ジェンドル [編集]

漫画「キング」及びアニメ「キング!」に登場するキャラクター。アニメ版での担当声優は興津和幸氏。

ガットルズを統括するボス。白と黒が混在したタキシードを纏った、紫と緑の皮膚が入り混じる顔を持つ大柄な男。一人称は「私」。
キャラクター紹介によると「見た目通り(?)のジェントルマンで、レジェンドな紳士」とのこと。
髪の色は黒髪で、特徴的なギザギザの髪型はかの切札 勝舞を彷彿させるが、関連性は全くない。また同時に長身で(一部だが)肌が青いというデザインはザキラを思わせる。

コロコロコミック2021年5月号では、名前の由来を『「レジェンド」を「ぶん取る」のでジェンドル』と紹介されている。
また英語のLegendの文字を組み替えるとGendleとなり、アナグラムの関係にある。

敵味方問わず敬語で話し、任務に失敗した部下も大目に見るなど、まさにジェントルマンらしい振る舞いを見せているが、その本性は極めて冷酷非情にして自己中心的。クリーチャーを自身の道具としか見ておらず、平然とディスペクターに変えている。更に自身の部下に対する扱いも彼らに利用価値があると思っているゆえのものであり、五龍神の力を借りようとするジョー一行を阻止できなかったという報告を受けたとき(アニメ版)や自身の計画が完成した時(漫画版)、用済みとして即座に切り捨てている。

  • ジョー編のラスボスは、正義を暴走させてしまったキラミノガミ、非道な行為を行ったがその背景に暗い過去があるゼーロアバクといった「哀しき悪役」がほとんどだが、彼は紛れもない純粋悪である。

超獣王来列伝(アニメ版)/超獣歴程(漫画版)に記された伝説の12枚のカードを探す謎の人物。手に入れた伝説のカードを他のカードと混ぜ合わせてディスペクターを生み出している。
伝説のカードを集めディスペクターを生み出す理由は謎に包まれている。本人曰く「歴史を変える」ことが目的のようだが……?

「未来を見る」能力を持っており、デュエマで自分が引くカードや相手が使うカードを全て予知できる。

アニメでの活躍 [編集]

ガットルズを従え、様々な時代から伝説のカードを集めさせているガットルズのリーダー。同じく伝説のカードを探す切札 ジョー達と度々交戦する。
そしてその思想の全てはデュエマの強さに準じている。

「デュエマの歴史を変える」ことが目的と語るが、その詳細は不明瞭であり、具体的な目的は不明。
また、クリーチャーたちを「ただの力」と軽視する一方で、《伝説の禁断 ドキンダムX》を解放する際には「失礼の無いように」と念入りに身だしなみを整えるなど、相反するようなスタンスもとっている。相反する力を混ぜることを面白がる言動を度々見せているが、果たして。

未来予知能力を持っており、デュエマの勝敗や、互いの決闘者が引くカードや使うカード全てを予知することができる。しかし、ジョーはジェンドルが予知した未来を変えられるらしく、ジョーを自らにとっての脅威になる存在として敵視している。

下記の通り、ボス格のキャラにしては勝ち負けが混在した戦績で、切札 ジョーとの対決では番狂わせに遭っている。
モモキングが倒した王の力を継承していく王来篇のストーリー構成上仕方のないことだが。

デュエマにおいては、キングマスターディスペクターを中心としたディスペクターデッキを使用する。使うキングマスターカードに合わせてその都度デッキカラーを変えていたが、最終的には《Volzeos-Balamord》を入手したことで、【獅子王ヴォルゼオス】に落ち着いた。

各話ごとの解説 [編集]

第2話にてハイドから《聖霊王アルカディアス》を受け取りつつ、任務に失敗したマスオ部長を寛大に許した。

第3話では力への渇望が強いジェレミーを「少し力を与えれば化ける」と見込んで、《紫天連結 ネバーシデンド》を渡す。
その後、ジョーとの2度目の対戦を終えたジェレミーをガットルズのメンバーに引き入れる。

第4話では500年前の世界に訪れ、《悪魔神バロム》をカード化し、ハイドから受け取っていた《アルカディアス》と連結させて《聖魔連結王 ドルファディロム》を誕生させた。そのままゼーロJr.と対戦し、単色デッキだったゼーロJr.を《ドルファディロム》の単色を否定する能力で圧倒して勝利した。

