#author("2020-01-19T17:25:31+09:00","","")
*《&ruby(りゅうそきごう){龍素記号};&ruby(エスアール){Sr}; スペルサイクリカ》 [#j050aae6]

|龍素記号Sr スペルサイクリカ SR 水文明 (7)|
|クリーチャー:クリスタル・コマンド・ドラゴン 6000|
|W・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の手札に加える。|
|このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。|

[[DMR-13>DMR-13 「ドラゴン・サーガ 第1章 龍解ガイギンガ」]]で登場した[[クリスタル・コマンド・ドラゴン]]。

[[コスト]]7以下の[[呪文]]を[[墓地]]から[[唱え>唱える]]、それを[[手札]]に戻す[[cip]][[能力]]を持つ。
また、[[置換効果]]によって[[破壊]]されるかわりに自分の[[山札]]一番下に送られる。

[[手札]]に戻す手間を挟むことなく、直接[[墓地]]の[[呪文]]を再利用できるのは非常に利便性が高い。さらにそれを手札に戻せるため、得られるアドバンテージはとても大きい。

相性が良いのは[[《焦土と開拓の天変》]]や[[《超次元フェアリー・ホール》]]等の5マナのブースト呪文。[[《ガンヴィート・ブラスター》]]や[[《英知と追撃の宝剣》]]や[[《超次元ガード・ホール》]]などの1枚で大量のアドバンテージを稼ぐ呪文とも組み合わせられる。[[カードパワー]]の高い[[呪文]]を連打するだけでも戦力の差をどんどん広げていけるだろう。

但し、[[墓地]]に[[呪文]]がなければ只の7マナ6000の[[W・ブレイカー]]となってしまうため注意が必要。[[《サイバー・N・ワールド》]]や[[《時空の封殺ディアス Z》]]などを使われるとせっかくの[[能力]]が活かせないので、[[ランデス]]や[[除去]]で対処したい。

序盤で[[ハンデス]]等によって墓地に送られた呪文を唱えて回収できるので、ある程度[[ハンデス]]に対する耐性も付くといえる。特にこのカードを握っている時に[[ピーピング]][[ハンデス]]された場合、呪文を捨てても回収されてしまうので相手はこのカードを優先的に捨てることが考えられる。そのように唱えたい呪文に対する身代わりとしても利用できる。

[[カードパワー]]と[[汎用性]]はともに高く、[[重い]][[呪文]]を使う多くの[[デッキ]]タイプで採用されてきたが、少しずつ水のドラゴンにこれに負けず劣らずの呪文関連のパワーカードが増えているため、確定で投入できるカードではなくなっている。

**環境において [#ue64a6de]

[[ドラゴン・サーガ環境]]では[[【サイクリカランデス】]]、[[【ミステリー・キューブ】]]の軸として活躍。[[革命編環境]]では[[《調和と繁栄の罠》]]の使い回しを行う要員として[[ビッグマナ]]で活躍し、[[【赤単レッドゾーン】>【レッドゾーン】]]に対抗できる数少ないカードとして重宝された。その動きを行いたいがために4枚フル投入するケースも稀ではなかった。

[[革命ファイナル環境]]では[[【5色ジャックポット・エントリー】]]の主要パーツとして名を馳せた。[[《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》]]でこれを出してからこれのcipで《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》をもう一度唱え、さらに展開する動きが鉄板であった。

登場以降[[殿堂入り]]候補として名高かったが、[[ビッグマナ]]が環境に残るための必須カードでもあったため、ある意味では環境の調整役であった。

しかし[[DMR-23>DMR-23 「革命ファイナル 最終章 ドギラゴールデンvsドルマゲドンX」]]の発売以降は状況が一変。この[[カード]]が[[ビッグマナ]]に必ず入るカードではなくなりつつある。
その収録カードの1つである[[《時の秘術師 ミラクルスター》]]は、[[呪文]]を大量回収できる可能性があるだけでなく、[[ブロッカー]]、疑似[[マッドネス]]、[[革命チェンジ]]など他にも[[能力]]がてんこ盛りであり、色基盤や革命チェンジ元としても役に立つため、総じてこのカードより腐りにくいのが特徴である。
同じパックに収録される[[《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》]]は、呪文回収は付いておらず踏み倒す呪文が水文明限定になっているものの、5コストを支払うか[[S・トリガー]]で踏み倒すことでこのカードより簡単にバトルゾーンに出せる上に、盾0枚からのカウンターにも使える。

