その(あと) [編集]

カードの能力テキストによく使われる用語の1つ。
「そのご」「そののち」とも読めるが、カードのルビは「そのあと」である。

日常でもよく使われる言葉ではあるが、一時期デュエマを遊ぶにあたりプレイヤーたちに混乱を与え、この言葉及び日本語の難しさを語るワードとして話題になった経緯がある。

2020年12月17日に、大規模な裁定変更が行われた。
https://dm.takaratomy.co.jp/rule/rulechange/31624/

「その後」の前の文が条件を指定していた場合 [編集]

ガヨウ神 SR 無色[ジョーカーズ] (5)
クリーチャー:ジョーカーズ/スペシャルズ 4000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンまたはマナゾーンに自分のジョーカーズが合計5枚以上あれば、カードを2枚引く。その後、ジョーカーズを1枚、自分の手札から捨ててもよい。そうしたら、カードを2枚引く。

裁定変更前は、ジョーカーズが合計5枚以上ない場合、カードを2枚引くことはできないが、「その後」に続く手札交換は行うことができた。

裁定変更後は、ジョーカーズが合計5枚以上ないとカードを2枚引くことも手札交換も行うことができない。

「その後」の前の文が条件を指定していない場合 [編集]

ジェラシー・ベル R 光/闇文明 (4)
呪文
S・トリガー
自分の手札を1枚捨てる。その後、相手は自身の手札を2枚選んで捨てる。
海底鬼面城 UC 水文明 (1)
自分のターンのはじめに、相手はカードを1枚引いてもよい。その後、自分がカードを1枚引いてもよい。さらに、バトルゾーンに自分のサイバーロードがあれば、カードを1枚引いて、自分の手札を1枚山札の一番下に置いてもよい。
※殿堂入り

この場合、裁定変更の影響はなく、自分の手札がない場合でも相手のセルフハンデスができ、相手が1ドローしなくても自分の1ドローおよびそれに続く効果は発動する。

能力により山札のカードを見ていた場合の例外処理 [編集]

爆熱DX バトライ武神 VIC 火文明 (8)
ドラグハート・クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 12000
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中の進化ではないドラゴンと進化ではないヒューマノイドをすべてバトルゾーンに出す。こうして見せたカードが3枚ともドラゴンであれば、そのターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。その後、残りのカードを好きな順序で自分の山札の一番下に戻す。
T・ブレイカー
龍回避-このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンを離れるかわりに、フォートレス側に裏返す。
龍解前⇒《爆熱天守 バトライ閣》
※プレミアム殿堂

これに該当するカードでは、前の文が条件を指定していたとしても、「その後、山札をシャッフルする」「その後、残りを好きな順序で山札の下に置く」などは必ず実行する。

なお、条件を満たしていないため山札を見ることができなかった場合は山札をシャッフルしない。

霊騎クルス・タスポル UC 自然文明 (4)
クリーチャー:アーク・セラフィム 3000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンに自分の《博識の森のポルタス》と《カラテ・キャロット》があれば自分の山札を見る。その中から《超神星ジュピター・キングエンパイア》を1体取り出して相手に見せ、自分の手札に加える。その後、山札をシャッフルする。

余談だが、シャッフルしなくなったのは、前述の『「その後」の前の文が条件を指定していた場合』が適用されるからである。
裁定変更前の《霊騎クルス・タスポル》は、「その後」は前の文に関係なく実行されるため、どちらにせよシャッフルはされた。

  • 《巡霊者メスタポ》は、山札を見ることができないようにする能力を持つが、実際に山札を見ていない場合にもシャッフルしなければならないかは不明。公式発表では「一連の効果処理の中で山札を見ていた場合のみ」とあるため、見ていなかったらシャッフルもしないように思われる。
    • 《Q.Q.QX.》は山札のシャッフルもできなくするので影響はない。

そうしたら」との違い [編集]

「その後」の場合、上で説明したように、状況に応じて実行されたり実行されなかったりする。

一方「そうしたら」または「そうした場合」の場合、前の文を実行したなら、必ず続く文を実行することができ、そうでないなら必ず続く文を実行することができない

ここでいう「前の文を実行したなら」というのは、「結果としてそれが指示された内容と一致していない」場合も含む。

邪魂創世 P 闇文明 (4)
呪文
自分のクリーチャーを1体破壊してもよい。そうした場合、カードを3枚引く。

《邪魂創世》なら、クリーチャーを破壊しようとして、結果としてバトルゾーンのクリーチャーが墓地に移動しなかった場合でも、指示された内容を実行したことになる。
しかし、任意でクリーチャーを破壊しなかったり、自分のクリーチャーがおらず破壊しようがない場合は、指示された内容を実行したことにならず、「そうした場合」に続く文は実行することができない。

この点が「その後」と書かれている《ジェラシー・ベル》などと大きな違いとなる。

補足:「そうしなければ」の場合 [編集]

「そうしなければ」の場合も「そうしたら」と処理方法は同じで、こちらの場合前の文を実行できないなら、必ず続く文を実行することができ、できるなら必ず続く文を実行することができない

トゥリナーツァッチ <エンパペ.Star> R 闇文明 (6)
スター進化クリーチャー:ゼロ・ドラゴン/デスパペット/レクスターズ 8000
タマシードから進化するなら、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。
スター進化:レクスターズまたは闇のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
このクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の手札を2枚選んで捨てる。相手がそうしなければ、自分はカードを2枚引いてもよい。

《トゥリナーツァッチ <エンパペ.Star>》は相手の手札が1枚以下の場合、ハンデスは行われず、自分は2枚ドローできる。

参考 [編集]