第9話~第10話では《ボルシャック・ドラゴン》と《アルカディアス》を賭けてジョーと初デュエマを行う。
デュエマでは《聖魔王秘伝ロストパラダイスワルツ》により、《ドルファディロム》を2体も召喚し、《ボルシャック・モモキングNEX》をも破壊して追い詰めるものの、勝負を最後まで諦めないジョーのG・ストライクによりダイレクトアタックを阻まれ、更に2体目の《ボルシャック・モモキングNEX》の連続攻撃を防ぎ切れずに初敗北した。
結果、《アルカディアス》と《バロム》を失い《ドルファディロム》も消滅してしまうものの、リベンジを宣言して撤退し、次なるターゲットを《伝説の禁断 ドキンダムX》《時の法皇 ミラダンテXII》に定めた。

第13話では《ドキンダムX》が封印されている迷宮に現れる。《ドキンダムX》を解放すると共にどこからか入手した《時の法皇 ミラダンテXII》と混成し、《禁時混成王 ドキンダンテXXII》を生み出した。
その後、光文明に伝わる《ミラダンテXII》を悪用したことに怒るキラとデュエマする。
デュエマでは彼のブロッカー戦略を《ドキンダンテ》の効果をフル活用することで封殺し、勝利した。

第20話ではヒミコが伝説のカードを独力で奪おうと偽のアジトを作りジョー一行をおびき寄せるが、そこにハイドと共に現れ、「伝説のカードは奪うだけでは意味がなく、力を認めさせなければならない」とヒミコを制止する。そして《アルカディアス》を奪い返すべくジョーに再びデュエマを挑む。
デュエマでは引くべき時に未来を引き寄せる力を発揮し守りを万全に固めるが、キラの作戦でカードを使いまくって攻めまくったジョーの前に、ついには《アルカディアス・モモキング》への有効打が無い状態に追い込まれる。最終的には《ドキンダムX》がジョーの力を認めたことでスペシャルドローを完遂したにもかかわらずS・トリガーを引けない(なお最後のシールドは2枚目の《ドキンダンテ》であった)事態に陥り再度敗北を喫する。その後は想定外だとして撤退し、新たな計画の準備に取り掛かった。

第23話では過去から《邪眼皇ロマノフI世 GS》を持ち帰ったジョー一行を待ち伏せしていた。既に《「無情」の極 シャングリラ》を回収しており、《シャングリラ》を持ちながらさらなる力を求めるジェンドルを《ロマノフ》は認めかけるが、「あなたの意見は求めていません」と手にしたオーブで両者を接続、《零獄接続王 ロマノグリラ0世》を生み出してしまう。
ジョーとの3度目のデュエマでは「《禁断英雄 モモキングダムX》を解放できないジョーに《ロマノグリラ0世》で止めを刺す」と予知・宣言する。
デュエマ自体は概ね彼の予知通りに進むも、土壇場で《キャンベロ <レッゾ.Star>》の連続侵略を許し、《ロマノグリラ0世》を破壊されてしまう。しかし、ジェンドルの勝利までは覆せず、S・トリガー《ヘブンズ・ゲート》から呼び出した《極世接続 G.O.D.Z.A.》《砕慄接続 グレイトフル・ベン》を召喚してジョーに初勝利を収めた。

第30話ではついにその最終目的が「最強の力を持つが時代が異なる故に交わらない12枚のカードを一つの場所に集め、それらがぶつかり合う力で時空の裂け目を開き、デュエマの各文明を司る5つのドラゴンの力を手に入れること」であると明かす。さらには秘密だったその目的を明かしたことに抗議したハイドを彼の弱みやトラウマに触れる言葉で突き放し、彼を精神崩壊に追い込み暴走させてしまう。

第32話ではハイドがすべての伝説のカードを集めたことで、彼らのエネルギーを使いついに5つのドラゴン復活の儀式に取り掛かる。さらに、儀式の完遂のため12人の生け贄と称してジョーの仲間たちをハイド以外のガットルズに誘拐させ、彼らのエネルギーを吸い取り始めるが、ジョーの思いに応えモモキングがなけなしの命を振り絞って復活すると、儀式の中断を掛けてジョーと4度目のデュエマを行う。
デュエマでは《ロマノグリラ0世》に加え、12枚のカードによって再度生み出した《ドルファディロム》と《ドキンダンテ》を投入した【5色コントロール】でジョーを圧倒しシールド0にまで追い込むが、土壇場で《モモキングダムX》の禁断解放によりディスペクターを全滅させられ3度目の敗北を喫する。
が、ちょうどジョーの仲間たちの全生命力を吸い取り、5体のドラゴンが復活してしまった……と思いきや、なんとドラゴンたちの復活に12人の生け贄が必要というのはブラフであり、本当の目的は仲間が全員死んだとジョーに思い込ませて絶望させ、そのエネルギーを取り込むことであった。
取り込んだ絶望のエネルギーを用いて、ジェンドルは歴史を塗り替えるためのドラゴンである《Volzeos-Balamord》を合成し、その後はジョーの仲間たちを解放し、ワープして立ち去るのだった。

