海底鬼面城(かいていきめんじょう) [編集]

海底鬼面城 UC 水文明 (1)
:自分のシールドを1つ選び、このカードを付けて要塞化する。その要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた時、このカードを自分の墓地に置く。(「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う)
自分のターンのはじめに、相手はカードを1枚引いてもよい。その後、自分がカードを1枚引いてもよい。さらに、自分のサイバーロードがあれば、カードを1枚引き、自分の手札を1枚山札の下に置いてもよい。
※殿堂入り

DM-30で登場した

デメリット持ちのドローソース。所有者のターンのはじめに、各プレイヤーは1枚ずつドローできる。

さらに自分のサイバーロードが居れば手札交換のおまけ付きだが、そこまで大きいメリットでもないため、デッキにサイバーロードが入っているかはそれほど重要ではない。

相手にも1ドローのチャンスを与えるため、デメリットとしてはなかなか痛い。だが、最速2ターン目から追加で1ドローが出来るのはなかなか強い。

唯一と言っていい1ターン目から設置できるドローソースのため、手札を増やすことが重要なデッキにはほぼ確実に入る。そのようなデッキは得てして1ターン目から使いたいクリーチャー呪文が少ないのも大きい。

速攻のように手札消費が激しいデッキではこのカードは光る。
1ターン〜3ターン目までに要塞化できれば、毎ターンカードを使ってもマナを増やすことができ、手札が枯渇しない。

ブレイクでこのカードの要塞化が解除される場合は当然ながらシールド1枚を得ているので、速攻としては願ったりかなったりである。

また、多くのコンボデッキとも相性が良い。
コンボデッキは序盤にパーツを集める必要があり、一度コンボが決まり一気に有利になるならば、相手の手札が増えようが大抵は関係ないからである。

一方、「相手の手札が増えてもマナが貯まらなくてそれを使いきれないならデメリットにならない」という基本姿勢ゆえ、利敵行為になる相手もいる。

逆にコントロールでこのカードを使い、あり余る手札からニンジャ・ストライクで防戦しつつ、《ロスト・ソウル》で相手の増えた手札だけ叩き落とす、などといったデッキも作成可能。

癖は強いが爆発力はピカイチの、デッキ構築者のアイデアが試されるカードである。

ルール [編集]

  • テキストは「そうした場合」ではなく「その後」なので、相手がドローしなくても、自分はドローすることができる

環境において [編集]

戦国編環境では【マルコビート】系統で、神化編環境では【サイバー青単】ドローソースとして活躍した。

一方、序盤から手札を大量に消費できるデッキだと相性が悪く、戦国編当時としても【赤単速攻】のような短期決戦を前提としたデッキや、【カウンターマッドネス】などのコンボデッキ【シノビドルゲーザ】のようなシノビを大量搭載したデッキなど。有力なカードは少ないものの、G・ゼロも苦手であった。

これをメインエンジンとするデッキにおいて《サイバー・ブレイン》が採用されないことが多かったことからも、カードパワーの程が分かるだろう。

神化編環境での活躍から2010年5月15日殿堂レギュレーション改訂で殿堂入り候補に挙がったが、この時は指定を免れた。

エピソード3環境においてはコンボさえ決まればデメリットなど関係のない【ヒラメキドレーン】における初動として利用された。

新章デュエル・マスターズ環境では、当時としては驚異的な「ごく一部の例外を除いてカウンターを一切許さない4ターンキル」を実現するための札として【赤青ブランド】に貢献。

双極篇環境以降、正確にはこのカードと相性の悪い《“轟轟轟”ブランド》が殿堂入りとなった2019年7月1日殿堂レギュレーション改訂以降、【クラッシュ“覇道”】のパーツとしても有名。

超天篇環境では【赤青ジョーカーズミッツァイル】で活躍「安定した3ターンキルを実現するための、手札を供給する手段」として環境を荒らすことに貢献したため殿堂入りが予想されていたが、2020年1月1日の殿堂レギュレーション改訂ではこのカードは無規制であった。

それでもなお十王篇環境には【ライベルモットループ】で同様にドローソースとして使われた。
一時期【ゾンビパルテノンループ】置きドローとしても危険視されていた。
これを受けて2020年12月18日に殿堂入りの殿堂入りとしては第1号。1コストカードとしては史上6例目。

このカードは特定のコンボに必須なキーカードというわけではなく、先攻1ターン目に引けていた場合に先攻有利を助長していることが問題点だった。そもそもの運用が上振れ期待のようなもので、殿堂入りによって崩壊したデッキはほとんどなかった。このカードの調整版に、早くても先攻2ターン目からしか出せない《伝説演者 カメヲロォル》が登場してもコンスタントな便利カードという活躍はしていない。

また、先攻1ターン目に使用した場合であっても相手にアドバンテージを与えてしまうデメリットは見過ごせず、先攻1ターン目はマナチャージしかしない【青赤マジック】もこれをスーパーサブとして採用するケースはなかった。基本的に1ターン目は火/水の多色をチャージし、2ターン目にアンタップインマナチャージをしたい立ち回りからも、1ターン目にマナ支払いが必要な《海底鬼面城》は相性が良くない。

