#author("2024-04-26T14:38:26+09:00","","")
#author("2024-04-26T14:45:19+09:00","","")
*《&ruby(エターナル・トラップ){調和と繁栄の罠};》 [#u9f7c495]

|調和と繁栄の罠 VR 光/自然文明 (5)|
|呪文|
|S・トリガー|
|文明を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、自分はその文明を持つクリーチャーに攻撃されない。|

[[DM-11]]で登場した[[光]]/[[自然]]の[[エターナル>エターナル呪文]][[トラップ]][[呪文]]。

1[[ターン]]の間、指定した[[文明]]の[[クリーチャー]]が自分を[[攻撃できない]]ようにする。

次の自分の[[ターンのはじめ]]まで効力を発揮するので、[[手打ち]]した場合でも、指定した[[文明]]に限り確実に相手のクリーチャーから自分への攻撃を凌ぐことができる。([[ダイヤモンド状態]]は例外。)

**ルール [#t6bb78e5]
-ここでいう「自分」とはあくまでプレイヤー自身のことであり、[[クリーチャー]]への[[攻撃]]は制限されない。下手に[[タップ]]された[[クリーチャー]]を用意するとそこから突破される可能性もあるので油断は禁物。特に[[《勝利のガイアール・カイザー》]]からの[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]の[[侵略]]の場合は[[タップ]]されていなくても突破口が開いてしまうことが十分にありえるため、一つの可能性として頭の片隅に入れておくべきである。

//-対象はクリーチャー全体で自他を問わないテキストだが、制限するのは「自分への攻撃」のみであるので、実質的に自分の[[クリーチャー]]は[[効果]]の影響を受けないことになる。

-文明を持たない、[[無色]]のクリーチャーを止めることはできない。

//-対象クリーチャーの文明が[[進化]]、[[覚醒]]等によってまったく異なる文明に変更されると[[攻撃制限]]の対象外となる。元々の文明を含む形で文明が追加された場合は[[攻撃制限]]の対象内である。

-まだ《調和と繁栄の罠》を唱えていない状態で[[《魔の革命 デス・ザ・ロスト》]]が攻撃を開始し、[[アタックトリガー]]でブレイクしたシールドから《調和と繁栄の罠》を唱えて「闇文明」と指定しても、開始してあるその攻撃は中止されない。(総合ルール 505.6a)

-選択外の文明がプレイヤーに攻撃を開始して、攻撃中に選択中の文明を持つクリーチャーになったとしても、攻撃は中止されない。(505.6a)
--「光文明」や「闇文明」を選んでいた場合、水単色のクリーチャーはプレイヤーに攻撃できる。その攻撃にそれぞれ光や闇を含む[[《時の法皇 ミラダンテXII》]][[《SSS級天災 デッドダムド》]]に[[革命チェンジ]]などを行っても、その攻撃は続行される。

***裁定について [#n61ad86f]
-この呪文の効果は、相手のクリーチャーそれぞれに攻撃制限をかけるのではなく、自分自身が攻撃されなくなるというプレイヤー自身にかかる効果である。そのため、後から出たクリーチャーも指定された文明であれば自分を攻撃できない(([[DMRP-10]]の[[ウルトラゴールデンカード]]によるテキストの変更により、''自分(プレイヤー自身)''に「攻撃されない」[[継続的効果]]をかけるものに変更された。))。[[よくある質問 2019.6.21>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/?qa_w=%E8%AA%BF%E5%92%8C%E3%81%A8%E7%B9%81%E6%A0%84%E3%81%AE%E7%BD%A0]]を参照。

#region2(クリーチャーを対象としていた裁定時点のWiki上の記述){{
-当初(時期不明)は[[注釈文]]の「(この呪文を唱えた後にバトルゾーンに出たクリーチャーも含まれる)」より、''相手プレイヤー''を対象とする[[継続的効果]]だった。[[DM-11]]でのテキストは以下の通り。

|文明をひとつ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、その文明のクリーチャーは自分を攻撃することができない。(この呪文を唱えた後にバトルゾーンに出たクリーチャーも含まれる)|

[[注釈文]]には「後から『バトルゾーンに出た』クリーチャーも含まれる」とあるが、この[[呪文]]は「[[文明]]を指定してプレイヤーを対象にして制限を加えている」との解釈だったので、[[龍解]]して[[クリーチャー]]となった[[ドラグハート]]の[[攻撃]]も封じることができた。