[[新章デュエル・マスターズ]]期には[[【青黒ハンデス超次元】]]に[[《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》]]と共に積んで重量級の呪文を[[手札]]や[[墓地]]からタダで使い回すプレイングが見られるようになった。[[《異端流し オニカマス》]]のおかげで【青黒ハンデス超次元】は終盤が強くなり、やや重めのこのカードも重要視されるに至っている。

[[双極篇]]になると[[《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》]]、[[《龍装艦 チェンジザ》>《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜》]]と、継続性が高く居座ればより大きなアドバンテージを稼げる水のドラゴンがまたしても登場。採用率に陰りが見え、枠に余裕があれば単純な墓地回収として1枚入るようなポジションに甘んじるようになった。

相性の良かったデッキの環境落ちないし消滅、コスト踏み倒しメタの充実などから、かつてのようにこのカードが[[コスト踏み倒し]]呪文を繰り返し唱えて盤面を賑わせる場面はあまり見られなくなった。[[《調和と繁栄の罠》]]が裁定変更や新章デュエル・マスターズ以降の[[ジョーカーズ]]推しによって使い物にならなくなったのも弱体化としては大きい。一言で言うと「唱えて強い呪文があまりない」というのが勢いの衰えた原因であり、不特定多数の呪文でアドバンテージを取るなら《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》、《龍装艦 チェンジザ》の方がより優秀であることが否定できなかった。

だからといってそのまま環境から完全に姿を消したわけではなく、寧ろ[[超天篇]]では[[【チェンジザドンジャングル】]]における[[1枚積み]]枠として使われるようになった。回収力は《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》にはない武器であり、《龍装艦 チェンジザ》も単体では墓地の呪文は回収できないため、キッチリと差別化できていると言える。それらとは[[コマンド]]である点でも差別化できており、[[《ジ・エンド・オブ・エックス》]]などの[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]と異なりコマンドによる封印外しで復帰可能な[[封印]][[除去]]がそこそこ[[超天篇環境]]で見られるためこの点は馬鹿にできない。

**ループコンボ [#xad26024]

-先述のとおり、[[《フォース・アゲイン》]]とは[[コンボ]]できないが、[[《激沸騰!オンセン・ガロウズ》]]での出し入れは[[破壊]]ではないため、問題なく[[コンボ]]可能。1枚の[[カード]]で2枚[[呪文]]を踏み倒しつつ[[手札]]に戻るため、[[《ボルバルザーク・エクス》]]などを絡めて[[《ショック・ハリケーン》]]等を使いまわせば[[無限ループ]]が成立する。もう1枚の呪文の枠を[[《トンギヌスの槍》]]にすれば[[即死コンボ]]となる。その際には18[[マナ]]が必要となる。
-ちなみに[[《トンギヌスの槍》]]を[[《超次元ガロウズ・ホール》]]に変えると[[《ヴォルグ・サンダー》]]を無限に出せるようになる。[[《超次元ガロウズ・ホール》]]で[[《ボルバルザーク・エクス》]]を戻せるのでこちらの場合は14[[マナ]]で可能。


-[[殿堂ゼロデュエル]]の歴史を塗り替える[[カード]]として[[《母なる大地》]]との組み合わせが有力視されている。(>[[【大地サイクリカ】]])

#fold(){{{
詳しくは以下)
**[[【大地サイクリカ】]]概要 [#m5d57af6]

