス/S・トリガー付き除去

その他候補 [編集]

《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》シールド回収持ちのメタクリーチャー除去
《戯具 グリボックリ》バウンス墓地回収。手札を減らさずメタを強引に突破可能
《罪無 メリゴ垓》ムゲンクライム2。《とこしえ》にも対応するメタカード対策
《那由多 アストロ宙ノ》ムゲンクライム2。全軍スレイヤー化で味方を守る
《罪無 ジョイダム垓》ムゲンクライム2。コスト3以下を1体リアニメイト
《闇参謀グラン・ギニョール》ムゲンクライム2。コマンド持ちのS・トリガー獣
cipバウンス手札補充&墓地肥やしモードで選択
《悪臭怪人ゴキーン》墓地回収または墓地利用メタ。貴重な《ゼーロ》回収可能札
《堕魔 ヴォガイガ》墓地肥やし+カードを1枚サルベージ
少々重いカードタイプを問わないので《ゼーロ》も回収可能
《伊達人形ナスロスチャ》山札から任意のカードを1枚墓地に落とす
《堕魔 ドゥポイズ》【ジャバランガループ】軸のスーサイド要員に
《学校男》同上だが、《阿修羅サソリムカデ》には非対応
《コオニ弁天》
《学校男/ゾンビ・カーニバル》スーサイドによる墓地肥やし選ばせ除去/1種族墓地回収
《マタドール・マルクーゼ》コスト踏み倒しメタ。特に【ドギラゴン閃】対面では重要
《凶鬼77号 ビムナム》
《天災 デドダム》マナブースト手札補充墓地肥やしをこなすコマンド
《Disジルコン》《ベン》軸の手札交換要員。マナ召喚墓地召喚もできる
《Disアイ・チョイス》《ベン》で増やしたマナからS・トリガー踏み倒し
《戯具 ヴァイモデル》墓地肥やし+ウィニーリアニメイトできるS・トリガー獣
《撃髄医 スパイナー》《ゲンムエンペラー》存在下でも能力を失わないS・トリガー獣
《ギガンディダノス》のフシギバース元にも
《スプーン=ンプス》アビスラッシュ/シールド回収持ちのウィニー墓地から出せば手札が増える。疑似SA
《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》墓地から闇のカード8枚を山札に戻せばコスト0。全軍SA
《天地命動 バラギアラ/輪廻暴冥》《Disアイ・チョイス》とセットで使うマナ回復/除去リアニメイトを一手に引き受けるカウンター
《水上第九院 シャコガイル》墓地からのマナブーストと相性抜群のフィニッシャー
《終末の時計 ザ・クロック》単色S・トリガー獣cipターンの残りをとばす
《ヴァイモデル》や《スパイナー》と合わせて
《唸る鉄腕 ギリガザミ》単色だがこのデッキとは非常に相性の良いS・トリガー獣
さらに《ゲンムエンペラー》存在下でも能力を失わない
《生命と大地と轟破の決断》自然の有無にかかわらずピン挿し出来る展開系スーパーサブ
《新世界王の破壊》青黒緑の汎用マナ基盤G・ストライクで最低限の受け札にも
《サーイ=サイクル》シールド回収墓地肥やしが同時にできるウィニー

候補GR [編集]

基本的に《手札の儀》発動時1回限りの使用だが、闇文明で固めておくと2発目以降の《闇王ゼーロ》発動も視野に入る。

候補超次元 [編集]

【ガシャ闇王ループ】 [編集]

ループパーツ [編集]

ループの手順 [編集]

バトルゾーンに《凶鬼03号 ガシャゴズラ》《鬼人形ブソウ》《悪臭怪人ゴキーン》、手札に《凶鬼37号 グルル》3枚と《闇王ゼーロ》、墓地に《グルル》と《腐敗麗姫ベラ》《一なる部隊 イワシン》(《イワシン》A)、他クリーチャーが6体必要。
山札は5枚以上。その内上4枚を《ブソウ》で固定し、その中に《イワシン》(《イワシン》B)がある状態にしておくこと。

