残虐覇王(ざんぎゃくはおう)デスカール/ロスト・ソウル》 [編集]

残虐覇王デスカール P 闇文明 (8)
クリーチャー:ダークロード 4000
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。
TT−相手の手札から2枚見ないで選び、捨てさせる。
ロスト・ソウル P 闇文明 (7)
呪文
相手は自身の手札をすべて捨てる。

DMEX-04で登場したダークロードツインパクト
《残虐覇王デスカール》《ロスト・ソウル》が融合してツインパクト化したカードであり、両方とも元となったカードと同じ。

《ロスト・ソウル》(および《残虐覇王デスカール》)の入ったデッキにそれらと差し替える形で使われている。
後者はお世辞にも使いやすいカードではないため、ハンデスの最上級呪文である《ロスト・ソウル》での運用が主体となる。

既存のカードを二つ組み合わせただけだが、単体のカードと比較すると、ツインパクト化したことにより格段に腐りにくくなっており、運用性もかなり向上している。

ツインパクト化してクリーチャーがついたことで、文明お得意のサルベージに対応するのは注目すべき。
《ロスト・ソウル》はその強力な効果故に相手の行動を大きく制限できるため、手札に握るだけで十分なプレッシャーは与えられる。それが手札に加えやすくなったのは嬉しいだろう。
同じく文明お得意の墓地肥やしと合わせれば、大量墓地肥やしからのサルベージよる疑似サーチも可能。

《ロスト・ソウル》としての強みはそのままであり、相手の手札をすべて叩き落すことで今引きでの戦いを強いることができる。コントロール軸の相手には大打撃であり、このカードが通ることがそのゲームでの勝利につながることも多々ある。

《残虐覇王デスカール》は単体ではネタにされがちではあるが、2枚目以降が腐りやすい《ロスト・ソウル》クリーチャーとしての選択肢が増えたのはありがたい。
高速化した環境ではあまり多くはないが、相手の手札をすべて叩き落した後であれば出せる状況もあるだろう。

このカード単体でも相手の手札をがら空きにした後、《残虐覇王デスカール》で引き続き相手の手札を牽制するという美しいムーブが可能。盤面が整っていなければ抜け出すのが難しい一手であり、マナカーブも7→8と無駄がない。また、後に登場した《天上天下双極∞》を使えば、即座にこうした動きができる。

すでに手札がない相手に2枚以上ダブついてしまったら迷わず出していい。【ターボ】などでは《ロスト・ソウル》を大量に入れるため、腐りにくくなった恩恵も大きい。
一度バトルゾーンに出せばノーコストで毎ターンハンデスでき、除去を挟まないと抜け出せないジリ貧の状況を作り出せる。

他のクリーチャーシールドブレイクした後からハンデスできるのも見逃せない。S・トリガーを踏む可能性はあるが、相手の手札を増やさずにシールドを減らしていける。

1発で相手をジリ貧にできるが、2枚目以降は腐りやすい《ロスト・ソウル》と、ジリ貧の相手には強気に出れるが、システムクリーチャー除去に弱く、相手の手札が多い状況では効力が薄い《残虐覇王デスカール》、両者の欠点を見事に補い合っている。文明らしいコントロールプレイヤーに提供してくれる、非常に完成度の高いツインパクトといえるだろう。

《ロスト・ソウル》目的だけでみても元の上位互換であり、ツインパクト化及びクリーチャー化した分より幅広い活躍が期待できるだろう。
知名度だけで環境には縁のなかった《残虐覇王デスカール》が、実際の環境でその名を聴くことになったというのもなかなか感慨深い。

これは他のリメイク型ツインパクトにもいえることだが、片面目的で使うにしても選択肢が増える分、元のカードより、よりプレイヤーの腕が発揮されるようになったといえる。実際のゲームではうまく扱いたい。

環境において [編集]

超天篇環境では【青黒緑シャコガイル】が主な居場所であり、偶に【5色ジョリー】でもその姿が見掛けられた。【青黒緑デッドダムド】でも若干重めの構築で使われることがあった。
王来篇環境では、《龍風混成 ザーディクリカ》で唱えられるため、【5色コントロール】で採用されるケースがある。このシリーズにおける【5色コントロール】リアニメイトを主流戦術とし、コスト8のクリーチャーも普通にリアニメイト範囲内に入る構築であるため、詠唱して墓地に落ちれば「無いよりマシなリアニメイト先」としてクリーチャー面が役立つようになった。

【赤緑ボルシャック】が環境に進出すると、相手の展開始動前に《ドラゴンズ・サイン》からの《龍風混成 ザーディクリカ》呼び出しによる4ターン目の早撃ちで対処できる札として評価されるようになった。それをアテに3枚投入する型の【5色グレンモルト】もそこそこ見られるようになった。2021年8月頃はチャンピオンシップ出場デッキの約半数が環境外のデッキという環境であったため、このカードの採用には地雷耐性を持たせるためという意味合いもあった。

《ロスト・Re:ソウル》が登場すると採用率が衰えたが、《超七極 Gio/巨大設計図》型のビッグマナの場合はそちらの呪文面で回収できる対象となる点、《灰燼と天門の儀式》などでリアニメイト踏み倒しが出来る点で《ロスト・Re:ソウル》では替えが効かない。

その他 [編集]

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • クリーチャー面の能力について

Q.《残虐覇王デスカール》が、「次のターンのはじめまで攻撃もブロックもできない」状態になっているとき、タップ能力は使えますか?
A.使えません。タップ能力は攻撃の代わりに行うものなので、攻撃ができる状態でなければいけません。
引用元(2019.7.2) 引用元2(過去のよくある質問より)