可能ならこのクリーチャーを選ぶ [編集]

文字通り、相手がカードを選ぶ時、自身を選ぶことを強制させる能力。
初出はDMRP-06《ギギギのギタロー》

《ちょっと☆きゃわ☆じょらごん》は特殊で、誘導先は自身であるとは限らない。《自由の末弟 トド松》ダイナモによってカワイさが変動していればそれに疑似付与する。

ギギギのギタロー UC 無色[ジョーカーズ] (4)
クリーチャー:ジョーカーズ 3000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのターン、相手が自分のクリーチャーを選ぶ時、相手は可能ならこのクリーチャーを選ぶ。(ただし、自分の他のクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
パス・オクタン P 水文明 (2)
GRクリーチャー:トリックス/ワンダフォース 1000
相手のターン中、相手が自分の他のクリーチャーを選ぶ時、可能ならこのクリーチャーを選ぶ。
(ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)

注釈文にもある通り、この能力は攻撃ブロックは制限しない。この点は「選ばれない」と同じ。

酷似した能力に《アクア特攻兵 デコイ》の能力が存在するが、こちらは裁定が異なる。

ルール [編集]

※以下、《同期の妖精/ド浮きの動悸》を例として解説する。

裁定を踏まえると、この能力は以下のように言い換えることができる。

相手がバトルゾーンのエレメントまたはカードを選ぶ時、選べる対象にこのクリーチャーが含まれているなら、このクリーチャーを含めて選ぶ。

※以下は全て相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》1体だけバトルゾーンにいることを前提に解説する。

  • 前提として、複数のカードを同時に選ぶ効果によって、同じものを重複して2回以上選ぶことはできない。《英知と追撃の宝剣》のような、強制で2体ちょうどを選ぶ効果があっても、《同期の妖精》が2体分の選択を担当できるわけではない。
    この場合、《同期の妖精》1体は必ず選び、もう1体は好きなクリーチャーを選べる。
    • 効果の過程で変数を使う場合、あるいは対象にできる最大数がある「n体まで選ぶ」でも同様。
      • 変数を使う例として《“轟轟轟”ブランド》の能力がある。捨てた枚数に応じて複数のクリーチャーを同時に選ぶ時、《同期の妖精》を含んでいれば、他のクリーチャーも同時に破壊することが出来る。
      • 最大数がある例には《飛ぶ革命 ヴァル・ボルシャック》の能力など、様々なものが存在する。少なくとも《同期の妖精》1体は選ぶことを強要されるが、「2体選ぶ」という選択を取れなくなることはなく、《同期の妖精》を含む2体を対象とすることができる。
  • エレメント指定の能力、カード指定除去といった能力でも、選べる対象に《同期の妖精》が入っているなら必ず選ばなければならない。
    • ただし、そもそも選択肢に《同期の妖精》が入っていないなら選択は誘導されない。例えば、ブロッカーだけを破壊する《火炎流星弾》による効果は、ブロッカーではない《同期の妖精》では止められないし、《テック団の波壊Go!》でコスト6以上のクリーチャーを1体破壊するを選んだ時、破壊対象を《同期の妖精》が肩代わりすることもできない。
  • 対象を選ぶ効果の解決時点で、《同期の妖精》がバトルゾーンを離れていたのなら、誘導効果は消滅している。
    • 最も顕著な例は、《絶望と反魂と滅殺の決断》《撃髄医 スパイナー》。クリーチャーの選択は非同時のためパワー低下のたびに《同期の妖精》を選ばせる効果は発動しているものの、通常の状況では初回の1体選択とパワー低下の適用の時点で《同期の妖精》はパワーが0以下となって破壊されている。2回目のクリーチャー選択が始める時点で《同期の妖精》がいなくなっているため、自由に対象を選ぶことができる。
    • もちろん、別々のカードが連続的に使われるときも同様。W・ブレイク以上により《デーモン・ハンド》を2枚唱えた時、1回目で《同期の妖精》を破壊すれば、2回目で他のクリーチャーを破壊できる。
      G・ストライクも同じタイミングで誘発する能力のため、先にS・トリガーで《同期の妖精》を除去できれば、他のクリーチャーを選べる。
  • 《霊騎コルテオ》のように、対象の最大選択数を決めるのに際して「1(単位)につき」には、複数選択時の挙動となる。一方、《ミンティア・リンギング》のように効果発動の数を決めるのに際して「1(単位)につき」は単体選択が複数回発動する挙動となる。
    • 《霊騎コルテオ》は味方の数が十分なら「可能ならこのクリーチャーを選ぶ」効果があってもオールタップできるが、《ミンティア・リンギング》は味方の数がどれだけあっても「可能ならこのクリーチャーを選ぶ」効果のクリーチャーのみしかタップできない。