  1. 《ガシャゴズラ》《ゴキーン》《ブソウ》を破壊し、《グルル》3枚を捨て、《ゼーロ》を唱える。上から4枚を墓地に置き、《ガシャゴズラ》を出す。《イワシン》Bと《グルル》4枚が待機
  2. 《ガシャゴズラ》のcipで《ブソウ》《ゴキーン》を出す。
  3. 《ゴキーン》のcipで唱え終わった《ゼーロ》を山札の上に置く。
  4. 《グルル》1枚を回収。《イワシン》Bの効果で《ゼーロ》を引き、《グルル》を捨てる。
  5. 《グルル》3枚を回収。《ブソウ》のcipでクリーチャーを8体山札に戻す。この時、山札の上から1枚目と5枚目が《イワシン》になるようにする。
  6. 《ブソウ》《ゴキーン》《ガシャゴズラ》を破壊、《グルル》3枚を捨て《ゼーロ》を唱える。上から4枚を墓地に置き、《ガシャゴズラ》を出す。山札の一番上に置いた《イワシン》と《グルル》4枚が待機
  7. 《ガシャゴズラ》効果で《ゴキーン》《ベラ》を出す。
  8. 《グルル》4枚を回収。《ゴキーン》で固定した《ゼーロ》を《イワシン》で引き、《グルル》1枚を捨てる。
  9. 1に戻る。

このループで《ベラ》のcipを無限に使い、ライブラリアウトにより勝利する。

  • ただし現在は《イワシン》が殿堂入りしたためこのループコンボは使えない

このデッキの回し方 [編集]

2ターン目に《戦略のD・H アツト》系を出し、《ビックリーノ》《暗黒鎧 ザロスト》《罪無 ターボ兆》を墓地に仕込む。次のターンにそれらをリアニメイトすると後は闇のクリーチャーを1体追加すれば《闇王ゼーロ》を撃てるので、大量に増やした墓地から状況に応じたフィニッシャーを呼びゲームエンドまで持っていく。

特に最優先で狙いたいのは《知識の破壊者デストルツィオーネ》もしくは《大樹王 ギガンディダノス》。相手の手札を全て消し飛ばせるためそのターン中での零龍卍誕が確定し、相手の手札とバトルゾーンが同時に壊滅する。特に後者は攻撃制限でデッキトップによる解決も許さず、さらにワールド・ブレイカーであるため耐性持ちの《零龍》をダイレクトアタック要員に回す事ができる。

《∞龍 ゲンムエンペラー》を蘇生する場合は《墓地の儀》を残して他の零龍の儀を達成すると良い。《手札の儀》GR召喚で《ゼーロ》2発目や更なるムゲンクライムを狙いつつ、《復活の儀》《破壊の儀》で次ターンに使用するリソースを確保できる。不慮の事故で《ゲンムエンペラー》を除去されてもチャンプブロック等からの《墓地の儀》達成で零龍卍誕によるカウンターが決まる。

《闇王ゼーロ》《破壊の儀》を達成すると回収効果で自分の手札が1枚残るため、余ったマナですぐに使える《ターボ兆》、《オブザ08号》、《ウラギリダムス》を回収すれば自分の手札を使いきって《手札の儀》を達成する事も可能。(その場合《ゼーロ》で出す対象は《∞龍 ゲンムエンペラー》以外なら何でも良い。零龍卍誕しない場合は《ゲンムエンペラー》でも問題ない。)

《闇王ゼーロ》が引けない、または撃てない場合でも慌てず《∞龍 ゲンムエンペラー》ムゲンクライムを狙おう。

長所 [編集]