[[《母なる大地》]]で《スペルサイクリカ》を出すと、もう一度[[《母なる大地》]]を使って別の[[クリーチャー]]を踏み倒しつつ、[[《母なる大地》]]が[[手札]]に戻ってくるという、[[【ラララオプティマス】]]とほぼ同様の効能がより手軽に行えてしまう。あとは
+[[手札]]から[[《母なる大地》]]
+[[マナゾーン]]から《スペルサイクリカ》
+[[墓地]]から[[《母なる大地》]]
+[[マナゾーン]]から[[《黒神龍ザルバ》]]
+[[手札]]から[[《母なる大地》]]
+[[マナゾーン]]から《スペルサイクリカ》
+[[墓地]]から[[《母なる大地》]]
+[[マナゾーン]]から[[《ボルバルザーク・エクス》]]…
の[[無限ループ]]で勝ち確となる。その際は最低6マナ必要。 
また、[[マナ]]が十分にある(12マナ)場合は
+[[手札]]から[[《トンギヌスの槍》]]
+[[手札]]から[[《母なる大地》]]
+[[マナゾーン]]から《スペルサイクリカ》
+[[墓地]]から[[《母なる大地》]]
+[[マナゾーン]]から《スペルサイクリカ》
+[[墓地]]から[[《トンギヌスの槍》]]
+[[手札]]から[[《母なる大地》]]
+[[マナゾーン]]から《スペルサイクリカ》
+[[墓地]]から[[《母なる大地》]]
+[[マナゾーン]]から[[《ボルバルザーク・エクス》]]…
の[[無限ループ]]も可能となる。

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}}}


**その他 [#v96ac254]

-破壊される時に[[山札の下]]に送られる効果は[[《フォース・アゲイン》]]で使い回される事を危惧して付けられた効果だろう。しかしむしろそのせいで[[《転生プログラム》]]の性能を最大化することとなり、結局[[《転生プログラム》]]で使いまわされる結果を生むこととなった。(>[[【転生サイクリカ】]])

-[[破壊置換効果]]は当然破壊以外の[[ゾーン]]変更を置き換えることはない。この点から[[《激沸騰!オンセン・ガロウズ》]]で使い回すという抜け道があり、[[【サイクリカランデス】]]などでこれが活かされた。

-墓地の呪文が1枚減るので、後続の呪文に対する[[《虚構の影バトウ・ショルダー》]]の影響を多少軽減することができる。当然ながら回収する呪文によっては[[《虚構の影バトウ・ショルダー》]]を除去することも可能。

-[[《ミステリー・キューブ》]]との相性は特筆すべきもの。そちらの[[効果]]で出た場合は再利用することができる。また、[[クリーチャー]]以外がめくれたとしても1マナ[[ブースト]]できるので、次のターンの[[マナチャージ]]すれば手札から[[召喚]]して[[唱える]]ことができる。前述の通りハンデスに対する耐久力を上げることも相性の良さに拍車を掛けている。

-[[《甲型龍帝式 キリコ³》]]との相性もよい。[[《超次元フェアリー・ホール》]]や[[《焦土と開拓の天変》]]を唱えて《キリコ³》の早期降臨をサポートし、[[バトルゾーン]]に残ったあとは[[進化元]]になる。

-[[殿堂入り]]しているが、[[《アクア・メルゲ》]]との相性もそこそこ良い。場に出ながら墓地に唱えたい呪文を置け、さらにドローできる。出したはいいが墓地に唱えたい呪文が無いという問題を解決してくれるであろう。また、[[ドラゴン・サーガ]]でフィーチャーされている種族[[リキッド・ピープル]]でもある。

-かなりもったいない使い方だが、[[《ヒラメキ・プログラム》]]を唱えれば手札消費0〜1枚で8[[コスト]][[クリーチャー]]に繋げられる。このカードは墓地に行かないので、その気になれば何度でもできるのが利点。[[《シンカイサーチャー》]]で[[《ヒラメキ・プログラム》]]を[[サーチ]]できるようにするとより確実である。

-水のコマンドなので完全に相手の行動をロックした後は[[《S級宇宙 アダムスキー》]]に侵略して安全なフィニッシュに向かうという使い方もできる。7マナと侵略元としては重いが、相手の行動を[[ロック]]できたころにはそれも[[デメリット]]とはならないだろう。

-相手を[[ロック]]する呪文と組み合わせると、相手は何もできない一方でこちらは着実に2打点が増えるため、[[中速]][[ビートダウン]]の主戦力として考えることもできる。[[【ザ・ユニバース・ゲート】]]での《サイクリカ》はまさにこの考え方に則っている。第1回[[公認グランプリ]]では[[《シヴィル・バインド》]]と[[《調和と繁栄の罠》]]を繰り返し使って安全を確保しながら《サイクリカ》で盾をジリジリと削りに行く「サイクリカビート」がTOP8に入賞している。