※以下は相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》2体以上バトルゾーンにいる場合。

  • 《英知と追撃の宝剣》のような、強制で2体ちょうどを選ぶ効果は、それぞれ別の《同期の妖精》を選ぶ。すなわち未選択の《同期の妖精》がある場合は依然として「可能ならこのクリーチャーを選ぶ」効果が働いていると考えれば良い。
    • 選択できる最大数より多く《同期の妖精》がある場合、割り振り火力など選択数が可変のものも、未選択の《同期の妖精》がなくなるように選べば良い。もちろん、全ての《同期の妖精》が対象になった上でなお余剰があるなら他のクリーチャーを選んでもよい。
  • 1体を選ぶ効果であってどちらも選ぶ条件に含まれている場合は、好きな方の《同期の妖精》を選ぶことができる。

その他 [編集]

  • 攻撃誘導と、部分的に考え方は似ている。そちらは文字通り「攻撃」を吸引するため、「選ぶ(攻撃は含めない)」とは効果対象が全く異なる。しかし、どちらも「それをすることは許可するが、するのであれば対象が限定化される」「矛盾する状況なら『可能なら』を満たしていないと判断し、異なる対象も選べる」という部分では共通している。

参考 [編集]


公式Q&A

  • 一度に複数体選ぶ場合について(固定数)

Q.相手の《歓楽のタギャースツ》1体と他のクリーチャー1体がバトルゾーンにいる状況で、自分は《英知と追撃の宝剣》を唱えました。相手のクリーチャーを2体選びますが、この場合《歓楽のタギャースツ》を2回選ぶことになりますか?
類似例:《パス・オクタン》《同期の妖精/ド浮きの動悸》
A.いいえ、《歓楽のタギャースツ》1体と、他のクリーチャー1体を選びます。複数のクリーチャーを同時に選ぶ場合、同じクリーチャーを何度も選ぶことはできません。
引用元(2021.12.17)

  • 一度に複数体選ぶ/選べる場合について(可変数)

Q.相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》と、他に相手のパワー6000のクリーチャー2体がバトルゾーンにいる状況です。
自分の《“轟轟轟”ブランド》の「出た時」の能力で手札を2枚捨てて、相手のクリーチャーを2体破壊する時、《同期の妖精》以外のクリーチャーを選んで破壊することはできますか?
A.必ず《同期の妖精》も選ぶ必要がありますが、1体は別のクリーチャーを破壊できます。
効果で複数のカードを同時に選ぶ際、同じカードを2回以上選ぶことはできません。そのため《同期の妖精》を複数回選ぶ必要はありません。
引用元(2023.10.20)

+  類似だが古い裁定(2019.9.30)

Q.相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》と、他のクリーチャー1体、自分のクリーチャー1体がいる状況です。
この状況で自分が《飛ぶ革命 ヴァル・ボルシャック》を出したのですが、その「出た時」の能力で選べるクリーチャーはどれですか?
A.《飛ぶ革命 ヴァル・ボルシャック》の「出た時」の能力はクリーチャーを2体まで選べます。この能力を解決する際、何体のクリーチャーを選ぶかを決めます。
1体だけ選ぶ場合、《同期の妖精》を必ず選ぶ必要があります。
2体選ぶ場合、1体は《同期の妖精》を必ず選び、もう1体自分か相手のクリーチャーを選べます。
1体も選ばないこともでき、その場合何も起きません。
引用元(2023.10.20)

  • 1枚もしくは複数枚のカードの能力で複数回選ぶ場合について

Q.相手の《歓楽のタギャースツ》がバトルゾーンにいる状況で、相手の《ボルシャック・ドラゴン》が自分のシールドを2つブレイクしました。その中から「S・トリガー」で《デーモン・ハンド》2枚の使用を宣言しました。1枚目で《歓楽のタギャースツ》を選んで破壊し、2枚目で他のクリーチャーを選べますか?
類似例:《同期の妖精/ド浮きの動悸》
A.はい、選べます。1枚目の《デーモン・ハンド》の効果で《歓楽のタギャースツ》を選んで破壊してから、2枚目の《デーモン・ハンド》の効果で相手のクリーチャーを新たに1体選び、破壊します。
引用元(2021.12.17)

Q.相手の《歓楽のタギャースツ》がバトルゾーンにいる状況で、相手の《ボルシャック・ドラゴン》が自分のシールドを2つブレイクしました。その中から《デーモン・ハンド》の「S・トリガー」と《フェアリー・Re:ライフ》の「G・ストライク」の使用を宣言しました。先に《デーモン・ハンド》で相手の《歓楽のタギャースツ》を選んで破壊してから、他のクリーチャーを《フェアリー・Re:ライフ》の「G・ストライク」で選べますか?
類似例:《同期の妖精/ド浮きの動悸》
A.はい、選べます。「S・トリガー」と「G・ストライク」は同時に宣言が必要ですが、「S・トリガー」のカードを使う効果と「G・ストライク」のクリーチャーを選んで攻撃できなくする効果は、それぞれ好きな順番で解決できます。
引用元(2021.12.17)

