#author("2024-03-11T14:33:14+09:00","","")
#author("2024-03-11T15:27:40+09:00","","")
*&ruby(はんようせい){汎用性}; [#ya657c16]

カードゲーム用語ではなくれっきとした日本語。
さまざまな用途や場面で用いることができ、有用である様子を「汎用性が高い」と表現する。

カードゲームに置き換えれば
1.そのカードが様々な用途に使えて便利なこと
2.そのカードが多くのデッキで採用できること
に相当する。カードに対してだけでなく[[コンボ]]等にも使われる言葉である。

//簡単に言うと「使い勝手」という意味。//使い勝手が良い=汎用性が高い、とは限らない気がします。

1の意味ならば、[[《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》]]あたりが例としてふさわしい。
そのカードで考えられる用途の一部を箇条書きしてみると

+[[cip]]で手札の質を上げ、さらに手札に加えるカードが火または自然なら1体[[任意]][[バウンス]]の追加効果が使える。
+[[マッハファイター]]で盤面処理する。
+持ち前の文明と種族を生かして[[革命チェンジ]]。
+革命2で[[S・トリガー]]。1.と合わせて受け札になる。
+革命0で[[パンプアップ]]&[[スピードアタッカー]]。2.の盤面処理でも使えるし、[[《百鬼の邪王門》]]でパワー15000の[[効果バトル]]しながら[[召喚酔い]]も消した打点追加になる。
+[[マナ基盤]]

……こういうものが「汎用性が高い」例となる。ただし、これは汎用性の高さではトップクラスのカードを持ち出しているため、実際にはここまで汎用性が高いカードはそうそうない。

他には、各種[[超次元]][[呪文]]は状況に合わせて最も的確な[[サイキック・クリーチャー]]を選択できるため、汎用性が高いカードの代表格である。

ただし、汎用性の高さはデッキの構築に左右される部分もあり、一概には言えない。例えば[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]は、[[【エンペラー・キリコ】]]系列のデッキでは八面六臂の活躍を見せるが、他のデッキにそのまま突っ込んでも同じ働きはできない。

また、汎用性が低いカードが弱いとも限らず、特定の状況下でしか使えないカードでも、その状況下なら勝利を決定づけられるほどの威力を発揮できるカードなら、それを使う価値は大いにある。

2の意味ならば[[《フェアリー・ライフ》]]、[[《青銅の鎧》]]、[[《エナジー・ライト》]]、[[《解体人形ジェニー》]]、[[《デーモン・ハンド》]]、[[《父なる大地》]]、[[《アクア・サーファー》]]、[[《勝利のガイアール・カイザー》]]など、多くのデッキで手軽に使える[[カード]]があてはまるだろう。

汎用性が高い[[カード]]には[[文明]]や[[種族]]等に縛られずに一定の効果を挙げられるものが多く、汎用性が低い[[カード]]は、[[種族]]等に縛りのあり特定の場面や[[デッキ]]でしか活躍しないようなものが多い。例えば[[《封魔妖スーパー・クズトレイン》]]と[[《封魔妖ザビ・クズトレイン》]]を比較すると、前者は様々なデッキで使えるが、後者は[[エイリアン]]が入っていなければ使えない。このような場合、前者のほうが「汎用性が高い」と言える。

-時代によって、かつては汎用性のある効果であっても、時代にそぐわなくなってしまう場合もある。例えば[[ドロー]]や[[ハンデス]]は場面を選ばず安定して[[アドバンテージ]]を稼げるが、それしか行わない[[《エナジー・ライト》]]や[[《ゴースト・タッチ》]]などは現在では汎用性の低いカードとみなされる。
前者は[[《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》]]や[[《「合体」の頂 アクア・TITAAANS/「必殺!ジェット・カスケード・アタック!!」》]]に置き換える、後者は[[《特攻人形ジェニー》]]に変更しつつ、さらに[[《有象夢造》]]や[[《キユリのASMラジオ》]]と併用してコスト踏み倒しができるギミックを入れるなど、工夫は必要だろう。

-類似[[カード]]を比較する場合、例えば[[《フェアリー・ライフ》]]は[[速攻]]相手には[[S・トリガー]]が活躍するので多くのデッキで採用されるが、終盤では[[腐る]]事が多い。それに対して、[[《時空の庭園》]]は[[マナブースト]]の他に[[メテオバーン]]の補充ができ、終盤でも腐りづらい。この場合、2の意味ならば前者の方が汎用性が高いが、1の意味ならば後者の方が汎用性が高い。

-[[爆進ダブル]][[呪文]]のように状況に応じて複数の能力を使い分けられるカードは汎用性が高いと言われるが、コストがその分高くなるので[[コストパフォーマンス]]が悪いものもある。汎用性が[[カードパワー]]やその[[カード]]の評価に直結するものでないことは覚えておきたい。

-[[双極篇]]から登場した[[ツインパクトカード]]は[[ツインパクト]]の特性上、1枚のカードの中に[[クリーチャー]]と[[呪文]]を包容しており状況によって[[腐る]]ことが少ない為、通常のカードより汎用性が高い傾向にある。

-[[プロモカード]]や、何らかのデッキに限定で収録されている汎用性が高く、なおかつ入手の困難なカードは、[[シングルカード]]市場でも高値で取引されたり在庫切れが続出することが多い。しかしそういったものは比較的早く[[再録]]されるか[[制限が課せられる>殿堂入り]]傾向にあるので、焦って入手する必要がないこともある。

-これがあまりに高いカードはよく[[必須カード]]と呼ばれる。ただそちらの記事にもある通り、デュエマではその特性上1の意味と2の意味を両立させる「真の必須カード」はほとんど存在しない。

-凡庸性(ぼんようせい)は完全な誤り。凡庸とは優れたところがなく平凡であることを意味する。

**参考 [#h3d2546a]
-[[用語集]]
-[[スペック]]
-[[モード]]
-[[必須カード]]

&tag(用語集,汎用性);