第33話では《Volzeos-Balamord》の力でデュエマの象徴となる建物を消失させるという謎の行動に出るが、続く第34話ではその存在が光文明の古い書物に「時を遡り、自らの玉座を守ろうとする恐怖の王」として《Volzeos-Balamord》らしきドラゴンと共に予言されていたことが判明し、未来人であり現代の何か(おそらくジョー)が「ジェンドルが支配者となる歴史」を脅かそうとしていることが示唆される。
歴史の決定事項に従いハイドを完全に切り捨てるべくその精神を崩壊させた上でジョーに差し向けるも、ハイドがジョーに諭され精神崩壊から踏み留まったこと、さらに《Volzeos-Balamord》が《未来王龍 モモキングJO》に一太刀浴びせられたという二重の想定外に激しく狼狽し、今まで丁重に扱ってきた部下を思わず突き飛ばすほどの動揺を見せた。
何とか《Volzeos-Balamord》を再回収したジェンドルは、ジョーを歴史から完全に抹消すべく、《Volzeos-Balamord》と自身共々巨大化させた水晶球に封じ込める。外界から完全に遮断された時空の不安定な空間を作り出し、そこで自ら《Volzeos-Balamord》と融合、黒い肌を持つ悪魔のような姿の「最強のディスペクター」に変貌する。《Volzeos-Balamord》と融合したことで完全に支配下に置き、それらを3枚のキング・セルとした上でジョーに5度目のデュエマを挑み、《Volzeos-Balamord》の圧倒的なパワーを以て2度目の勝利を収める。
敗北し吹き飛ばされたジョーは激しく渦を巻く時空の狭間にゆっくりと吸い込まれていくが、ここで自身の生き方に葛藤するハイドが水晶を外部から制御し破壊してしまい、ジョーは仲間たちに救出された。

撤退後は破壊不能だったはずの水晶を自身以外に唯一破壊できる存在であるハイドに疑いの言葉をかけるが、ひとまずは余裕を崩さず、五龍神の力を奪取するべくハイドを含めたガットルズを過去の時代に向かわせる。
しかし最終的に第39話ですべての五龍神の力がジョー一行の手に渡り、ジェンドルはそれまでの丁寧口調すらもかなぐり捨てて激怒し、アジトを破壊してガットルズのメンバー全員を追放したのだった。
それにより続く第40話でハイドから遂に反逆されるも、《Volzeos-Balamord》の攻撃で秘伝を同時に唱えるという、現実ではロマン溢れるプレイングで圧勝する。

第42話~第43話ではジョー達を自らが支配するデュエマの強さが全てである未来へと引きずり込み最終決戦を挑む。
激選の末に《究極英雄 キング・モモキング》に《Volzeos-Balamord》のエクストラEXライフを全て墓地に送られた上で攻撃されて4度目の敗北を味わったが、自らが王となる世界が失われる事を認めず、ジョーを世界ごと時空の挟間に呑み込もうとするが、水晶をキャップボルツに奪われ、デッキーに吸収された事で制御ができなくなり、自身が時空の挟間に呑まれてしまった(なお、ジョーはキラとももによって無事救出された)。

続編の『キングMAX』では過去の回想で第4話から登場。この頃はまだ肌の色も普通であり、髪型も落ち着いていた。
第14話にて裏事情が判明し、ヒミコにアバクが鬼の血を引いていることや彼を生かすためには自主的に退学させるしかないということを伝え、彼女とアバクの仲を引き裂いた挙げ句、第4話の回想で漫画版と同様にアバクに王来学園を崩壊させた張本人であったことや、更に続く第15話にてアバク達が学園生活を楽しんでいた時に突如として学園長の座に就き、王来学園を「デュエマが全て」の学園に変えたことが発覚する。
なお、流れは第15話→第14話→第4話となる。
既に退場しているにも関わらず、「キングMAX」全ての元凶であることが判明した。

漫画での活躍 [編集]

こちらでは現代人という設定であり、かつては科学者だったようだが、かつて恐竜を絶滅させた隕石を研究している際に新種の細胞を発見し、その細胞を元に強大なクリーチャーを作ろうとしている。
この時に実験の過程でウサギ・トンボ・釘が合わさった「《アイアンラビットンボ》」なるクリーチャーが生まれており、度々市民に目撃されている。

「歴史を修繕する事」を建前に、過去を改変することで、世界の歴史を自身にとって都合の良いものに作り変える事を目論んでいる。
目的のためには手段を選ばないことや利用価値の無くなったものを切り捨てる姿勢はアニメ版と同じだが、ここでは平気で殺人を行ったりするなど、より命を軽視する態度が目立っている。
アニメ版と同様にクリーチャーをディスペクターへ変貌させる宝玉を所持している。
右目がほぼ常に正面を向いている。また、どうやら未来を見る力を持っているらしく、その力を使う時には右目のみが「ギョロギョロ」と不気味に動く。

