#author("2023-11-06T03:43:38+09:00","","")
#author("2023-11-06T04:07:16+09:00","","")
*効果 [#ydff8c3d]
[[能力]]によってゲームにもたらされる影響のこと。
総合ゲームルールでは「カードの使用や能力の結果としてゲーム内で起こる出来事」と書かれている。

カードが持っている能力は、そのテキストに従って何らかの効果を生成する。
以下に''効果''の一例を示す。(''太字''部分が効果)
-[[《エナジー・ライト》]]によって''[[カード]]を[[引く]]こと''
-[[《デーモン・ハンド》]]によって''[[クリーチャー]]を[[破壊]]すること''
-[[《予言者マリエル》]]によって''クリーチャーが[[攻撃できない]]こと''
-''[[《不死身のブーストグレンオー》]]が[[破壊されない]]こと''

ただし、状況によっては効果の生成の前後でゲームの状態に変化がない場合もある。(例:[[バトルゾーン]]にクリーチャーがいない時の[[除去]])

なお、「攻撃できない効果」を[[無視]]する[[《ダイヤモンド・ソード》]]が「[[召喚酔い]]ルール」も無視できたり、「クリーチャーがバトルゾーンに出ることによって起こる効果」を無視する[[《轟破天九十九語》>《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》]]が「コマンドが出た時に[[封印]]を[[外す]][[状況起因処理]]」も無視できたりするが、これは注釈文に合わせたためであり、ルール上は能力によって生じたもの以外は効果に該当しない。本来ならば、それらはテキストの修正が必要である。

**ルール [#s87c2d41]
-効果が実行不可能な行動を要求している場合、可能な部分だけを実行する。(「[[空撃ち]]」のページも参照)

-効果は基本的に[[バトルゾーン]]のみに影響する。テキストで明記されている場合や他のゾーンにしか適用できない効果の場合はそちらが優先される。

-すべての効果は重複できる。なお、[[W・ブレイカー]][[能力]]の効果のように重複が意味を成さないものもある。

***「能力」と「効果」の違い [#s26a77e4]
デュエル・マスターズでは、能力と効果は別物である。

能力はカードが持つもので、効果は能力によって生じる事象である。
具体的には、ゲーム中に能力が[[誘発]]してから、または[[常在型能力]]が条件を満たした瞬間から初めて効果が発生することになる。
例えば、「このクリーチャーはブロックされない」という''能力''テキストが書かれているクリーチャーは、バトルゾーンに出て初めて「ブロックされない」''効果''を受ける。

要するに、「カードが持つ''能力''がもたらす''効果''を、〇〇が受ける」と覚えておけばいいだろう。
テキストにたびたび出てくる「[[トリガー]]」を使うなら、『トリガーする前が"能力"』→トリガーする→『トリガーした後が"効果"』という扱いとなる。

能力と効果を混同するプレイヤーはかなり多いが、この違いをはっきり認識しないと、思わぬトラブルを招いてしまうことがある。
実際、2015年度全国大会「デュエルマ☆スターカップ」日本一決定戦決勝トーナメントにおいて、「能力を[[無視]]する」と「効果を[[無視]]する」を混同したことによるトラブルが発生してしまった。

-当wiki含め「このカードは〇〇という効果を持つ」といった表現がよく見受けられるが、結果的に効果は発生するものの、適切な表現とは言いがたい。
また、よくカードのテキストに「呪文の効果」と書かれているが、正確には呪文能力の処理(呪文の解決)によって発生している効果のことを指しているので、厳密に表記するなら「呪文による効果」などとなる。
なお、[[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]]のVer.1.17では、「効果を持つ」という表現が一部に見受けられる((101.5b、206.3、206.4、609.4など))が、カードに対して使われてはいない。

-ちなみに日本で一番有名と思われる遊戯王OCGでは、まさに能力の事を指して「効果」と呼んでいるので、そこからも誤解が生じているのだろう。((例えば誘発型能力は「誘発効果」、起動型能力は「起動効果」という名前になっている。そのため、デュエマでいう能力と効果の両方の意味がある。))
なお、遊戯王にも「能力名」という言葉が存在するが、これはデュエマの[[能力語]]や[[キーワード能力]]ではなく「[[特殊タイプ]]」に相当する概念である。

***待機するのは能力か効果か [#z3c13b8c]
上記の通り能力はクリーチャーが持つもの、効果はそれによってもたらされる影響の事なのだが、その中間である「能力によって誘発し、待機し、解決によって効果をもたらすもの」について、それを「能力」と呼ぶのか「効果」と呼ぶのかについては定まっていない。

[[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]]のVer.1.17では、「能力が誘発((112.3f、114.3など))」「効果が誘発((111.2a、114.4など))」「能力が待機((603.3bなど))」「効果が待機((506.3、507.2dなど))」「能力を解決((605など))」「効果を解決((101.4a、111.2aなど))」と、上記の「効果を持つ」と同様に表記揺れしている。

-一応、元となる[[Magic:The Gathering]]では、「誘発し、待機し、解決するもの」はオブジェクトの一種であり「能力」と呼んでいる。ただし、これはカードが持つ「能力」とは別の意味に当たる。

**その他 [#yc194219]
[[ソリティア]]を行っている最中に処理待ちの[[効果]]を忘れて正しく実行することができなくなった場合、それが大きくゲームの流れに影響するなら反則負けになる。
このような状況になった場合、当該[[プレイヤー]]がその[[ゲーム]]の[[投了]]を行うのが実際の対応としてしばしば取られる。

//[[公式ページ>デュエル・マスターズ公式HP]]では[[クリーチャー]]も[[呪文]]も「特殊[[能力]]」とされている。

**参考 [#o9ca0c77]
-[[用語集]]
-''効果''
--[[単発的効果]]
--[[継続的効果]]
--[[置換効果]]
---[[置換効果(狭義)>置換効果#narrow]]
---[[自己置換効果]]
--[[状態定義効果]]
-[[能力]]
--[[常在型能力]]
---([[特性定義能力]]((実質[[継続的効果]]と同義)))
--[[誘発型能力]]
---([[遅延誘発型能力]]((何らかの能力によって発揮される効果が後から発揮されること)))
---([[遅延誘発型能力]]((何らかの能力によって生成される効果が後から発揮されること)))
--[[起動型能力]]
--[[呪文能力]]
-[[トリガー]]
-[[待機]]
-[[解決]]

&tag(用語集);