ブレイクの前(タイミング) [編集]

ブレイクは確定したが、ブレイクはまだされていないタイミング

「相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時」と、「ブレイクする時」の中間のタイミング。ただし、攻撃以外の方法のブレイクにも反応するため、厳密には異なる。

能力テキストでは、マスター・ブレイカーの注釈文で初めて登場した言葉である。

攻撃によってブレイクする際、流れとしては以下を参照。(ソース

  1. ブロッククリーチャー指定ステップでブロックされなかったので、ブレイクするシールドを決定。
  2. 「ブレイクの前に」能力のトリガー、解決
    (シールドを2つブレイクする場合、効果は2回待機する。すべて解決するまで、cipなど「ブレイクの前に」以外の効果は割り込めない。)
  3. 「ブレイクの前に」能力の解決によって新たに待機した効果の解決。
    (唱えた呪文によって出たクリーチャーのcipや、呪文で破壊されたクリーチャーの「破壊された時」能力などを、自分の能力→相手の能力の順番で解決する。)
  4. 最初に決めたシールドをブレイク。攻撃中のクリーチャーがバトルゾーンから離れていても行われる。
  5. ブレイクしたシールドのシールドチェック
  6. 「S・トリガー」などによって新たに待機した効果の解決。
    (出たクリーチャーの「出た時」能力など。)

ルール [編集]

  • 「ブレイクされない」は、破壊されないと同じく、結果として手札に加わらないだけであり、「ブレイクの前」の効果は行われる(公式Q&A)。

「ブレイクの前」の最中に新たにシールドブレイクする場合の挙動について(総合ルール603.7b) [編集]

現時点では《芸魔王将 カクメイジン》とクリーチャーにブレイクを行わさせる呪文[1]との組み合わせ限定で、かなり複雑な動きとなる。以下では唱える呪文を《テキサス・ストーム》とする。

  1. 《芸魔王将 カクメイジン》でW・ブレイクしようとして、そのブレイクの前に2つ呪文踏み倒し効果が待機した。
  2. 1つストックを消費し、ここでは《テキサス・ストーム》を唱えて《カクメイジン》を出し入れし、その《カクメイジン》が1つブレイクを行おうとした。
  3. 《テキサス・ストーム》が行わせるブレイクにより発生した「ブレイクの前」能力の呪文踏み倒しを優先して解決する。それが終わり次第、《テキサス・ストーム》由来の1ブレイクを行い、唱えた後の《テキサス・ストーム》を山札の下に置く。
  4. 1.〜2.のストックに戻り、残り1つとなったW・ブレイクが発生源の「ブレイクの前」能力の呪文踏み倒しをすべて消費する。
  5. 以上が終わればS・トリガー獣cipなどに入り、完全に待機効果がなくなってからW・ブレイクを実施する。

「ブレイクの前」が関係しているカード [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

Q.《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》の「各ブレイクの前に」の能力はどういう能力ですか?
A.相手のシールドをブレイクする際、その数に応じて「アーマード・メクレイド5」を行える能力です。《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》は「W・ブレイカー」なので、通常は2回行えます。
「アーマード・メクレイド5」はブレイクするシールドを指定した後、ブレイクする前に行います。山札からアーマードを持つクリーチャーを召喚したり、呪文を唱えたりした後、クリーチャーの「出た時」の能力など、これにより新たにトリガーした能力を処理し、それが終わってから指定したシールドをブレイクします。

+  総合ルール 509.3.509.4.

