【カウンターマッドネス】 [編集]

手札にため込んだ大量のマッドネスを一斉に踏み倒すコンボデッキ

起動には自分の手札を捨てる能力を持つ《闘竜麗姫アントワネット》《霊騎秘宝ヒャックメー》がよく使われる。

マッドネスを大量に投入することからハンデスを主軸とするコントロールに強い。また、S・トリガーを起点に大量の打点を並べられ、同時に《斬隠蒼頭龍バイケン》によるバウンスも撃てるため、前のめりなビートダウンにも耐性があるのが特徴。

闘竜麗姫(とうりゅうれいき)アントワネット C 水/火文明 (3)
クリーチャー:スプラッシュ・クイーン/ティラノ・ドレイク 2000
このクリーチャーが破壊された時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選んで持ち主の手札に戻すか、自分の手札をすべて捨て、同じ枚数のカードを引く。
霊騎秘宝(れいきひほう)ヒャックメー R 光/闇/自然文明 (5)
クリーチャー:アーク・セラフィム/パンドラボックス 8000
S・トリガー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札をすべて捨てる。このようにして手札を1枚も捨てない場合、このクリーチャーを破壊する。
W・ブレイカー
斬隠蒼頭龍(きりがくれそうとうりゅう)バイケン SR 水文明 (6)
クリーチャー:ポセイディア・ドラゴン/シノビ 6000
W・ブレイカー
相手のターン中にこのクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。そうした場合、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
自分のシノビの「ニンジャ・ストライク」能力を使った時、カードを1枚引いてもよい。

受動的には強力なマッドネスではあるが、攻撃に参加するには性能が乏しく、攻撃が完封されると手札で腐ってしまう。また、発動条件上相手に動いて貰わないことには戦略として成り立たないため、相手に殴り合いを強要するような構築をする必要がある。

基本としてかなり攻撃的な構築をすることが多く、相手にプレッシャーをかけることで除去攻撃を強制させたり、試合を殴り合いに運んだりする。

受動的な構築をしていたり、ビートダウン力が弱かったりすると負担がかけられず、のろのろしているうちにコスト踏み倒しメタやS・トリガーメタを絡めた万全な攻撃を食らってしまう。また、ゼニスロック能力持ちといった対処不能なクリーチャーの召喚を許してしまい、勝機を失うことも多々ある。仮に攻撃が完封されてしまうようではライブラリアウトに持ち込まれてしまうため、論外といえるだろう。故に生半可ではない高いビートダウン力や継戦能力がないとデッキとして成り立たない。

ただし、存在だけでも相手に圧力をかけるような強力な「何か」があったり、環境的に完封されることがないのであればこの限りではない。

デッキタイプというよりはシステム的な面が強く、マッドネスと相手ターン中に手札を捨てる手段があればあらゆるデッキを《カウンターマッドネス》にすることが出来る。高いビートダウン力とデッキスロットがあればあらゆるデッキと織り合わせることが出来、手札にも触れれる【オボロセカンド】などにはよく組み込まれる。

主なマッドネス [編集]

防御としての機能を果たすのは《斬隠蒼頭龍バイケン》《無頼聖者サンフィスト》《疾封怒闘 キューブリック》《サイチェン・ピッピー》2種(《ガイアール・カイザー》の効果を利用する)の5種類。《疾封怒闘 キューブリック》は場に出ず、《無頼聖者サンフィスト》は小さいことから打点の性能は見込めない。マッドネスがデッキの主を担うことになるので、打点・防御性能・素だし性能それぞれ吟味し、自分のデッキにあったものをしっかり選んでおきたい。

マッドネス起動の候補 [編集]

その他の候補 [編集]

《アクア・スーパーエメラル》《ヒャックメー》を仕込む
《エメラル》
《炎竜提督ガウスブレイザー》《アントワネット》を呼べるマッドネス
《聖霊提督セフィア・パルテノン》《ビートルーダー》、《ヒャックメー》を呼べるマッドネス
《海底鬼面城》マッドネスを手札に貯める
《アクア・アンカー》お手軽マッドネス起動カード
《純潔の信者 パーフェクト・リリィ》経戦能力やクロックの拘束力を重視するなら
《アポカリプス・デイ》全体除去。《アントワネット》起動といった搦め手も
《炎槍と水剣の裁》
《エマージェンシー・タイフーン》S・トリガー。手札交換でマッドネスを捨てる
《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》
《サイバー・チューン》
《龍装30号 シグルネ/グール・チューン》
《零分後の世界》S・トリガー。ディスカードを行う防御札
《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》
《メガゴーワン・チュリス/ゴゴゴ・Go1・ナックル》
《勇愛の天秤》S・トリガー。手札交換と防御札からモードで選択
《閃勇!ボンバーMAX》
《ジャスティ・ルミナリエ》《ヒャックメー》をコスト踏み倒し
《襲来、鬼札王国!》
《轟壊!切札MAX》
《フォーチュン・スロット》S・トリガー持ちドローソース
《Dの光陣 ムルムル守神宮》クリーチャーが並ぶデッキと相性の良いD2フィールド
《Dの牢閣 メメント守神宮》

