#author("2021-04-25T15:54:43+09:00","","")
*【ハンデスコントロール】 [#d86ad45a]
#author("2021-08-19T14:09:21+09:00","","")

[[コントロール]]の形態の1つ。

[[ハンデス]]の連打によって相手を[[コントロール]]すること。
または、そのような[[デッキ]]。

略して「ハンデスコン」とも呼ばれる。

|特攻人形ジェニー UC 闇文明 (2)|
|クリーチャー:デスパペット 1000|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、このクリーチャーを破壊してもよい。そうした場合、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。|

|爆弾魔 タイガマイト C 闇文明 (3)|
|クリーチャー:ファンキー・ナイトメア 1000|
|マナ武装 3:このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンに闇のカードが3枚以上あれば、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。|
|スレイヤー|

主に[[【除去コントロール】]]の一種として組まれ、やはりねちっこい動きを特徴とする。

[[ハンデス]]が中心となるため必然的に[[闇]]が主体となるが、特にこれといった[[デッキタイプ]]を指すわけでは無く、様々な型がある。
代表的なものは[[【白青黒超次元】]]、[[【青黒ハンデス超次元】]]、[[【黒単コントロール】]]などがある。また、[[【アウゼス】]]や[[【デュランザメス】]]などそれらの[[デッキ]]を基盤にした[[デッキ]]も多い。
詳細は各[[デッキタイプ]]の記事を参照のこと。

**よく使われるカード [#ebb84772]
|[[《ゲオルグ・バーボシュタイン/ゴースト・タッチ》]]|[[呪文]]面は2マナの[[ハンデス]]。[[クリーチャー]]面は[[スマッシュ・バースト]]と[[パワー低下]]。|
|[[《傀儡将ボルギーズ/ジェニコの知らない世界》]]|[[呪文]]面は2マナの[[ハンデス]]。[[クリーチャー]]面は[[cip]]で[[パワー低下]]。|
|[[《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》]]|[[呪文]]面は2マナの対低[[コスト]][[ピーピングハンデス]]。[[クリーチャー]]面は低[[コスト]][[呪文]]再利用。|
|[[《乱罪 ダイパ殺デー》]]|[[無月の大罪]]で[[コスト]]2軽減。[[cip]]で[[セルフハンデス]]|
|[[《特攻人形ジェニー》]]|[[cip]]で[[自壊]]すると[[ハンデス]]|
|[[《ゴースト・タッチ》]]|2マナの[[ハンデス]][[呪文]]。↑とは使い分け|
|[[《ブレイン・タッチ》]]|[[キャントリップ]]付き[[ハンデス]]|
|[[《爆弾魔 タイガマイト》]]|[[黒単]]なら[[cip]]で1[[ハンデス]]|
|[[《西部人形ザビ・バレル》]]|[[cip]]で[[ハンデス]]する[[ブロッカー]]|
|[[《解体人形ジェニー》]]|おなじみ[[ピーピング]][[ハンデス]]|
|[[《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》]]|相手の[[手札]]を減らすと[[覚醒]]|
|[[《時空の封殺ディアス Z》]]|[[攻撃]]時に[[ハンデス]]か[[除去]]|
|[[《激天下!シャチホコ・カイザー》]]|《特攻ジェニー》を使い回す|
|[[《超次元リバイヴ・ホール》]]|[[墓地回収]]+[[闇]][[サイキック]]|
|[[《超次元ミカド・ホール》]]|[[パワー低下]]+[[闇]][[サイキック]]|
|[[《魔天降臨》]]※|[[ハンデス]]と相性のいい疑似[[ランデス]]|

|[[《エナジー・ライト》]]|基本的な[[ドローソース]]|
|[[《コアクアンのおつかい》]]|↑とは使い分け|
|[[《セブ・コアクマン》]]|[[cip]]で[[手札補充]]|

**基本的な戦術 [#mb2dbeae]
[[《特攻人形ジェニー》]][[《ゴースト・タッチ》]][[《アンラッキーダーツ》]]など、2〜3[[マナ]]の[[軽い]][[ハンデス]]を大量に積み込み、序盤から中盤にかけて何度も撃ち込み、相手の[[手札]]を奪っていく。

2、3発も撃ち込んでやれば相手の[[手札]]は1、2枚しか残らない。特に、相手の[[キーカード]]や[[ドローソース]]を落とせたなら儲け物である。

ただし、[[軽い]][[ハンデス]][[カード]]の多くは1:1交換にしかならないため、自分も同じだけ[[手札]]を消耗する。そのため、多くの[[デッキ]]では[[水]]の[[ドローソース]]を積んで[[手札]]を回復させる。

中盤にかけては[[超次元]][[呪文]]を唱えて[[サイキック・クリーチャー]]を出す。[[《激天下!シャチホコ・カイザー》]]は[[《特攻人形ジェニー》]]を使い回せ、[[除去]]に使った[[《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》]]は[[覚醒]]後をちらつかせてプレッシャーをかけることができる。

終盤、十分な[[マナ]]が貯まったら一気に勝負を決める。主な方法は以下。
-[[《魔天降臨》]]で相手の[[マナゾーン]]を空にする。
-[[《時空の封殺ディアス Z》]]や[[《凶刀の覚醒者ダークネス・ガンヴィート》]]で相手の[[カード]]を奪いながら[[ビートダウン]]。
-妨害に使った[[《勝利のリュウセイ・カイザー》]]で[[《時空の喧嘩屋キル》]]を2体[[覚醒]]させる。
-相手の[[除去]]が尽きたのを見計らって[[《超時空ストーム G・XX》]]を出し、[[《超覚醒ラスト・ストーム XX》]]に[[メテオバーン覚醒]]させる。
-[[《超次元ライデン・ホール》]]で[[《ヴォルグ・サンダー》]]と[[《時空の霊魔シュヴァル》]]を同時に出し、[[《霊魔の覚醒者シューヴェルト》]]に[[覚醒]]させる。

