#author("2023-08-15T19:27:44+09:00","","")
#author("2024-03-02T06:43:25+09:00","","")
*【&ruby(ゆうきゅうだんまく){悠久弾幕};】 [#kc820175]

[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]の[[山札回復]][[能力]]を利用し、[[《偶発と弾幕の要塞》]]の[[効果]]で[[バトルゾーン]]を[[制圧>ロック]]する[[【除去コントロール】]]気味の[[コンボデッキ]]。[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]の登場から徐々に台頭し始めた[[デッキタイプ]]である。登場時期と[[デッキ]]の性質から、[[ゼニス]]デッキに組み込まれることが多い。
[[マナブースト]]や[[必須カード]]の都合上、[[青赤緑]]で構成され、防御性を重視する場合は、更に[[光]]が加えられる。

[[重量級>重い]][[クリーチャー]]に繋げる必要性、及び[[《偶発と弾幕の要塞》]]による[[除去]]をできるだけ早く開始する必要性から、[[マナブースト]]は必須。
また、一度ハマれば強力ではあるものの、[[呪文]]主体で、かつ低[[パワー]]クリーチャー(つまり低[[コスト]]クリーチャーや[[cip]]クリーチャーのほとんど)を不採用にせざるを得ない。このため、序盤に[[《剛厳の使徒シュライバー》]]や[[《タイム3 シド》]]などの[[呪文メタ]]を仕掛けられると厳しいものがある。

|偶発と弾幕の要塞 R 水/火文明 (5)|
|呪文|
|自分の山札の上から、クリーチャーが出るまでカードを表向きにする。そのクリーチャーよりパワーの小さいクリーチャーをすべて破壊する。表向きにしたカードをすべて自分の墓地に置く。|

従来、5[[マナ]]で撃て、かつよく使われる[[全体>全体除去]][[火力]]と言えば[[《ミリオン・スピア》]]の4000ぐらいなものであり、これを撃ち続けたところで[[バトルゾーン]]を制圧できるわけではなかった。
//だが、これが最大というわけではない。最大値は《偶発と弾幕の要塞》で[[《世紀末ヘヴィ・デス・メタル》]]を引き当てたときの38500である。
また、こちらも[[山札操作]]という手段はあるものの、その[[能力]]の不確定さ、また「同弾収録」「同じ[[水/火>青赤]][[多色]][[呪文]]」「より低い[[レアリティ]]」である[[《炎槍と水剣の裁》]]の強力さゆえに、発売当初は[[ハズレア]]として扱われることが多かった。
その後の活躍も、主に[[【フェルナンドVII世】]]などの呪文の[[墓地肥やし]]としての利用がほとんどであり、[[除去]]呪文としての使われ方が[[メタゲーム]]に食い込むことはなかった。

しかし、[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]の登場により、状況が一変する。

|悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス P 火/自然文明 (8)|
|クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター/エイリアン 8000|
|スピードアタッカー|
|W・ブレイカー|
|相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのクリーチャーを持ち主のマナゾーンに置く。|
|このクリーチャーがどこからでも自分の墓地に置かれる時、かわりにこのクリーチャーと自分の墓地を山札に加えてシャッフルする。|

これにより、[[表向き]]にした[[山札]]がすべて[[墓地]]に置かれるという[[《偶発と弾幕の要塞》]]の[[デメリット]]が大幅に解消され、高[[パワー]]の[[クリーチャー]]を少数積む構成にしても、[[ライブラリアウト]]による自滅をほぼ回避できるようになったためである。

おまけに、[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]自身が8000とそこそこの[[パワー]]を有し、仮に[[《偶発と弾幕の要塞》]]の[[効果]]で[[墓地]]に置かれる場合、
+[[《偶発と弾幕の要塞》]]を[[唱える]]。
+[[クリーチャー]]・カードがめくれるまで[[山札]]が[[表向き]]にされる。
+[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]が[[表向き]]にされ、[[バトルゾーン]]の[[パワー]]8000未満の[[クリーチャー]]は自分も含めてすべて[[破壊]]される。
+[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]の[[置換効果]]により、[[墓地]]にある全ての[[カード]]が[[山札]]に戻る。その他[[表向き]]にされた[[非クリーチャー]]・[[カード]]が同時に[[墓地]]に置かれる。
+[[《偶発と弾幕の要塞》]]の[[解決]]が完了し、[[墓地]]に置かれる。