この裁定により、[[《銀河大剣 ガイハート》]]や[[《無敵王剣 ギガハート》]]など、[[《スローリー・チェーン》]]や[[タップ]][[呪文]]では止めることができない[[火]]の[[ドラグハート]]による[[龍解]]からの連続攻撃を止めることができる数少ない[[S・トリガー]][[呪文]]となった。

[[《スローリー・チェーン》]]などの他の攻撃を禁ずるカードにはない「この呪文を唱えた後にバトルゾーンに出たクリーチャーも含まれる」という点でこのカードが目に付けられ、以前よりも評価を高めている。
[[S・トリガー]]として使用するだけでなく、あらかじめ唱えておくことによって相手の攻撃を封じ込められるといった点でも優秀。[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]の登場により、使い回すことが格段に容易になっていた点もこのカードの有用性を高めた。

[[サイクル]]中最弱扱いされていたカードが再評価され、大器晩成となった一枚である。

その後裁定変更により、「プレイヤーを対象にする[[継続的効果]]」が「個々のカードを対象にする[[継続的効果]]」に変更された(2016/10/30正式回答)。
これは、唱えた時点でバトルゾーンにいたクリーチャーと、(注釈文により)唱えた後にバトルゾーンに出たクリーチャーのみが対象になることを意味する。
「[[継続的効果]]は、[[解決]]した後から該当するゾーンに移動してきたオブジェクトには影響を与えない」という原則がある中、このカードは極めて稀有な存在である。
裁定変更後は、バトルゾーンに出た扱いにならない[[龍解]]や[[禁断解放]]([[《熱血星龍 ガイギンガ》]]、[[《最強熱血 オウギンガ》]]、[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]等)を止める事ができなくなる弱体化を受けた。
とはいえ、あらかじめ[[火]]を指定して唱えておけば[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]等の[[スピードアタッカー]]軍団による[[1ショットキル]]を大方防げるのは変わらない。
}}

//-2016/10/30正式回答では、唱えた時点での''クリーチャー''および唱えた後にバトルゾーンに出た''クリーチャー''を対象とする[[継続的効果]]となった。これにより「バトルゾーンに出る以外の方法([[龍解]]や[[禁断解放]]、[[退化]]など)で効果を免れたクリーチャーは攻撃できる」ものになった。

**環境において [#sa7ecef4]
登場当時は、防御専用呪文としては既に[[タップキル]]も行える[[《ホーリー・スパーク》]]が当時から存在している上に、[[インフレ]]も今ほど進んでいないことから[[1ショットキル]]も全く行われていなかったため、単なる時間稼ぎにしかならなかった。[[能力]]が派手で、有用な[[カード]]が揃う[[エターナル呪文]]の中では最も地味な存在であった。

しかし、当時[[殿堂入り]]すらしていなかった[[《無双竜機ボルバルザーク》]]の強力なメタになれるのは大きな評価点だった。追加ターンの猛攻も止められる上に、[[追加ターン]]の終わりに敗北する《ボルバルザーク》には強烈に[[刺さる]]ため、それの[[地雷]]としては大きな戦果を残している。

ただ、評価はそれ止まりで、《ボルバルザーク》が[[プレミアム殿堂]]に指定されてからは、完全にお役御免のカードになってしまう。

ところが、[[ドラゴン・サーガ]]に入って以降転機が訪れる。この[[呪文]]を唱えた後に[[龍解]]した[[ドラグハート・クリーチャー]]にも[[効果]]がある点が注目され、[[《最強熱血 オウギンガ》]]の[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]として脚光を浴びた。

[[ドラゴン・サーガ環境]]〜[[革命編環境]]にかけて、[[【緑単サソリス】]]、[[【黒単ヘルボロフ】]]、[[【白単速攻】]]、[[【白単天門】]]、[[【モルトNEXT】]]など、[[単色]]か[[単色]]気味の[[デッキ]]が環境トップで活躍するようになり、相対的に評価を上げていく。中でも[[【カイザー「刃鬼」】]]での活躍が目立ち、[[《超次元ホワイトグリーン・ホール》]][[殿堂入り]]後の[[ビートダウン]]対策としてよく使われた。[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]で何度も使い回せるのが大きく、相手の足止めをしながら[[ブースト]]して[[《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》]]に繋げるのが当時の王道パターンだった。このカードによるハマりへの対策を行うためだけに[[《ダイヤモンド・ソード》]]を採用する[[ビートダウン]]も多く、[[【レッドゾーン】]]も[[《閃光の守護者ホーリー》]]とこれで[[光]][[マナ]]を出せるということで採用することまであった。