このデッキでは《ゼーロ》を使う流れで《破壊の儀》《墓地の儀》《復活の儀》を、ハンデス系を踏み倒すか《ターボ兆》、《オブザ08号》、《ウラギリダムス》を回収して出すことで《手札の儀》を達成できるため、容易に零龍卍誕できる。相手も《滅亡の起源 零無》を使っているのであれば、《ゲンムエンペラー》を出して相手の零龍卍誕を封じる事が可能。

《ゼーロ》によって一気に墓地を肥やすため墓地メタに乱されにくいのも利点。

また先述の通り《闇王ゼーロ》が引けない、もしくは撃てない場合でも《∞龍 ゲンムエンペラー》ムゲンクライムが狙えるので制圧力がかなり高い。5コスト以下のカードが重要パーツの大半を占める【ゼロ・ルピアループ】【鬼羅.Star】【青黒白ナーガ.Star】等はこれだけで詰みに追い込む事も可能。

また、数多くのプレイヤーがこのデッキの結論構築を模索しているが、いまだテンプレ構築が定まっておらず、構築自由度が高いのも魅力である。
闇のクリーチャーであればどんなクリーチャーでもフィニッシャーに成り得るため、好みのカードを活かしやすい。今後殿堂レギュレーションの変化などによってこのデッキが環境入りしたら、《闇王ゼーロ》本体が殿堂入りしない限りは暴れ続けることだろう。
また、軽量クリーチャーをある程度並べる必要があるので全体除去にも弱いがデッキの回転が速い為、大抵は相手の除去札が来る前に展開しきれる。

4ターン目に《戦略のD・H アツト》互換→《罪無 ターボ兆》のムゲンクライム2連打で、ドラゴン基盤のデッキに対して《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》のマッハファイターを受け付けるタイミングを与えずに《闇王ゼーロ》を唱えられる。後手であれば手札が足りるので実現可能。

弱点 [編集]

水文明のカードがほぼ多色のみであるため、1ターン目に水文明を含むカードをマナゾーンに置けないと大きくテンポロスする。水単色の候補には《一なる部隊 イワシン》《終末の時計 ザ・クロック》等があるが、《闇王ゼーロ》を含むカードしか代替コストの対象に指定できないため、いざ撃ちたい時に障害となる危険性もある。

  • 例外として、《唸る鉄腕 ギリガザミ》単色ながらもスーパー・ボーナスで手札の《ゼーロ》を使用可能。厄介なメタクリーチャーもバウンス効果で先に処理可能かつ1ドローのおまけ付きで、スーパー・ボーナスが発動しなくとも脆い防御面を補いつつ《ゼーロ》を使用する上での大きな手助けとなる。

《闇王ゼーロ》コスト踏み倒しするには最低でも手札が4枚ないといけないのでハンデスは苦手。マッドネスや闇のカードならなんでもサルベージする《堕魔 ヴォガイガ》などを忍ばせておくのも手か。墓地から勝手に戻ってくる《凶鬼37号 グルル》も多めに積みたい所。

S・トリガー等の受け札を積みにくいので【ドギラゴン閃】【我我我ブランド】等の速攻は非常にキツい。各種ブロッカーや《撃髄医 スパイナー》、上述の《唸る鉄腕 ギリガザミ》等を適宜積んで対策する必要がある。
耐え切れたならば《大樹王 ギガンディダノス》を出して逆に詰ませてやろう。

【速攻】の中でも3ターンキルの再現性が非常に高い【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】は圧倒的不利。

コスト踏み倒しメタにもそこそこ弱い。特に《とこしえの超人》が居ると核である《闇王ゼーロ》が機能停止するため、《罪無 メリゴ垓》等で確実に潰しておこう。
ただし一部メタカードは《∞龍 ゲンムエンペラー》で強引に突破できる。
また、自然マナ送り系統のメタは《ザロスト》を1ブーストに変換できる。逆利用すれば意表をつける。

アドバンスの場合《龍月 ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》への依存度がそこそこ高く、GR召喚メタが刺さる。

