覚醒編環境(サイキック・ショックかんきょう) [編集]

メタゲーム [編集]

DM-36 [編集]

ついにデッキ外のカードであるサイキック・クリーチャーが登場。特に《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》を彷彿とさせる除去耐性を持つ《時空の雷龍チャクラ》/《雷電の覚醒者グレート・チャクラ》や、比較的緩い覚醒条件から強力なアタッカーと化す《時空の賢者ランブル》/《恐気の覚醒者ランブル・レクター》、覚醒条件により相手のクリーチャー攻撃を牽制できる《時空の火焔ボルシャック・ドラゴン》/《勝利の覚醒者ボルシャック・メビウス》等の強力なサイキッククリーチャーが、新たなコンセプトのデッキを多数生み出した。
特に異彩を放つのが【超次元ダーツ】というデッキ。初のノンクリーチャーで勝利することが出来るデッキである。

超次元呪文は既存のメタデッキにもそのまま投入可能な汎用性とパワーを持っていたため、【マッドロマノフワンショット】【ハイドロ・ハリケーン】は強化を受けることになった。
その結果、【マッドロマノフワンショット】トップメタに、【ハイドロ・ハリケーン】【黒緑速攻】【ヴィルジニアリアニメイト】超次元系デッキがそれに続く形となった。(順番が強さの段階を表しているわけではない。)

また、それぞれのデッキにDM-36で登場した連鎖を絡めたものも登場し、結果を残している。特に《アクア・ジェスタールーペ》フィールドアドバンテージハンドアドバンテージをこれ1枚で得られ、自身の召喚コストも低いために採用されやすい。

DM-37 [編集]

多色カードの復活と共にコスト2,コスト3のサイキック・クリーチャーが登場。《時空の英雄アンタッチャブル》《時空の踊り子マティーニ》《時空の喧嘩屋キル》辺りは使い勝手も良い。
有力な超次元呪文として《超次元ドラヴィタ・ホール》《超次元バイス・ホール》なども登場。それに対応して収録された大型サイキック・クリーチャーも《時空の封殺ディアス Z》《時空の精圧ドラヴィタ》という強力なカードであり、これにより超次元系のデッキは更に強化されることとなる。
その他のデッキジャンルを強化するカード、及び新たなトップメタ級のデッキコンセプトになるカードは収録されておらず、結果として超次元系のデッキばかりが強化された感が強い環境となった。

いずれのデッキもこれまでのメタデッキより数段速く、5〜6ターンで試合が終了してしまうことも多い。その上対策をしにくいカードばかりであり、殿堂入りによって主要カードが制限されない限り、現在のメタデッキの強さが衰えることは無いだろう。

そんな中、第三回目の全国最大の非公認大会が開催。優勝、準優勝共にハンデスと超次元主体の【白青黒超次元】が取ることとなった。続いて自然抜きの超次元【除去コントロール】《時空の英雄アンタッチャブル》《時空の探検家ジョン》を有効活用した【マッドロマノフワンショット】【マッドジョンタッチャブル】)と来たことから、いかに超次元が強力なギミックか良く分かる結果となったと言えるだろう。

DM-38 [編集]

これまでの環境を支配していた《邪神M・ロマノフ》系列デッキ、【ヴィルジニアリアニメイト】【ハイドロ・ハリケーン】などの主要カードが一気に殿堂入り及びプレミアム殿堂し、トップメタのほぼ全てのデッキが多少なりとも影響を受けることとなった。

《爆竜 GENJI・XX》カードパワーを生かした【超次元GENJIビート】など新たなデッキが次々に作成されるなか、最初に安定した勝率を誇ったのはやはり白青黒【超次元コントロール】であったが、超次元呪文の流行、《光牙忍ハヤブサマル》殿堂入りによる速攻耐性の低下という側面から《封魔ゴーゴンシャック》《停滞の影タイム・トリッパー》などの妨害カードを大量に入れた文明2色の【墓地進化速攻】などもメタに浮上してくることとなる。

そんな中、次世代WHFにて《時空の不滅ギャラクシー》が先行発売され、このカードと《斬隠オロチ》のシナジーを軸とした【不滅オロチ】が登場した。
【超次元コントロール】に対する高い勝率や豊富なドローと安定したマナブーストが行える点から、登場と同時にトップメタに上り詰めた。それに伴い、質の高い除去と抜群の展開力を持つ【サイバー・G・ホーガン】も流行した。

また、今回の全国大会エリア予選は通常と違い「PSに登場、及び再録されたカード(PSマーク持ち)限定」というレギュレーションで行われ、そちらのデッキも同時に開発されていくこととなった。
序盤は既存の【超次元コントロール】【超次元GENJIビート】が有利と思われたが、研究されていくにつれ公式大会の「盾を増やしたほうが有利」「制限時間内に可能な限り安全に制圧をする必要がある」といった理由から《時空の霊魔シュヴァル》を用いた【シュヴァルコントロール】がトップメタを握ることとなってゆく。

DM-39 [編集]

DM-39にて《時空の支配者ディアボロス Z》が登場。このカードにより【超次元コントロール】は更なる強さを得た。
そして公式の全国大会:オープンクラスにおいては1位、2位ともに【白青黒超次元】。ベスト8進出者中3人がMロマノフ系統を使用したことから超次元呪文《邪神M・ロマノフ》の強力さの程が窺えた。レギュラークラスのほうは黒赤緑【Mロマノフビート】が1位、【黒緑速攻】が2位となった。
なお、この年度の全国大会は東日本大震災の影響で通常の開催予定の3月から6月まで延期されたが、この延期は《邪神M・ロマノフ》のリペアデッキの強さがプレイヤー間で周知される時間を生み、オープンクラスでは【白青黒超次元】はこれを対策して【Mロマノフビート】を破っている。
そして殿堂入りが発表。《超次元ドラヴィタ・ホール》《天雷の導士アヴァラルド公》 《斬隠オロチ》《再誕の社》《王機聖者ミル・アーマ》《ダンディ・ナスオ》の6枚が殿堂入り。
【超次元コントロール】の必須カラーとなっていたは一気にパワーを削がれ、特に【白青黒超次元】は決定的な打撃を受けた。それ以外でも【不滅オロチ】は事実上消滅、【黒緑速攻】は弱体化する。またあまりのシナジーにより猛威をふるった《時空の支配者ディアボロス Z》《超次元バイス・ホール》プレミアム殿堂超次元コンビとなった。

総じて、覚醒編環境は超次元呪文をいかに上手く扱えるかがデッキ全体の強さに結びつく環境であったと言えるだろう。

当時の主流デッキ(通常環境) [編集]

当時の主流デッキ(PS環境) [編集]

有力カード [編集]

参考 [編集]