あとは各種超次元など。《時空の雷龍チャクラ》《アクア・アタック<BAGOOON・パンツァー>》《ガイアール・カイザー》《レッド・ABYTHEN・カイザー》、などが有力候補。

マッドネスの起爆には主に以下の方法を使う。

  1. 《エメラル》《アクア・スーパーエメラル》などでシールド《霊騎秘宝ヒャックメー》を埋めて、そのシールドをブレイクさせる。
  2. 《闘竜麗姫アントワネット》を相手のターン中に除去させる。

前者はデッキそのものがもつ性質であり、これによって攻撃に特化したデッキは常に【カウンターマッドネス】に不利をとらざるを得なくなる。後者はプレイングやデッキ構築で様々な工夫が出来るポイントであり、《光牙忍ハヤブサマル》チャンプブロックさせる、《超鯱城》《強制突撃》で巻き込ませるなど、様々な搦め手を利かせることが出来る。
【カウンターマッドネス】の代名詞【ヒャックメーカウンター】では、この2つの起動手段を主力としている。

基本としては、やはり攻撃や展開で相手にクロックをかけ、殴り合いに持ち込ませることで不安定な相手にシールドへの攻撃や《闘竜麗姫アントワネット》除去を強制させたい。攻めきれなくとも並びあいに発展すれば、こちらの打点に応じて相手が攻撃せざるを得なくなるため、相手に万全の攻撃を許させない。《闘竜麗姫アントワネット》解除持ちサイキック・クリーチャー《レッド・ABYTHEN・カイザー》、パーフェクト系列などの除去に強い者たちはこのクロックによるの拘束力が大きい。また、場が並んでいれば《アポカリプス・デイ》が不発に終わることもなくなるし、相手の場が中途半端に並べば《強制突撃》が有効になる。

対策 [編集]

下記は有名所を抜粋したものである。他、動きが遅く妨害手段を持たないため、ランデスロック【ビッグマナ】S・トリガーが効かないワンショットといったものには弱くなる傾向がある。

1.《冥府の覇者ガジラビュート》《無双恐皇ガラムタ》などでS・トリガーを避ける
2.《斬隠蒼頭龍バイケン》バウンス《無頼聖者サンフィスト》ブロックを織り込んでも、相手を殴り切れるだけのアタッカーを用意する
3.《百発人形マグナム》《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》など、コスト踏み倒しへのメタカードを出しておく
4.《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》《巨人の覚醒者セツダン》などの、バウンスに裁かれない除去耐性持ちをラストパンチャーに用意する
5.《闘竜麗姫アントワネット》など厄介な打点も含め相手の攻撃を徹底的に裁き、ライブラリアウトを狙う
6.自分のシールド《スーパー・スパーク》《終末の時計 ザ・クロック》などを仕込み、返しの一斉攻撃を凌いで攻め落とす
7.起爆に合わせて《アポカリプス・デイ》《百族の長 プチョヘンザ》などの全体除去を打ち込む
8.《パクリオ》《大邪眼B・ロマノフ》のような墓地に送らないハンデスを使って相手のマッドネスを減らす
9.手札マッドネスが揃わない内に殴りきる
10.《魔天降臨》《サイバー・N・ワールド》で相手の手札を一気に変更し、ため込まれたマッドネスを拡散させる
11.《ヒャックメーカウンター》は極めてカードが被りやすいため、《天使と悪魔の墳墓》で相手のマナや場に出たマッドネス達を一掃する
などがある。
12.システム上天敵と言える《ゲオルグ・バーボシュタイン/ゴースト・タッチ》を出しておく

上記対抗策があれば大分対戦が楽になるが、逆にないならかなり大きな不利を取らされることになる。プレイングとしては攻撃するタイミングが鍵となるので、相手の手札や場、デッキ枚数をうかがって攻めるタイミングを見逃さないようにしたい。
逆に《カウンターマッドネス》を使う側としては、コスト踏み倒しメタと《天使と悪魔の墳墓》には常に細心の注意を払っておきたい。《百発人形マグナム》を筆頭としたコスト踏み倒しメタや《ゲオルグ・バーボシュタイン/ゴースト・タッチ》に居座られると詰みになりかねないので、《超次元ムシャ・ホール》など何らかの除去手段を投入しておきたい。

その他 [編集]

参考 [編集]