カード名を選ぶ [編集]

プレイヤーがカードの効果でカード名を指定すること。

永刻のクイーン・メイデン UC 水/自然文明 (3)
進化クリーチャー:スピリット・クォーツ 6000
進化−自分のスピリット・クォーツ1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カード名を1つ選んで言う。自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それが選んだカードであれば、自分の手札に加える。それ以外のカードであれば、自分のマナゾーンに置く。
W・ブレイカー
神聖龍 エモーショナル・ハードコア SR 光文明 (7)
クリーチャー:オラクル・ドラゴン/オラクリオン 9500
ブロッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》以外のクリーチャーの名前を1つ選ぶ。
選んだ名前を持つクリーチャーの能力をすべて無視する。
相手がクリーチャーを選ぶ時、バトルゾーンに自分の他のオラクルがあれば、このクリーチャーは選ばれない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)

ルール [編集]

202.2. 効果によってプレイヤーが「カード名を1つ指定する」場合、そのプレイヤーは実際に存在するカード名を選ばなければなりません。同じカード名部分を持ち、バリエーションの存在するカードの場合、それを含めて宣言する必要があります。(ただし、実際のゲームプレイにおいては双方のプレイヤーが認識できる呼び方でかまいません。)

  • ツインパクトカードのカード名を選ぶ場合、どちらか片面のカード名のみを選ぶ。たとえば《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》であれば《奇石 ミクセル》か《ジャミング・チャフ》のどちらかのカード名を選ぶことができ、《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》としては選べない。
    • ツインパクトカードは2つの名前を持っており、カード自体としてはその2つを合わせたものが名前となる[1]。このことはツインパクト化したカードが元のカードとそれぞれ4枚まで入れられることや、墳墓避けでの扱いなどからもわかる。一方で、カード名を選ぶ場合は先述のとおり1つずつ独立した名前として扱われる。つまり2つの名前がペアになっているのであって、2つ合わせたものはカード名ではあるが「カード名を選ぶ」際には選べない名前ということ。非常に紛らわしいので注意したい。
      2つの別々のカードが1枚にまとまっているものと考えると、少しわかりやすいかもしれない。現に、G・リンクしたゴッドのように複数のカードが合わさったクリーチャーや、表裏でカードが異なるサイキック・クリーチャーのように1枚で2つの物理的な面を合わせ持つクリーチャーなども、カード名を選ぶ場合はツインパクトカードと同様にその中の1つを選ぶこととなり、合わせ持つ名前そのものは選べない[2]。これらは別々のカードや物理的な面の話なので想像がつきやすい裁定だが、ツインパクトカードも1つのカードの1つの面で同様の状況が起きているものとなっている。
      • 非常に間違えやすいが、実際のカードを選び、そのカードの名前を参照した場合は2つの名前を合わせた名前をその名前として扱う(ただしバトルゾーンでは呪文面は実質的に無視されるのでクリーチャー面のみのカードとして扱う)ので注意。さきほどの注意点はあくまでもカード名を選び宣言する際に限った話であり、それ以外のケースでは2つの面を合わせて1つのカードであるので、名前も2つを合わせて1つになる(先述のとおり、バトルゾーンでは名前の片方しか参照できないのではなく、呪文面の存在が実質的に無視されているので、疑似的にクリーチャー面単独のカードとなるだけ)。
        これはツインパクトカード、及びその名前集合に関するルールなので、詳解はそちらに譲る。このページの内容としては要するに「名前を選んで言う場面ではツインパクトカードは上下どちらかの名前だけ言う」と理解していれば問題ない。
    • 以前は、カード名を選ぶ場合は2つ合わせた名前(つまりカードそのものの名前)でなければならなかった。しかし2022年2月18日の《予言のイザナイ コットン》裁定により上記のとおりに変更となった経緯がある。そのため、以前の裁定になじんでいたプレイヤーは間違えないように注意されたい。
  • 選んだカードが1種類に特定できるだけの情報があれば、言うカード名が不正確であってもよい
    • たとえば「ブロンズ・アーム・ライブ」のような言い間違いであれば、《青銅の鎧》を指していることは明確であるため、許容される。
    • 相手に伝わるのであれば略称で言ってもよい。ただし、その略称だけでカード名が1種類に特定できる必要がある。
    • 略称と同様に、たとえば「せいどうのよろい」のようにルビを無視した読み方などであっても、1種類に特定(この場合は《青銅の鎧》)できた上で相手に伝わるのであれば問題ない。ただしこちらは地域やコミュニティでの伝わりやすさの偏りが略称以上に出やすいものなので、できれば避けるほうが良いかもしれない。
      • 理論上は俗称でも問題ないが、上記の程度ならともかく基本的には伝わらない、あるいは伝わったとしても1種類には絞れない場合が多い。トラブルの元になりかねないので避けるべきだろう。
    • 言われた呼称だけでカード名が特定できない場合、言われた側はカード名を特定できるよう情報の追加を求めなければならず、カード名を言う側はそれに応じなければならない。
      わざとカード名を不明瞭なままにしておき、後から指定したカード名が違うとごねるなどの行為は非紳士的行為・不正行為として罰則の対象になることもあり得る。
      以上の点を踏まえると、正確なカード名がわからない、カード名が長すぎるなどの事情がない限り、基本的には正確なカード名を相手に伝えるのが望ましい。
    • 他のカードゲームでは、カード名の宣言の際に略称や俗称などの使用が一切認められていない場合も多い。このため、デュエマ以外の経験がある場合はルールを混同しないように注意したい。
  • 環境や特定の界隈で使用頻度の高いカードであればあまり気にする必要はないが、マイナーなカードや使い道が発掘されて間もない古いカードだと、本当にデュエマで存在しているカード名なのかなどがわからないこともある。このような原因で意思疎通に支障が出る場合もあるので、伝える側・伝えられる側の双方が相手を思いやるよう注意したい。