Q.相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》がバトルゾーンにいる状況です。
相手が自分を攻撃し、自分はブレイクされたシールドから《撃髄医 スパイナー》を「S・トリガー」で召喚しました。
《撃髄医 スパイナー》の「出た時」の能力は、3回とも相手の《同期の妖精》を選ばなければいけませんか?
A.1回目の効果は《同期の妖精》を選ぶ必要があります。
《撃髄医 スパイナー》の「出た時」の能力は、1回解決するごとに相手のクリーチャーを1体選びます。1回目の効果で《同期の妖精》のパワーが0になり破壊された場合、2回目と3回目の効果は好きな相手のクリーチャーを選べます。
引用元(2023.10.11)

Q.相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》がバトルゾーンにいる状況です。
相手が《ゴルパガーニ-A7/ダウンフォース・サーキュラー》の呪文側を唱えたターン中に自分を攻撃し、自分はブレイクされたシールドから《撃髄医 スパイナー》を「S・トリガー」で召喚しました。
《撃髄医 スパイナー》の「出た時」の能力は、3回とも相手の《同期の妖精》を選ばなければいけませんか?
A.はい、3回とも《同期の妖精》を選ぶ必要があります。
引用元(2023.10.11)

  • プレイヤー指定のない選ぶ効果について

Q.相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》と、自分のクリーチャー1体がいる状況です。
自分が《スパイラル・ゲート》を唱えた際、自分のクリーチャーを手札に戻せますか?
A.いいえ、戻せません。必ず《同期の妖精》を選んで手札に戻します。
《同期の妖精》の能力は、すべてのプレイヤーのクリーチャーの中から選ぶ際にも適用されます。
《スパイラル・ゲート》を唱えたらクリーチャーを必ず1体選ぶので、《同期の妖精》を選ぶことになります。
引用元(2023.10.20)

  • エレメント指定・カード指定で選ぶ場合について

Q.《同期の妖精/ド浮きの動悸》は、《ザーク・砲・ピッチ》の「出た時」の能力のような、エレメントを選ぶ能力でエレメントを選ぶ際も必ず選ばなければいけませんか?
類似能力:《龍脈術 落城の計》など、相手のカードを選ぶ能力
A.はい、エレメントを選ぶ効果でも、《同期の妖精》を選べるのであれば必ず選ぶ必要があります。
例えば、相手の《卍 新世壊 卍》《同期の妖精》がバトルゾーンにある状況で《ザーク・砲・ピッチ》を出した場合、その効果で必ず《同期の妖精》を選ぶ必要があります。
引用元(2023.10.11)

  • 複数体の「可能ならこのクリーチャーを選ぶ」クリーチャーが出ている場合について

Q.相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》が2体いる状況で、自分が《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》の呪文側を唱えた場合、どうなりますか?
A.相手の《同期の妖精》2体のうち、どちらか好きな方を選んで破壊します。
引用元(2023.10.11)

  • カードを選ぶ対象範囲にバトルゾーン以外のゾーンが含まれる場合について

Q.相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》がバトルゾーンにいる状況です。
自分が《トンギヌスの槍》を唱えた場合、《同期の妖精》を必ず選ぶ必要がありますか?
類似例:《シャドーウェーブ・サイクロン》
A.いいえ、マナゾーンやシールドゾーンのカードを選べます。
バトルゾーンの相手のカードを選ぶ場合のみ、《同期の妖精》を選ぶ必要があります。
引用元(2023.11.17)

  • その他

Q.相手の《歓楽のタギャースツ》と他のクリーチャーが1体、自分の「鬼タイム」が発動している《「迅雷」の鬼 ライジン天》がバトルゾーンにいる状況です。自分のターンの終わりに、《「迅雷」の鬼 ライジン天》の「自分のターンの終わりに」の能力で、相手が自身のクリーチャーを破壊するかわりに自分が相手のクリーチャーを選びますが、自分は《歓楽のタギャースツ》を選ばなくてはいけませんか?
類似例:《同期の妖精/ド浮きの動悸》
A.はい、《歓楽のタギャースツ》を選ぶ必要があります。他のクリーチャーを選ぶことはできません。
引用元(2021.12.17)

Q.相手の《同期の妖精/ド浮きの動悸》がバトルゾーンにいる状況です。
自分は《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》の「出た時」の能力で名前を選ぶ際、《同期の妖精》を必ず選ばなければいけませんか?
類似例:《あたりポンの助》
A.いいえ、《同期の妖精》を選ぶ必要はありません。
クリーチャーの名前を選ぶ際には、《同期の妖精》の効果は適用されません。
引用元(2023.11.17)

Q.自分の《同期の妖精/ド浮きの動悸》と相手の《「復活」の鬼 ヨミノ晴明R》がバトルゾーンにいる状況です。自分の《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》の「出た時」の能力でクリーチャーを選ぶ際、かわりに相手が選びますが、相手は自分の《同期の妖精》を選ぶ必要がありますか?
A.はい、相手は自分の《同期の妖精》を選ぶ必要があります。
自分の《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》の効果ですが、《「復活」の鬼 ヨミノ晴明R》の置換効果で相手が選ぶため《同期の妖精》の能力が適用されます。
引用元(2024.2.16)