という手順を踏むため、8000未満の[[全体>全体除去]][[火力]]を放った上で[[バトルゾーン]]にいた自分の優秀な[[cip]][[クリーチャー]]を[[山札]]に戻せるという動きが可能。[[《偶発と弾幕の要塞》]]を何度も[[唱え>唱える]]たり、[[手札]]から[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]を[[ディスカード]]することで、[[山札]]を介した[[ループ]]がほぼ確定する。
//呪文を[[サルベージ]]する能力は、光の低パワークリーチャーに集中しており、《偶発と弾幕の要塞》を直接墓地から回収できる呪文は[[《リフレクティング・レイ》]]しか存在しないため、このデッキにとっては《偶発と弾幕の要塞》を山札に戻すということが極めて重要な[[ループ]]要素になってくるのだ。

**主要カード [#dc509d75]
|[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]|[[コンセプト]]。[[山札回復]]|
|[[《偶発と弾幕の要塞》]]|[[コンセプト]]。[[リセット]]要員|
|[[《ドンドン吸い込むナウ》]]|[[サーチ]]&[[バウンス]]|
|[[《フェアリー・ライフ》]]|[[マナブースト]]|
|[[《フェアリー・Re:ライフ》]]|~|

**候補カード [#i9eb685d]
***呪文の候補 [#rfaba3bb]
|[[《極頂秘伝ゼニス・シンフォニー》]]|[[ゼニス]]の[[召喚]][[cip]]を重要視する場合|
|[[《鼓動する石版》]]|2マナスタートを安定させたい場合|
|[[《時空の庭園》]]|~|
|[[《【神回】バズレンダでマナが大変なことに?!【驚愕】》]]|~|
|[[《セブンス・タワー》]]|[[ターボ]]要員|
|[[《獅子王の遺跡》]]|~|
|[[《再誕の社》]]※|~|
|[[《再誕の聖地》]]|大量[[マナブースト]]兼[[墓地回収]]|
|[[《ピクシー・ライフ》]]|[[マナブースト]]兼[[マナ回収]]要員|
|[[《一極両得 マクノカ&ヌクノカ》]]|~|
|[[《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》]]|~|
|[[《フェアリー・シャワー》]]|[[手札補充]]&[[マナブースト]]|
|[[《ドンドン水撒くナウ》]]|[[マナブースト]]&[[マナ回収]]&[[バウンス]]|
|[[《ドンドン火噴くナウ》]]|[[マナブースト]]&[[手札補充]]&[[コスト火力]]|
|[[《夏だ!デュエル修業だ!!》]]|[[ディスカード]]&4枚[[ドロー]]&[[マナブースト]]|
|[[《夏だ!デュエル修業だ!!》]]|[[ディスカード]]&4枚[[ドロー]]&[[マナブースト]]|
|[[《焦土と開拓の天変》]]|[[マナブースト]]&[[ランデス]]|
|[[《父なる大地》]]|[[除去]]兼[[ランデス]]|
//|[[《エナジー・ライト》]]|[[ドロー]]|
|[[《エナジー・Re:ライト》]]|2枚[[ドロー]]。[[G・ストライク]]|
|[[《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》]]|[[コスト]]5以下に[[プリン効果]]、[[任意]]で[[山札回復]]。&br;《悠久》とは違い''置換効果ではない''ことに注意|
|[[《エマージェンシー・タイフーン》]]|[[手札交換]]で《悠久》を墓地へ送り[[山札回復]]|
|[[《サイバー・チューン》]]|~|
|[[《スクランブル・タイフーン》]]|~|
|[[《神秘の石柱》]]|[[マナゾーン]]から《悠久》を墓地へ送り[[山札回復]]|
|[[《カラフル・ダンス》]]※|~|
|[[《ドレミ団の光魂Go!》]]|[[オールタップ]]or《弾幕》を踏み倒す|
|[[《DNA・スパーク》]]|[[オールタップ]]。条件付きで[[シールド追加]]|
|[[《スローリー・チェーン》]]|[[シールド]]1つを犠牲に敵味方を問わず足止め|
|[[《めった切り・スクラッパー》]]|[[割り振り>割り振り火力]][[コスト火力]]。&br;《弾幕》では[[除去]]しづらいパワーの高い相手にも|
|[[《爆殺!! 覇悪怒楽苦》]]|~|
|[[《ジ・エンド・オブ・エックス》]]|味方の[[封印]]を1つ外し、相手1体に[[封印]]を付ける|
|[[《超次元ホワイトグリーン・ホール》]]|[[防御札]]。[[超次元ゾーン]]であれば小型も採用可能|