[[ハンデス]]は普遍的かつ強力な戦術なので、[[コンボデッキ]]をはじめとして効果的に働く[[デッキ]]は多い。うまく組んでやれば、多くの[[デッキ]]と互角以上に戦えるだろう。

先攻の場合は1[[ターン]]目の[[ルール]]による[[ドロー]]ができないという点で相手に先攻を取られてラッキーな部分があり、ゲーム開始時の[[ジャンケン]]の勝敗がゲームそのものを左右しにくい。
**弱点 [#t07311c3]
軽量[[ハンデス]][[カード]]を複数投入するため、[[デッキ]]内の[[カードパワー]]が下がりやすい。そのため、[[【5色フェアリー・ミラクル】]]のような[[グッドスタッフ]]が相手だと、戦局を一発で打開できるようなパワーカードを[[今引き]]で持って来られて、競り負けてしまうことが多い。

また、[[ハンデス]]を主体にする都合上、[[《墓守の鐘ベルリン》]]や[[《聖鐘の翼 ティグヌス》]]を出せれると無力化される。

さらに、運悪く[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]などの[[マッドネス]]を[[ハンデス]]してしまうと相手に[[コスト踏み倒し]]を許してしまう。特に、[[提督]]を落とすと逆に[[手札補充]]されてしまうので、相手が握っていることが予想される場合は無闇に撃つのは控えた方がいい。

相性のいい[[サイキック・クリーチャー]]が多い分、その[[メタ]][[カード]]も刺さりやすい。[[《暴走龍 5000GT》]]や[[《猛虎ライガー・ブレード》]]などを出されるとまとめて吹き飛ばされてしまうので要注意である。

**ハンデスコントロールの変遷 [#vdd257db]
初めて明確に組まれたのは[[戦国編]]の[[【フェルナンドVII世】]]である。[[《天雷の導士アヴァラルド公》]]や[[《魔弾オープン・ブレイン》]]で持ってきた[[《ゴースト・タッチ》]]や[[《魔弾バレット・バイス》]]を連打し、[[墓地]]に貯まった[[呪文]]によって[[《魔光帝フェルナンドVII世》]]を[[コスト軽減]]して[[召喚]]するというのが基本戦術だった。

[[神化編]]に入ると[[ナイト]]が一気に下火になったが、相変わらず上記のような[[デッキ]]は使い続けられた。

[[覚醒編]]では[[サイキック・クリーチャー]]を[[フィニッシャー]]にした[[【白青黒超次元】]]が一躍[[トップメタ]]に躍り出る。[[《天雷の導士アヴァラルド公》]]で確保した[[《ゴースト・タッチ》]]や[[《アンラッキーダーツ》]]を連打し、[[《超次元ドラヴィタ・ホール》]]で出した[[《時空の雷龍チャクラ》]]を[[覚醒]]させて止めを刺していた。

[[《時空の封殺ディアス Z》]]や[[《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》]]、[[《超時空ストーム G・XX》]]など、この時期の[[サイキック・クリーチャー]]には相性のいいものが多く、一時代を築くこととなった。

[[エピソード1]]に入ると2011年7月23日の[[殿堂入り]]で[[【白青黒超次元】]]は弱体化を余儀なくされるが、同時期に獲得した[[《特攻人形ジェニー》]]や[[《コアクアンのおつかい》]]を取り込み、新たな型として存続する。

逆に、そこから[[光]]の[[カード]]を抜き、より[[ハンデス]]と[[除去]]に特化した[[【青黒ハンデス超次元】]]も登場する。

一方で[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]のような高い[[カードパワー]]を持つ[[マッドネス]]、[[ハンデス]]を完封する[[《墓守の鐘ベルリン》]]、[[クリーチャー]]比率の少ない[[デッキ]]の[[山札]]を大量に削る[[《ヴォルグ・サンダー》]]など、[[メタ]][[カード]]もいくつか登場。かならずしもハンデスコン一強とは言えない[[環境]]となっていった。

[[エピソード1]]終盤、および[[エピソード2]]では従来の[[コスト論]]を上回る[[カードパワー]]を持つ[[ファッティ]]や[[サイキック・クリーチャー]]の[[メタ]][[カード]]が出現。

特に[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]を積み込んだ[[【ミラクルとミステリーの扉】]]の実力は圧倒的であり、従来の[[サイキック・クリーチャー]]を[[フィニッシャー]]にしたハンデスコンは急激な退潮を余儀なくされた。

その後は[[メタゲーム]]の片隅で細々と生き延びることとなったが、[[ドラゴン・サーガ]]に入ると、[[マナ武装]]にプッシュを受けて[[【黒単コントロール】]]が成立。[[《魔狼月下城の咆哮》]]による高い[[除去]]性能を武器に[[メタゲーム]]に影響を与えた。

**参考 [#o724e391]
-[[デッキ集 (一覧)]]
-[[デッキ集/ロック]]
-[[【フェルナンドVII世】]]
-[[【白青黒超次元】]]
-[[【黒単コントロール】]]