引用元(2023.4.21)

Q.自分のマナゾーンにカードが3枚ある状況です。
《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドを2つブレイクする際、1回目の「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力でまず《ボイル・チャージャー》を唱えました。
「チャージャー」の能力でマナゾーンのカードが4枚に増えたので、2回目の「各ブレイクの前に」の能力で、4コストの呪文を唱えられますか?
A.はい、唱えられます。
引用元(2023.9.15)

Q.自分の《コーボー・マジカルショッカー》がバトルゾーンにいる状況です。
《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドを2つブレイクする際、まず1回目の「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力で呪文を1枚唱えました。
呪文を唱えたことで《コーボー・マジカルショッカー》の「各ターン、自分がはじめて呪文を唱えた時」の能力がトリガーしたのですが、この能力と2回目の「各ブレイクの前に」能力は、どちらを先に解決しますか?
A.2回目の「各ブレイクの前に」能力の解決が先です。
「ブレイクの前に」能力をすべて解決してから、《コーボー・マジカルショッカー》の「呪文を唱えた時」の能力のような、他の待機している効果を解決します。
《コーボー・マジカルショッカー》の能力で「マジック・メクレイド5」した結果、クリーチャーの「出た時」の能力などが新たにトリガーした場合、それも解決してから相手のシールド2つをブレイクします。
引用元(2023.9.15)

Q.相手のシールドが3つある状況です。
《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドを2つブレイクする際、1回目の「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力で《テキサス・ストーム》を唱え、攻撃している《芸魔王将 カクメイジン》を山札の上に置いてから再度出しました。
《テキサス・ストーム》の効果でブレイクする相手のシールドを選ぶ際、最初にブレイクするシールドとして選んでいた2つのうち1つを、もう1度選べますか?
A.はい、選べます。
この場合、まず《テキサス・ストーム》によりシールドが1つブレイクされ、その後、最初に選んでいたシールド2つのうち、残った1つがブレイクされることになり、結果的に相手のシールドは2つしかブレイクされません。
「ブレイクの前に」の能力は、ブレイクするシールドを選んだ時点でトリガーしているため、この場合でも《芸魔王将 カクメイジン》の能力は《テキサス・ストーム》を唱えた分も含めて合計3回使えます。

また、この時の処理順は以下のようになります。

1.《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドを2つブレイクする際、「ブレイクの前に」能力が2回トリガーする。
2.1回目の「ブレイクの前に」能力の解決(今回は《テキサス・ストーム》を唱えています)
3.《テキサス・ストーム》の処理中に新たにトリガーした「ブレイクの前に」能力の解決(《テキサス・ストーム》の処理中に割り込んで解決します)
4.《テキサス・ストーム》の効果によるシールドブレイク
5.最初にトリガーしていた、残った1回の「ブレイクの前に」能力の解決
6.《芸魔王将 カクメイジン》の攻撃によるシールドブレイク
引用元(2023.9.15)

Q.《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドを2つブレイクする際、1回目の「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力で《テキサス・ストーム》を唱え、攻撃している《芸魔王将 カクメイジン》を山札の上に置いてから再度出しました。
《テキサス・ストーム》の効果で《芸魔王将 カクメイジン》が新しくシールドをブレイクすることになるのですが、「各ブレイクの前に」の能力をさらに追加で使えますか?
A.はい、使えます。「各ブレイクの前に」の能力はシールドブレイクの前に割り込んで解決されるため、処理は以下のようになります。

《芸魔王将 カクメイジン》《テキサス・ストーム》で山札の上に置かれた後、バトルゾーンに戻ります。その後、呪文の効果でブレイクする相手のシールドを1つ選び、この時点で3回目の「各ブレイクの前に」能力が新たにトリガーします。
まず、3回目の「各ブレイクの前に」能力を解決し、手札か墓地から呪文を唱えます。それによりトリガーした能力があればターン・プレイヤーから順番に解決し、それが終わったら《テキサス・ストーム》の効果で相手のシールドをブレイクします。(この時、「S・トリガー」があれば解決します。ただし、「S・トリガー」で使ったのがクリーチャーやタマシードだった場合、その「出た時」の能力はすぐ解決せず、待機します)

その後、《芸魔王将 カクメイジン》の攻撃で最初にトリガーしていた、2回目の「各ブレイクの前に」能力を解決します。それによりトリガーした能力があればターン・プレイヤーから順番に解決します。(《テキサス・ストーム》のブレイクで召喚した「S・トリガー」クリーチャーの「出た時」能力などが待機していた場合、ここで解決します)
この時点で待機している効果の解決がすべて終わったら、《芸魔王将 カクメイジン》の攻撃で選んでいたシールドをブレイクします。

+  総合ルール 509.3.509.4.603.7.