鬼札 アバクに王来学園を破壊させた張本人であると同時にハイドを唆し学園ぐるみで鬼札家を焼き討ちにし、アバクの父を殺害した真犯人でもある。
その事実を彼に告げたことで怒りを買い、王来学園の廃虚共々に破壊されるが、実は前述の新種の細胞を取り込むことで不死身となっていた。肉体の再生に伴い、皮膚が青と紫が混在したものになった。
ハイドヒミコを初めとした死人に仮初めの命を与えてガットルズとして使役、第15話でアバクが所持している超獣歴程を奪うべく、ササゲール軸の《聖魔連結王 ドルファディロム》で襲撃し彼とデュエルを挑み勝利し、一時的に死亡させた。

その後は第16話で20年前に襲来し、アルカディアスを白凰の手から奪い《聖魔連結王 ドルファディロム》として連結させるが、それを奪還しようとするジョーにデュエルを挑まれる。ここでは《天災 デドダム》《獅子王の遺跡》を使った【5色コントロール】らしきデッキを使用していた。
最終的に第17話で敗北し、ジョーにアルカディアスを奪い返され《アルカディアス・モモキング》にされてしまうが、それでも悪あがきとしてガットルズに白凰を襲撃させ、彼を含めた大勢の人々を殺害する。
その後、第18話で2015年の静岡にヒミコと共に出向き、ルシファーバサラのデュエル現場に現れる。そこに召喚されていた《ドキンダムX》と《ミラダンテ》[1]を合成し、《禁時混成王 ドキンダンテXXII》を混成した後は続く第19話でルシファーの《真・天命王 ネバーエンド》とバサラの《轟く侵略 レッドゾーン》の能力を無効化し、《アポカリプス・デイ》で全員を破壊、死亡させる。

その後は第21話から第22話で時空の狭間でザキラを倒して殺害し、《零獄接続王 ロマノグリラ0世》を接続し、第22話で既に死亡したハイドを除くガットルズが回収した12の王のカードの力で五龍神を復活させ、《Volzeos-Balamord》を完成、クリーチャーワールドを侵食、ミノマルを初めとした住人の多くをディスペクターに変貌させ、デュエルマスターキングを僭称する。それに伴い、肉体が闇を凝縮させたようなものになった。更に《Volzeos-Balamord》が完成したことに伴い、用済みとなったガットルズのメンバーを崩壊しつつあるクリーチャーワールドに放逐する。

最終決戦では第23話でジョー達が完成させた超獣歴程を破棄し、キラボルツキャップゼーロJr.とそのクリーチャー達を消し飛ばす。
その後の第24話から第25話でのジョーとの最終決戦ではジョーの父親の相棒の変わり果てた姿を見せつけた上で彼を圧倒、「私には全てがあるが君には何もない」と嘲笑する。そして、《未来王龍 モモキングJO》の妨害に合いつつも遂に《Volzeos-Balamord》を完成、ジョーをクリーチャーワールド共々消し去り勝利…したかに見えたが、ジャオウガに命を分け与えられ復活したアバクが現れ、とどめを無効とする
そして超獣歴程の力と消された者の想いから誕生した《究極英雄 キング・モモキング》の前に全てのクリーチャーを破壊された上で2度目の敗北を喫する。
そして敗北したことに伴い宝玉が破壊され、自身が抹消してきた者たちが復活したことに伴い消滅し、劇中でゼーロJr.が評したように自業自得な最期を遂げたのだった。

その後は第31話の扉絵にガットルズのメンバーと共に登場していた。

CM [編集]

DMRP-17ではアニメ『キング!』と同じ作画で登場したが、DMRP-18からDMRP-20のCMでは3DCGになって登場(DMRP-20では声がある)。
DMRP-18では途中から顔が劇画調になっていたり、DMRP-20では興津氏が主役を演じた「ジョジョの奇妙な冒険」のパロディを行っており、シリアスだったアニメおよび漫画とは異なるシュールな一面を見せた。
なお、DMRP-20ではアニメ本編ではハイドが使用していた《終末縫合王 ミカドレオ》を使用した。

プロフィール[2] [編集]

  • 身長:195cm
  • 体重:83kg
  • 文明:不明
  • 好きなもの・こと:不明

丁寧な口調で話す謎の男。ガットルズ5人に命じて、伝説の12枚のカードを集めようとしている。

戦績 [編集]

「デュエル・マスターズ キング!」 [編集]

使用カード [編集]

切り札 [編集]

その他 [編集]

登場カード [編集]

参考 [編集]


[1] 《ミラダンテXII》ではない。
[2] 公式サイト、アプリ「デュエマであそぼう!」」より