加えて、【青赤マジック】が3ターンキルで勝つ場合、(先攻だろうが後攻だろうが)最速《海底鬼面城》時も1ターン目に1枚手札消費、2ターン目で消費した手札がリターン、3ターン目で消費した手札+1枚の増加となり、得られた手札は《エナジー・ライト》相当でしかない。殿堂入りカードの初手引きが要求されるのに、うまく引けたとしても「なくても回る」程度の活躍しかしないのなら不採用は当然となる。

他のカード・デッキとの相性 [編集]

その他 [編集]

  • このカードによる追加ドローは「鬼面城ドロー」と広く呼ばれる。
  • 元ネタは映画「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」と思われる。参照種族がサイバーロードであるのもうなずける。

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

海底鬼面城 UC 水文明 (3)
自分のサイバーロードがあるなら、この城を要塞化するコストを2少なくする。
自分のターン開始時、相手と自分は、自身の手札が5枚以下なら、カードを1枚引く。さらに、自分のサイバーロードがあれば、カードを1枚引いて、自分の手札を1枚山札の一番下に置く。

DMPP-11で実装。サイバーロードがバトルゾーンにない時の要塞化コストが3になり、お互いのドローが条件付きかつ強制になった。

1ターン目で《トリア》を出すと、コスト軽減により2ターン目に要塞化できるが、事前に手札消費してようやくTCG版に存在している《伝説演者 カメヲロォル》と同じタイミングでプレイできる調整となっている。
コスト軽減を使わなければ《カメヲロォル》より1ターン始動が遅い。《タケチヨ》でサーチした次のターンに使っていたらプレイは4ターン目となるためさらに遅い。

《海底鬼面城》の要塞化には自身の手札消費があるため、次のターンでプレイで使った手札を取り戻し、次の次のターンで+1の手札補充になる。
すなわち早期にこのカードを使うのが置きドローとして重要なため、必ず3ターン目以降となってしまう非サイバーロードデッキでは採用が難しい。

サイクル [編集]

DM-30アンコモン

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 1つ目の能力について
    • も参照のこと

Q.「ネクスト・ブレイカー」を持つクリーチャーで、《海底鬼面城》により要塞化されたシールドをブレイクしようとしています。この場合、処理はどうなりますか?
A.要塞化された城カードは、表向きのシールドカードとして扱います。よって、通常のブレイクと同様に手札に加わり、《海底鬼面城》は墓地に置かれます。
引用元(2020.2.10)

Q.《英知ザクス・コット》を、《海底鬼面城》により要塞化されたシールドの上に進化して出そうとしています。この場合、《海底鬼面城》《英知ザクス・コット》の下に置かれますか?
A.いいえ、置かれません。要塞化した城はシールドゾーンにあるカードではありますが、シールドではないため、シールドのみが《英知ザクス・コット》の下に置かれ、《海底鬼面城》は墓地に置かれます。
引用元(2020.2.10)

Q.自分の《海底鬼面城》が要塞化されているシールドを《斬斬人形コダマンマ》の「出た時」の能力で手札に戻す場合、その城は一度手札に戻されてから墓地に置かれますか?
A.いいえ、シールドゾーンから墓地に置かれます。手札に戻すのはシールドのみです。
引用元(2021.2.5)

  • 2つ目の能力について

Q.《海底鬼面城》のテキストにある一連のカードを引く作業は、どのタイミングで行いますか?
A.自分のターンのはじめ、自分のクリーチャーをアンタップする前に行います。
引用元(過去のよくある質問より)

Q.《海底鬼面城》のテキストにある一連のカードを引く作業の他に、ターンはじめの通常のカードを引く事もできますか?
A.はい、通常ドローを行ってください。
引用元(過去のよくある質問より)

Q.《海底鬼面城》の効果は、自分のターンはじめのドロー前に実行しますか?
A.はい。また、バトルゾーンに自分のサイバーロードがあれば、ドローの前に自分の手札を1枚引くことができます。 つまり、ドローの前に2枚まで、すでに引いていることになります。
引用元(過去のよくある質問より)

Q.《真実の名 サイバー・O・ホーリー》がバトルゾーンにあり、自分のターンのはじめに1枚引かせてくれる《海底鬼面城》を持っています。 《海底鬼面城》によるドローのかわりに自分の山札を見ることになりますか?
A.はい、ターン最初のドローがどのような理由で発生したものであれ、関係なく作用します。
引用元(過去のよくある質問より)

Q.自分の《海底鬼面城》が要塞化されている状況で、その能力によって自分のターンのはじめに相手が引くカードに、自分の《結晶龍 プロタゴニスト》の置換効果を適用できますか?
類似例:《真実の名 サイバー・O・ホーリー》
A.いいえ、適用されません。《結晶龍 プロタゴニスト》で引くことを置き換えられるのは、自分がこのターンはじめて引くカードです。
引用元(2020.12.15)