***非クリーチャーの候補 [#ba709403]
|[[《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》]]|[[置きドロー]]&[[カウンター]]で《弾幕》を踏み倒す|
|[[《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》]]|[[キャントリップ]]付き大量展開メタ&[[呪文メタ]]。&br;《弾幕》の盤面[[リセット]]と合わせて相手を足止め|
|[[《新世界王の権威》]]|[[防御札]]兼[[白黒赤]]、[[青赤緑]]、[[白黒緑]]の[[マナ基盤]]。&br;[[合体]]前は[[セル]]なので《弾幕》の[[ノイズ>濁る]]にならない|
|[[《新世界王の思想》]]|~|
|[[《新世界王の闘気》]]|~|
|[[《SMAPONの心絵》]]|[[防御札]]。[[タマシード]]なので[[呪文メタ]]を受けない|
|[[《コーライルの海幻》]]|~|
|[[《ロマネス仙鬼の封》]] 等|~|

***クリーチャーの候補 [#f907c2c3]
|カード名|~火力|備考|h
|[[《デスマッチ・ビートル》]]|13000|[[コスト踏み倒しメタ]]で[[効果バトル]]。[[ガードマン]]|
|[[《サイバー・N・ワールド》]]|6000|[[ドロー]]&[[山札回復]]、[[墓地利用メタ]]|
|[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]|6000|[[墓地]]の呪文を使い回す。[[破壊置換効果]]で[[山札の下]]に|
|[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]|8000|[[ハンデス]]対策の[[マッドネス]]、相手を[[タップイン]]|
|[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]|9000|[[GJ>ガチンコ・ジャッジ]]に勝つと[[追加ターン]]を得る[[フィニッシャー]]|
|[[《「祝」の頂 ウェディング》]]|13000|召喚時にクリーチャーか手札を合計4枚[[シールド送り]]。&br;[[ブレイク置換効果]]で[[シールド焼却]]|
|[[《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]]|17000|召喚時に5枚まで[[ドロー]]し、相手には5枚の[[ハンデス]]|
|[[《「呪」の頂 サスペンス》]]|16000|召喚時に[[呪文横取り]]して[[ハンデス]]or[[シールド焼却]]|
|[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]|14000|召喚時に相手[[クリーチャー]]を全て[[バウンス]]。&br;相手の[[ドラゴン]]と[[コマンド]]の[[着地を封じる>着地置換効果]]|
|[[《黒豆だんしゃく/白米男しゃく》]]|12000|[[cip]]持ちを[[マナ送り]]/[[マナブースト]]&[[マナ回収]]|
|[[《強振の超人》]]|16000|[[墓地]]から任意の数[[マナゾーン]]に置き[[マナ召喚]]を付与|
|[[《百族の長 プチョヘンザ》]]|12500|[[ファイナル革命]]による[[全体除去]]&[[タップイン]]|
|[[《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》]]|19000|召喚時に相手が1体もなければ[[エクストラウィン]]|
|[[《水上第九院 シャコガイル》]]|13000|[[ドロー]]による[[ライブラリアウト]]を勝利に置き換える|
|[[《Volzeos-Balamord》]]|[[セル]]|[[キング・セル]]3種の[[合体]]後。&br;パワー555555と非常に高く《弾幕》に巻き込まれにくい|
|[[《緑神龍ディルガベジーダ/偶発と弾幕の要塞》]]|23000|[[準バニラ]][[ファッティ]]付きの《弾幕》|
**理想的な動かし方 [#k9d7cc4a]
2ターン目に[[マナブースト]]を行い、3ターン目に[[《ドンドン吸い込むナウ》]]などで[[《偶発と弾幕の要塞》]]を持って来れれば理想的。5[[マナ]]以上になったら積極的に唱えて、[[バトルゾーン]]を空にし続けたい。
相手が体制を立て直している間に、こちらは[[ブースト]]や[[ドロー]]、[[ランデス]]を続け、[[《「祝」の頂 ウェディング》]]などの[[フィニッシャー]]でケリをつける。[[《サイバー・N・ワールド》]]で増えた相手の[[手札]]を[[《「祝」の頂 ウェディング》]]で[[シールドゾーン]]に埋めると無駄が少ない。