その後、[[新章デュエル・マスターズ]]から[[ジョーカーズ]]が登場し、強烈な[[無色]]プッシュが行われた。デッキ40枚全てを無色で構築する事が容易になった結果、相対的に弱体化してしまった感は強い。前述の通り文明を持たない無色カード(ジョーカーズ)は指定できないので、非常に相手を選ぶカードとなってしまった。

裁定変更後は、唱えてから封印がとかれたクリーチャーにも影響が及ぶことから、[[【ドルマゲドンX】]]への対抗策にもなった。

[[王来篇環境]]では[[【我我我ブランド】]]や[[【赤緑ボルシャック】]]への対策として稀に入賞デッキに確認されていた。そして、[[DMBD-16]]・[[DMBD-17]]期になると、[[《ドラゴンズ・サイン》]]軸の[[【5色コントロール】]]対策として[[光]]を宣言する事例が増加。[[DMEX-18]]期には[[《禁時混成王 ドキンダンテXXII》]]軸の構築など重めの[[【5色コントロール】]]を中心に使われた。

[[DMBD-19]]・[[DMBD-20]]期の[[オリジナル]]では[[【5色マッド・デッド・ウッド】]]に2枚程度使われるようになった。

**その他 [#m044932a]
-次の自分のターンのはじめまで効力を発揮するため[[追加ターン]]取得能力に対して強く、[[《無双竜機ボルバルザーク》]]や[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]への対抗手段として使われたこともあった。[[スピードアタッカー]]を多く擁する[[火]][[文明]]さえ指定しておけば、追加ターン中他の[[スピードアタッカー]]に攻撃されてしまうこともまずないだろう。

-[[《光器マリアンナ》]]の[[能力]]で4[[ターン]]連続で打たれると、[[単色]][[デッキ]]は身動きできなくなったりする。また、[[《雷神リキ》]]と[[《霊神ゴウ》]]で半永久的に直接[[攻撃]]を[[ロック]]できる。とは言っても、所詮は[[クリーチャー]]への[[攻撃]]を防げないため、[[タップキル]]などですぐ突破されることも多い。環境レベルでは[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]で使いまわす手法がよく取られた。

-[[《魂と記憶の盾》]]と共に初めて[[ウルトラゴールデンカード]]で[[再録]]された[[ベリーレア]]である。

-長い間役立つ機会が無かったためか、[[サイクル]]中では唯一[[再録]]の無い状態が続き、環境でも活躍した[[ドラゴン・サーガ]]〜[[革命編]]にかけては大きく高騰した。そして[[DMRP-10]]の[[ウルトラゴールデンカード]]として、14年越しに[[再録]]された。

-アニメ[[デュエル・マスターズ WIN]]25話ではなんと[[斬札 ウィン]]が[[プリンス・カイザ]]戦で使用。[[《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》]]らを[[S・トリガー]]で封じ、逆転の一手となった。ウィンはこのカードを[[マナチャージ]]せずに手札に抱え続けてまで存在を悟らせず、今までほぼ闇文明のカードしか使用していなかったのも相まってカイザのみならず[[邪神くん]]までもを驚かせた。((1ターン目から堂々と多色カードをチャージしたカイザとは対照的なプレイニングともとれるか))
--数ある逆転札の中でこのカードが選ばれたのは、[[《終末の時計 ザ・クロック》]]を封じる[[《ボルシャック・クロス・NEX》]]や[[オールタップ]]系を貫通しうる[[《ボルシャック・クリスド》]]((《クリスド》で攻撃後自壊を付与した《カイザー》の攻撃でオールタップを踏んだ場合、カイザのクリーチャーが全てタップされた後《クリスド》の効果で《カイザー》の[[pig]]が起動し、後続のボルシャックを出して攻撃を続行できる))の存在に加えて、カイザに見限られた[[覚知山 ボウイ]]([[光文明]])と[[カレン]]([[自然文明]])の二人の文明を併せ持つことが理由だろうか。

**[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#faa8d97d]

|調和と繁栄の罠 VR 光/自然文明 (5)|
|呪文|
|S・トリガー|
|文明を1つ選ぶ。次の自分のターン開始時まで、自分はその文明を持つクリーチャーに攻撃されない。|

