#author("2021-07-26T11:23:35+09:00","","")
*【&ruby(じょきょ){除去};コントロール】 [#n2a1a528]

[[呪文]]を中心に相手の行動を妨害し、ゲームの流れを支配して勝利する[[コントロール]]。略して除去コンとも呼ばれる。

[[ハンデス]]や[[火力]]、[[確定除去]]による[[除去]]で相手の息切れを狙う。
もちろん[[ブロッカー]]も搭載されることが普通であり、そちらに防御の多くを頼って[[【クリーチャーコントロール】]]に近くなることもしばしば。

[[DM]]では、いわゆる[[呪文]]のみで相手の[[クリーチャー]]を支配する[[デッキ]]を作ることは非現実的なので、[[呪文]]が中心とはいっても完全にそれに頼る構成はほとんどない。
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大きく分けて
-少数の大型[[フィニッシャー]]で一気に攻める''フィニッシャー型''
-[[ライブラリ>山札]]切れ=[[ライブラリアウト]]を狙う''ライブラリアウト型''
がある。

[[呪文]]を中心に相手の場や[[手札]]を[[コントロール]]するのは同じだが、その後にトドメを刺す方法でどちらかに分かれる。
現在は[[ライブラリアウト]][[呪文]]が[[プレミアム殿堂]]入りで規制されているため、それ以降使われている除去コントロールは[[フィニッシャー]]型がほとんど。

[[文明]]的には、長期戦を狙うため[[ドロー]]が必須なので[[水]]はほとんどの場合採用される。また、[[ライブラリアウト]][[呪文]]があり(現在は使えないが)、[[ハンデス]]や[[確定除去]]のある[[闇]]も大抵は必要。
ほとんどの場合はこの2色を中心に計3〜4色で[[デッキ]]が作られる。非常に長期戦に長け、[[マナ]]数も出やすいため、[[タッチ]]を利用すれば5色全てを使う構成も可能と言えば可能。(>[[【5色コントロール】]])

[[ドラゴン・サーガ]]以降はクリーチャーの質が上がったため、クリーチャーの能力を中心に除去を行うことも十分できるようになった。その影響でクリーチャーによる除去を中心としたものでも、除去を中心とした立ち回りになるデッキなら【除去コントロール】と呼ばれるようになった。
**変遷 [#l8053bf7]
基本セットの終わりまでぐらいはクリーチャー戦がメインにエキスパンションが作られ、[[【アクアンブラック】]]や[[【リーフ青単】]]の方がメジャーなデッキだった事もあり、【除去コントロール】はマイナーなデッキであった。

[[闘魂編]]に入ると[[《フェアリー・ライフ》]]、[[《エナジー・ライト》]][[《ミスティック・クリエーション》]]など汎用性が高い呪文型デッキが流行する。[[《バースト・ショット》]]や[[《デーモン・ハンド》]]で大型にも小型にも対応でき、環境にいた[[赤単]]や[[黒赤]]にも有利に働いた。[[チャージャー]]が出る以前は白[[抜き4色]]で[[自然]]のブーストから[[フィニッシャー]]・全体除去に繋げるパターンも存在したが、チャージャーの登場以降は自然無しでも適度な[[マナ加速]]が可能となり、構築の幅も広がっていった。

[[聖拳編環境]]では[[【ボルバルブルー】]]の台頭によりこのデッキタイプは一時期廃れる事に。[[転生編環境]]では[[《無双竜機ボルバルザーク》]]が殿堂入りとなった事から、除去コントロールのフィニッシャーを務めるようになった[[【除去ボルバル】]]が登場。このほか普通の除去コントロールも環境に復帰した。ただ、2005年度の公式大会では準決勝以下の制限時間が10分間と短かったため、一部の[[プレイング]]の早い[[プレイヤー]]以外は【除去コントロール】を使いこなせなかったと言われる。

[[革命編環境]]では[[【黒単ヘルボロフ】]]がトップメタとなり、以降[[【レッドゾーン】]]が[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]を獲得するまで環境において1人勝ち状態の[[トップメタ]]であった。

革命ファイナル終盤の初期型の[[【ドルマゲドンX】]](いわゆる[[【黒赤デッドゾーン】]])は[[除去]]と[[ハンデス]]を延々と放てる凶悪なデッキタイプであり、悪名高き[[【緑単ループ】]]ですらこのデッキを天敵としていた。この完全体の[[【ドルマゲドンX】]]は[[DMR-23]]の発売から2017年2月26日の[[殿堂レギュレーション]]改訂の間までの2ヶ月しか通常環境にはなかった。

[[双極篇]]では[[【デ・スザーク】]]が確立。[[DMEX-02]]で露骨なメタカードとして[[《ポクチンちん》]]が登場したが、[[《ポクチンちん》]]がバトルゾーンに出るタイミングによっては後続で[[墓地肥やし]]して[[《卍 デ・スザーク 卍》]]で除去して形勢逆転できるほど対応力が高かった。

**参考 [#fc850933]
-[[デッキ集 (一覧)]]
-[[デッキ集/除去コントロール]]
-[[除去]]
-[[コントロール]]

&tag(デッキ集,【除去コントロール】);

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