参考 [編集]


公式Q&A

Q.《予言のイザナイ コットン》の効果でツインパクトカードの名前を指定する場合、その両側の名前を指定できますか?
A.ツインパクトカードのカード名を言う場合、そのどちらかの名前のみを言うことになります。
例えば、《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》の場合、《奇石ミクセル》《ジャミング・チャフ》としてのみ指定できます。
引用元(2022.02.18)

Q.《予言のイザナイ コットン》の「自分のターン中、最初のカードを引いた時」の能力でカードの名前《「正義星帝」》と言いました。その後、表向きにしたカードが《「正義星帝」 <ダンテ.Star>》だった場合、コストを支払わずに召喚できますか?
A.いいえ、召喚できません。《予言のイザナイ コットン》の「自分のターン中、最初のカードを引いた時」の能力は、名前が完全に一致していなければ使えません。
引用元(2022.02.18)

Q.《予言のイザナイ コットン》の「自分のターン中、最初のカードを引いた時」の能力でカードの名前《エターナル・ブレイン》と言いました。その後、表向きにしたカードが《エターナル・ブレイン/ブレイン珊瑚の仙樹》だった場合、自分はこれを《ブレイン珊瑚の仙樹》としてコストを支払わずに使えますか?
A.いいえ、使えません。ツインパクトの片側が言ったカード名と一致していた場合は、その一致している側のみコストを支払わずに使えます。
引用元(2022.02.18)

Q.《あたりポンの助》で選ぶカード名は実在するカードでなければいけませんか?
A.はい。このカードで選ぶカード名は実在するカードでなければいけません。 ただし、一度選んだらそれを名前に持つカードすべてに適用されることになります。 例えば、《禁断》を選んだ場合、《伝説の禁断 ドキンダムX》などの能力もすべて無視されることになります。
引用元(2019.07.02)

Q.《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》の「出た時」の能力で《雅役者 マチネソワレ》の名前を選べますか?
A.はい、《雅役者 マチネソワレ》のクリーチャーの名前は選べます。
引用元(2020.09.18)

Q.相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》がバトルゾーンにいる状況です。
自分は《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》の「出た時」の能力で名前を選ぶ際、《同期の妖精》を必ず選ばなければいけませんか?
類似例:《あたりポンの助》
A.いいえ、《同期の妖精》を選ぶ必要はありません。
クリーチャーの名前を選ぶ際には、《同期の妖精》の効果は適用されません。
引用元(2023.11.17)

Q.《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》の「出た時」の能力で、カード名として《レオ》を選びました。
この場合、《Napo獅子-Vi無粋/♪オレの歌 聞けよ聞かなきゃ 殴り合い》の能力も無視されますか?
類似例:《あたりポンの助》
A.はい、無視されます。
カード名を参照するときは、ルビも参照します。《Napo獅子-Vi無粋》はルビに《レオ》が含まれているため、「同じ名前を持つクリーチャー」とみなします。
引用元(2023.11.17)


[1] 総合ルール808.4.を参照。
[2] ゴッドについては総合ルール803.6.を、サイキック・クリーチャーについては同804.7.を参照。