【青黒ゲンムエンペラー】でも語られている通り《∞龍 ゲンムエンペラー》《零龍》は絶対に共存不可能。どちらを出すかは戦況や相手を見極めてよく考えよう。同時に出せないだけなので、《∞龍 ゲンムエンペラー》をどかせる手段を用意しておくと良い。

《闇王ゼーロ》はこのデッキのコンセプトではあるものの、少しの妨害で簡単に封殺されてしまう。《ゼーロ》を唱えることだけに固執せず、《ゼーロ》以外の零龍卍誕のプランも常に考慮に入れよう。
零龍卍誕パワー低下は一瞬のため、相手にターンを渡すと捲られる場面も多い。《ゼーロ》後に敢えて儀を1つ残しておき、カウンターを狙う方が良い場面もある。

環境において [編集]

DMBD-21DMBD-22期に大幅強化を受け、【青黒零龍】という名前で通る型が流行。最初は《零龍》リソース要員として使いつつ《闇参謀グラン・ギニョール》などの良質なムゲンクライムを使って《龍月 ドラグ・スザーク》《闇王ゼーロ》によって早期着地させる型が主流であったが、研究が進むにつれて《暗獅連結 グレイテスト・ネルザ》《闇王ゼーロ》を増幅させたり《聖魔連結王 ドルファディロム》で盤面に一気に干渉しつつ呪文ロックで詰めたりする型も見られるようになった。

DMGP2022』Day1(アドバンス)で《知識の破壊者デストルツィオーネ》呼び出し型がベスト8を記録。

アドバンスの《知識の破壊者デストルツィオーネ》型の場合、《知識の破壊者デストルツィオーネ》で遅延してから《龍月 ドラグ・スザーク》で大量展開してカウンターを封じを使わずただ過剰打点で雑にワンショットするケースも少なくない。

DM22-EX1期のオリジナルチャンピオンシップでは、《暗獅連結 グレイテスト・ネルザ》で攻めながら展開するプランや、《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》で展開してから《サイバー・J・イレブン》で詰めるプランを取り入れた型が4位入賞した。

その後も公認大会で入賞が続くアーキタイプであったが、0マナで場に出せた《暗黒鎧 ザロスト》が2023年3月に殿堂入り。コンボの速度が大きく損なわれ、環境から姿を消した。
【絶望神サガループ】対策として大流行した墓地メタ/踏み倒しメタも《闇王ゼーロ》にも刺さり、DMGP2023-1stではアドバンスオリジナルともに使用デッキ集計で圏外だった。(アドバンスメタゲームブレイクダウン オリジナルメタゲームブレイクダウン
【絶望神サガループ】消滅後は墓地利用メタが激減したため、アドバンスでは地雷として稀に上位入賞報告を記録するようにはなった。【絶望神サガループ】消滅直前には、新たに《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》をフィニッシャーとして獲得している。

DM23-EX2発売初週のアドバンスでは、《超神星DOOM・ドラゲリオン》を盤面補強要員に投入した型が4位入賞(ただし48人規模のチャンピオンシップ)。

発売2週目のアドバンスでは《超神星DOOM・ドラゲリオン》《魔光神官ルドルフ・アルカディア》《白騎士の聖霊王 ℵHEAVEN》とつなげ、安全なフィニッシュに向かう型が準優勝。《超神星DOOM・ドラゲリオン》の下に大量に墓地のカードを置く動きが、《白騎士の聖霊王 ℵHEAVEN》による自軍シールド化と噛み合っている。同週、《闇王ゼーロ》での呼び出し用カードが《龍月 ドラグ・スザーク》と《深淵の襲傘 アンブレラ=イザベラ》ぐらいと明確なフィニッシャーがおらず、基盤の強さを押し付けるだけの型が72人規模のアドバンスで4位入賞。

参考 [編集]

タグ: デッキ集