#author("2023-07-29T14:50:30+09:00","","")
#author("2024-01-22T22:52:56+09:00","","")
*空撃ち [#af63e925]

[[カード]]の[[能力]]が[[効果]]を成さない状況で[[クリーチャー]]の[[能力]]を使ったり、[[呪文]]を唱えたりすること。
一例として、相手の場にクリーチャーがいないときの[[《デーモン・ハンド》]]など。

狭義には全く[[効果]]を成さない状況で[[能力]]を使うことを指す。しかしそれでは[[ディスアドバンテージ]]にしかならない。
狭義には全く[[効果]]を成さない状況で[[呪文]]を撃つことを指す。しかしそれでは[[ディスアドバンテージ]]にしかならない。
[[チャージャー]]で[[マナブースト]]だけを行いたいときなど、「メインの[[能力]]は[[効果]]を成さないが、他の[[能力]]は[[効果]]がある(のでそちらを目的に[[呪文]]を[[唱える]])」場合は広義の空撃ちに含まれる。能動的に空撃ちをする場合は、主にこれが目的となる。
あるいは、その[[呪文]]だけでは[[効果]]を成さなくても、[[《氷牙レオポル・ディーネ公》]]など[[呪文]]を唱えたこと自体に反応する[[カード]]を目的に[[呪文]]を[[唱える]]、など。

空撃ちが明確に認められたのは[[DM-08]]発売前後の[[ルール]]改正にて。「カードの能力は可能なものだけを処理する」の[[ルール]]が追加されたことによる。
それまでは、「相手の手札から2枚見ないで選び、相手はそれを持ち主の墓地に置く。1枚しかない場合は、相手はその1枚を持ち主の墓地に置く。」のように、特定条件下でも使うことを許可するテキストになっているものもあった([[旧《スケルトン・バイス》のテキスト>https://dm.takaratomy.co.jp/card/detail/?id=dm08-014]])。

-「カードの能力は可能なものだけを処理する」ので、強制効果を使わないで空撃ちすることはできない。例えば[[《ブレイン・チャージャー》]]の[[ドロー]]効果を使わずに[[チャージャー]]機能だけを使うことはできない。

-[[タップ能力]]も空撃ちできる。[[《護法の精霊アムシオン》]]がいるときなどに役立つテクニック。

-[[《魔流毒》]]など、自身の[[能力]]で[[唱える]]ことが制限されている場合は、条件を満たしていないと空撃ちもできない。
--[[《偽りの王 ナンバーナイン》]]や[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]など、他の[[カード]]の[[ロック]]の影響で唱えられない場合も同様である。

-[[《偉大なる無駄》]]を唱えることは一般的には空撃ちと呼ばれるが、「カードの能力をすべて使った上で何も起こらない」ので、厳密には空撃ちではない。

-[[墓地]]の[[カード]]を参照する[[カード]]は、[[クリーチャー]]を参照できるものの方が、[[呪文]]や全[[カードタイプ]]を参照できるものに比べて多い。[[墓地利用]]の観点では、普通の[[呪文]]よりも[[ツインパクト]][[呪文]]の方が空撃ちでも活きやすい。

-[[クリーチャー]]などの[[能力]]を使うことを空撃ちと呼ぶかどうかは能力によって異なる。呪文を唱えたときに手札が失われるように、[[cip]]や何らかの[[ディスアドバンテージ]]を伴うものは空撃ちと呼ばれやすい。
一方、[[ターンの終わり]]などに自動的に誘発する[[能力]]は、たまたま対象が不在だったなどと表現でき、呪文のように『撃って』いる感覚も薄いため、空撃ちと呼ばれることは少ない。[[任意]]のものなら選択を伴うが、そこに[[ディスアドバンテージ]]がなければ使用しないのと変わらないので、これも空撃ちとはほとんど呼ばれない。

-非公開領域を参照する[[能力]]は、空撃ちになるかどうかが撃ってみるまでわからない点に注意。
[[アドバンテージ]]を得ようとしたが該当カードがなくて空撃ちになる、あるいは逆に空撃ちしたいときに該当カードが存在して空撃ちでなくなってしまう、という状況が起こりうる。
--例えば[[《マインド・リセット》]]は、相手の手札から呪文を捨てさせる[[強制]]能力を持つ。が、単体では相手の[[手札]]を事前に知ることはできないため、結果的に空撃ちになる可能性はある。
--ただし、非公開領域を参照する際には当該のカードやゾーンの開示を伴うので、最低でも[[情報アドバンテージ]]だけは得られる。
--情報開示が自分のみで相手には公開されない場合、「実質任意」となり、該当のカードがある場合でもあえて空撃ちにすることが可能。詳しくは「[[任意]]」のページを参照。
//--[[《希望の絆 鬼修羅》]]の2つ目の[[モード]]は、山札から指定のカードを[[強制]]で[[サーチ]]する能力である。だが、[[盾落ち]]の可能性がある以上、山札に指定のカードが残されているかは山札を見るまで証明できない。かつてのルールでは[[山札]]を見て特定のカードを強制で選ぶ効果は必ず処理しなければならなかったのに、モード選択の時点では空撃ちか否かが判別できない。
//-デュエル・マスターズというゲームは[[シールド]]の存在によって、不特定のカードが非公開領域に落ちてしまい、それが判別できなくなる可能性がある。そのため、ゲームシステムが空撃ちになるか否かが判別できなくなる危険性を孕んでいるといえる。
//実際、黎明期から[[サーチ]]・[[リクルート]]カードはそのほとんどが、テキストを「加えてもよい」「出してもよい」と[[任意]]効果にする事により空撃ちの発生を抑制するテキストになっていた((対象の指定がないため空撃ちが発生し得ない[[《クリスタル・メモリー》]]のように、あえて強制になっているテキストも存在する。))。現在では[[封印]]という更なる非公開領域が増えているため、尚更である。

**空撃ちの例 [#gfd60690]
-相手のクリーチャーがいない状況で[[《魔弾アルカディア・エッグ》]]を空撃ちし、[[《魔光大帝ネロ・グリフィス》]]を出す。
-自分の[[クリーチャー]]がいない時に、[[《ダッシュ・チャージャー》]]や[[《勝負だ!チャージャー》]]で[[マナブースト]]。
-光マナが無いので、相手の[[手札]]が無い時に[[《魔弾バレット・バイス》]]を唱え、その後[[G・ゼロ]]で[[《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》]]を出す。

**参考 [#s37bdb8b]
-[[呪文]]
-[[チャージャー]]
-[[唱える]]
-[[用語集]]