-[[DMR-13>DMR-13 「ドラゴン・サーガ 第1章 龍解ガイギンガ」]]の[[スーパーレア]]の中でも屈指の[[汎用性]]を持ち、多くの[[メタデッキ]]で採用され続けた為[[シングルカード]]相場も高止まり状態が続いていた。が、[[DASHゴールデンリスト]]解禁後の[[DMX-24>DMX-24 「輝け!デュエデミー賞パック」]]で早速[[再録]]。相場はようやく下落の兆しを見せた。&br;とはいえ、[[DMX-24>DMX-24 「輝け!デュエデミー賞パック」]]は[[エキスパンション]]自体の単価が高く、《サイクリカ》自身複数採用が多かった為、他の[[スーパーレア]]と比べて高い水準ではあった。
--[[双極篇]]以降は前述の通り採用枚数を抑えた構築がざらになり、度重なる[[再録]]もあって以前に比べると安価で手に入るようになった。

-初めて[[ウルトラゴールデンカード]]で[[再録]]された[[スーパーレア]]である。

-「Sr」はレアリティが[[スーパーレア]]であることにちなんだものだろう。&br;また、呪文(spell)を再生利用(recycle)する能力ともかけられているのかもしれない。
--ちなみに現実世界の元素記号「Sr」は「ストロンチウム」という金属である。炎色反応が紅色であるこの金属は、花火や発煙筒などに利用されている。

-アニメ「VS」では[[べんちゃん]]が[[サソリ]]戦で使用。[[《幾何学艦隊ピタゴラス》]]を唱えた。

**関連カード [#t254b466]
-[[《龍素記号Mm スペルサイケデリカ》]]
-[[《龍素知新》]]
-[[《龍装艦 スペルエビート》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#e8498904]
-[[DMR-13>DMR-13 「ドラゴン・サーガ 第1章 龍解ガイギンガ」]]&br;'''龍素実験中に偶然発見された龍素記号Sr。その結晶体であるスペルサイクリカは、失った知識を取り戻す力を持っていた。'''
-[[DMBD-09>DMBD-09 「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 必勝!! 闘将ブレードオーガ」]]&br;'''[[カイザー「刃鬼」>《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》]]の満ち溢れる力……これほどの龍素を持った者に出会うのは初めてだ……もしかしたら龍素以上の力があるのかもしれぬ。― 龍素記号Sr スペルサイクリカ'''

**収録セット [#h6d2d3f5]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Murakami Hisashi]]
--[[DMR-13 「ドラゴン・サーガ 第1章 龍解ガイギンガ」]]
--[[DMX-24 「輝け!デュエデミー賞パック」]]
--[[DMRP-05 「双極篇 第1弾 轟快!! ジョラゴンGo Fight!!」]]([[ウルトラゴールデンカード]])
--[[DMBD-09 「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 必勝!! 闘将ブレードオーガ」]](5/20)

**参考 [#bf7bf46f]
-[[クリスタル・コマンド・ドラゴン]]
-[[cip]]
-[[コスト]]
-[[呪文]]
-[[墓地]]
-[[コスト踏み倒し]]
-[[唱える]]
-[[置換効果]]
-[[手札]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[破壊置換効果]]
-[[山札の下]]
-[[【ミステリー・キューブ】]]
-[[【転生サイクリカ】]]
-[[【大地サイクリカ】]]
-[[【サイクリカランデス】]]
-[[【ザ・ユニバース・ゲート】]]
-[[【ナウ・オア・ネバーループ】]]
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公式Q&A
>Q.[[《ナウ・オア・ネバー》>《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》]]で''《龍素記号Sr スペルサイクリカ》''をバトルゾーンに出しました。[[《ナウ・オア・ネバー》>《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》]]の効果で''《龍素記号Sr スペルサイクリカ》''を手札に戻すのと、''《龍素記号Sr スペルサイクリカ》''の「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」の効果を解決するのはどちらが先ですか?
A.[[《ナウ・オア・ネバー》>《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》]]の一連の効果処理を解決するのが先です。''《龍素記号Sr スペルサイクリカ》''が手札に戻った後で「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」の効果を解決します。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/33069]]

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