中速ビートダウン [編集]

ビートダウンの一種で、速攻よりやや遅めな戦法。もしくはそのようなデッキのこと。

例えば【青単速攻】速攻に分類されているものの、手札を補充しながらじわじわと殴っていくため、中速扱いされることも多い。

他にも、序盤はS・トリガーによる反撃を避けるため、あえて攻撃しないプレイングを取る【マルコビート】【ラムダビート】のようなデッキもある。

  • 単に「中速」と省略されることが多い。
  • 速攻も中速ビートダウンも、広義の意味で「ビートダウン」で一括りにされることが多い。
  • ミッドレンジ(Midrange)[1]と呼ばれることもある。

デッキとして [編集]

速攻が1,2ターン目から積極的にアタッカーを並べてシールドをブレイクしていくのに対し、中速ビートダウンは1、2ターン目に擬似サーチ手札交換などでリソースを確保したり、《フェアリー・ライフ》などでマナブーストしたりして、3、4ターン目以降にクリーチャーを安定して展開することを重視している。

どちらも俗語なので、どこまでが速攻でどこからが中速ビートダウンなのかという明確な境界はない。
かつては、速攻は5ターン前後でコンスタントに相手を殴り倒せるポテンシャルを持ったデッキを指すことが多かったが、エピソード3での一撃奪取や、革命編での侵略革命ファイナルでの革命チェンジの登場により環境が徐々に高速化。
その結果、速攻でもコスト4以上の中量級重量級クリーチャーが採用されたり、逆に中速ビートダウンと言われていたデッキで3〜4ターンキルが発生したりと、両者の境界はますます曖昧となっている。

双極篇《“龍装”チュリス》が登場してからは、2ターン目に《次元の霊峰》《月光電人オボロカゲロウ》で手札を整えてから、《蒼き団長 ドギラゴン剣》で3ターンキルを比較的安定して狙うことができるようになった。このように中速ビートダウンの機構を持ったデッキが安定して速攻そのものと言うべき速度で決着を付けられるようになり、これによりある意味では速攻及び中速ビートダウンという概念は消失したとも言える。

一方で、小型メタクリーチャーを多数並べることで相手の出足を鈍らせつつ、中~大型のクリーチャーに繋げるメタビートも登場しており、速度・環境における中速ビートダウンのポジションはこちらに受け継がれた。代表例は【鬼羅.Star】など。

中速ビートダウンに分類される代表的なデッキタイプには、

  • 種族等の特定のデッキタイプ名を持たない攻撃型のデッキを、使用色をとって「【赤青ビートダウン】」などと呼んだりすることもある。
  • 初心者がよく速攻と呼ぶ単なる攻撃型デッキは大抵中速ビートであることが多い。
  • 矢高鈴央作のデュエル・マスターズ紹介漫画において「12ターン目」において「大した速攻だが〜」という表現がある。また、松本しげのぶ作の原作漫画にて、切札 勝舞が大型ドラゴン満載の自分の戦法をしばしば「速攻」と呼んでいる。また、速攻をテーマにしたにもかかわらず13マナのインビンシブル呪文を積んでいるデッキが使用されていたこともあった。
    速攻」が公式用語ではないためにこういった表現がなされたのだろうが、これはデッキタイプとしての速攻・中速ビートダウンのどちらの意味とも乖離しすぎている。初心者には誤解を与えやすいので、あまり好ましい表現ではない。

主なアーキタイプ [編集]

※現在構築困難 [編集]

+  ※現在構築困難

参考 [編集]


[1] 英語で中級、中位、中型、中程度、中規模の意味