引用元(2023.9.15)

Q.《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドを2つブレイクする際、1回目の「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力で《冬の日スパイラル》を唱え、攻撃中の《芸魔王将 カクメイジン》を手札に戻しました。
この場合、2回目の「各ブレイクの前に」の能力はどうなりますか?
また、シールドをブレイクする前に《芸魔王将 カクメイジン》がバトルゾーンを離れていますが、選んでいた相手のシールド2つはブレイクされますか?
A.この場合でも、2回目の「各ブレイクの前に」能力は使えますし、最初に選んでいた相手のシールド2つはブレイクされます。
「ブレイクの前に」の能力は、そのクリーチャーの攻撃でブレイクされる相手のシールドの数が決まってから解決します。《冬の日スパイラル》を唱える時点でブレイクするシールドは決まっていて、攻撃クリーチャーがバトルゾーンを離れてもそのシールドはブレイクされます。

+  総合ルール 509.4c

引用元(2023.9.15)

Q.《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドを2つブレイクする際、1回目の「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力で《カンクロウ・ブラスター》を唱えました。
《芸魔王将 カクメイジン》でブレイクできる枚数が1つ増えますが、3つ目のシールドをブレイクできますか?
A.いいえ、できません。「各ブレイクの前に」の能力は、ブレイクするシールドの枚数が決まってから解決します。能力を解決しはじめた後でブレイクできる数が増えても、新たにシールドはブレイクできません。

+  総合ルール 509.3.509.4.

引用元(2023.9.15)

Q.《芸魔王将 カクメイジン》で攻撃し、相手のシールドを2つブレイクする際、1回目の「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力でまず《エマージェンシー・タイフーン》を唱えました。
2枚引いて1枚捨てた後、2回目の「ブレイクの前に」の能力で、新しく引いた呪文や捨てた呪文を唱えられますか?
A.はい、唱えられます。「ブレイクの前に」の能力はブレイクする数トリガーして、1つずつ解決します。それぞれを解決する時に唱える呪文を選びます。
引用元(2023.9.15)

Q.自分の《終末の監視者 ジ・ウォッチ》がバトルゾーンにいる状況です。
相手の《芸魔王将 カクメイジン》が自分のシールドを2つブレイクする際、「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力で呪文を唱えました。
自分は《終末の監視者 ジ・ウォッチ》の能力でターンの残りをとばしたいのですが、その場合でも選ばれていたシールド2つはブレイクされますか? 
A.いいえ、ターンの残りをとばした場合、シールドはブレイクされません。
《芸魔王将 カクメイジン》などが持つ「各ブレイクの前に」の能力をすべて解決し終えた後、それにより待機していた効果を解決し、その後で選んでいたシールドをブレイクします。
《終末の監視者 ジ・ウォッチ》の能力を解決するのはシールドブレイクの前なので、ターンの残りをとばした場合はシールドもブレイクされません。
引用元(2023.10.11)

Q.相手のシールドが1つある状況です。
自分の《芸魔王将 カクメイジン》が攻撃し、相手のシールドをブレイクする際、「このクリーチャーの各ブレイクの前に」の能力で《グシャット・シールド》を唱えて、その相手のシールド1つをブレイクしました。
相手のシールドが無くなったので、自分は《芸魔王将 カクメイジン》のダイレクトアタックによりゲームに勝てますか?
A.いいえ、勝てません。
ブレイクする予定だったシールドがすべてシールドゾーンを離れた場合は、その時点で待機中の効果と、その解決中に新たに発生した効果をすべて処理した後、攻撃を中止します。
引用元(2023.10.11)