**長所 [#r402f5f0]
-序盤は[[クリーチャー]]を一切出さず、[[フィニッシャー]]も[[エターナル・Ω]]を持つ[[ゼニス]]が中心なので、相手の[[除去]][[カード]]が極めて[[腐り>腐る]]やすい。
-[[【クリーチャーコントロール】]]に対しては極めて耐性が強い。
-ほぼすべての[[ライブラリアウト]][[デッキ]]に対しても強い。長期戦化すれば、むしろこちらが[[ライブラリアウト]]で勝ち得る。

**短所 [#k291f51a]
-前述の通り[[呪文メタ]]に対する耐性が低い。特に[[《虚構の影バトウ・ショルダー》]]を相手にすると、たった1枚で[[デッキ]]が機能不全に陥りかねない。[[デッキ]]の性質上、[[呪文]]が大量に[[墓地]]に置かれているタイミングがあり得るためである。
-[[光]]のカードや[[《めった切り・スクラッパー》]]などを積まないと、[[【速攻】]]気味の[[ビートダウン]]に対して分が悪くなる。構成上、[[シノビ]]や[[S・トリガー獣]]を積めないからである。
--[[《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》]]の登場により[[水]]による[[カウンター]]性能が向上。《弾幕》はもちろん、このデッキと相性が良い[[《止めすぎ》 >《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》]]等も唱えることができ、構築が縛られにくくなった。
--さらに[[G・ストライク]]で[[防御札]]にもなる[[キング・セル]]や[[除去]]持ちの[[タマシード]]が登場したことで[[呪文メタ]]にもある程度対処できるようになった。
-[[《パクリオ》]]を積み込めないので[[ハンデス]]の手段が乏しい。構成上、[[闇]]を追加しようにも構築が難しく、仮に入れたところで[[《ヤミノカムスター》]]や[[《解体人形ジェニー》]]を採用できない。従って、序盤が[[ハンデス]]合戦になると立て直しが効かなくなる恐れがある。
--[[キング・セル]]で[[闇]]の[[マナ基盤]]を確保することができ、[[《密かで華麗なるカイタイ》]]や[[《触媒の円卓》]]、[[《解罪 ジェ霊ニー》]]及び[[《カット 丙-二式》]]など《弾幕》のノイズにならない[[ピーピングハンデス]]が追加されたことで、こちらもある程度緩和されている。

**その他 [#t3c11bde]

-[[山札]]を回復するこのデッキの性質は山札を削る[[《水上第九院 シャコガイル》]]とは一見相性が最悪だが、[[《水上第九院 シャコガイル》]]を出す前に盤面を一掃して[[《百族の長 プチョヘンザ》]]を立てておけば、後は[[《百族の長 プチョヘンザ》]]のタップイン能力を活かした[[タップキル]]で相手の盤面を処理できる。つまり、[[《偶発と弾幕の要塞》]]と[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]のコンボは[[《百族の長 プチョヘンザ》]]で相手を縛った時点で実質必要なくなるため、[[《水上第九院 シャコガイル》]]とは両立可能である。

**参考 [#h689f13a]
-[[デッキ集 (一覧)]]
-[[デッキ集/その他各種コンボ]]
-[[全体除去]]
-[[置換効果]]
-[[山札回復]]
-[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]
-[[《偶発と弾幕の要塞》]]

&tag(デッキ集,コンボデッキ);