[[DMPP-05]]で実装。TCG版と全く同じ能力で、テキストも現在の裁定に合わせており、[[DMRP-10]]の[[ウルトラゴールデンカード]]とほぼ同じテキスト。(「ターンのはじめまで」が「ターン開始時まで」のみ変わっている)

[[DMPP-05]]環境では、[[《無双竜機ボルバルザーク》]]の対抗策として注目された。1ターンしか防げない[[《ホーリー・スパーク》]]と違って、こちらは[[追加ターン]]分の猛攻も防ぐことができる。しかし、[[《無双竜機ボルバルザーク》]]は[[DP殿堂]]に指定されてしまった。

時は流れ、[[ドラゴン・サーガ]]の[[【モルトNEXT】>【モルトNEXT】 (デュエプレ)]]などが登場してからは案の定、定番防御札として[[All Division]]で活躍した。[[【緑単サソリスビート】>【サソリスビート】 (デュエプレ)]]などの単色デッキ対策に非常に有効。
多くの場合[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]と組み合わせて長いターン延命する。

[[《天命王 エバーラスト》]]が「能力」指定[[ダイヤモンド状態]]から「効果」指定[[ダイヤモンド状態]]に変更されたことで[[【サザン・ルネッサンス】>【サザン・ルネッサンス】 (デュエプレ)]]や[[【ヘブンズ・ゲート】>【ヘブンズ・ゲート】 (デュエプレ)]]などが《調和と繁栄の罠》を貫通できてしまう。

-[[DMPP-05]]に登場した[[エターナル呪文]]の中では唯一、能力調整を受けていない。

-[[ゼニス]]や[[《神人類 ヨミ》]]などの[[無色]]軸ならTCG版と同様に《調和と繁栄の罠》を無力化できる。デュエプレの[[《神人類 ヨミ》]]や[[《インガ・ルピア》]]などTCGのものとは別カードレベルの動き・デッキ構築の無色カードが追加されているため、ある意味デュエプレ独自の《調和と繁栄の罠》への攻略法である。

**[[サイクル]] [#e9bcfaa0]
[[DM-11]]と[[DMPP-05]]の[[エターナル呪文]][[サイクル]]
-[[白青]]:[[《魂と記憶の盾》]]
-[[青黒]]:[[《英知と追撃の宝剣》]]
-[[黒赤]]:[[《憎悪と怒りの獄門》]]
-[[赤緑]]:[[《破壊と誕生の神殿》]]
-[[白緑]]:''《調和と繁栄の罠》''

**関連カード [#c8cd1b78]
-[[《ボンバー・サツマゴワス》]]
-[[《浄化の精霊ウルス/精霊・スパーク》]]

-[[《調和と暴動の混乱》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#n94c26aa]
-[[DMPP-05]]&br;'''その罠は、あらゆる外敵を遮断し一切の干渉を許さない。'''

**収録セット [#h20174c6]
***[[デュエル・マスターズ]] [#becf9c48]
-illus.[[Akira Hamada]]
--[[DM-11 「聖拳編 第2弾 無限軍団の飛翔(エターナル・ウェーブ)」>DM-11]](5/55)
--[[DMRP-10 「超天篇 第2弾 青きC.A.P.と漆黒の大卍罪」>DMRP-10]](G5/G7)([[ウルトラゴールデンカード]])

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#f88abfc7]
-illus.[[Akira Hamada]]
--[[DMPP-05 「永遠の戦渦 -VORTEX OVERLOAD-」>DMPP-05]]

**参考 [#u2d96c53]
-[[S・トリガー]]
-[[文明]]
-[[クリーチャー]]
-[[攻撃されない]]
-[[攻撃ロック]]
-[[ロック]]
-[[トラップ]]
-[[エターナル呪文]]

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公式Q&A
>Q.[[《ナ・チュラルゴ・デンジャー》>《ナ・チュラルゴ・デンジャー/ナチュラル・トラップ》]]の能力に「名前に《トラップ》とある呪文を唱えた時」とありますが、ルビにトラップを含む''《調和と繁栄の罠》''を唱えた時はどうなりますか?
A. ルビでも《トラップ》とある呪文を唱えているので、クリーチャー側の能力は発動します。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/31740/]]

>Q.''《調和と繁栄の罠》''の攻撃されない効果は、呪文を唱えた後に出たクリーチャーにも適用されますか?
A.はい。プレイヤーにかかる効果なので、後から出たクリーチャーが指定された文明を持てば攻撃されません。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/32013/]]

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