天聖王儀(てんせいおうぎ) アルカディア・グローリー》 [編集]

天聖王儀 アルカディア・グローリー VR 光文明[ジョーカーズ] (10)
呪文:ジョーカーズ
この呪文を唱える時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。この呪文を唱えるコストを、そのクリーチャーのコストの数少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
相手のクリーチャーを1体選び、表向きにシールド化する。
このターン、自分のクリーチャーはすべてのバトルに勝つ。

DMRP-19で登場したジョーカーズ呪文

コストは重いが、相手がコストの重いクリーチャーを出しているほど支払いコストが低下する。呪文能力は相手のクリーチャー1体をシールド送りして、自分のクリーチャー全てにすべてのバトルに勝つ状態にできるというもの。

素のコストは10と非常に重いため、コスト軽減が適用されていなければとても使えたものではないが、おおむね能力相応のコストまでは軽減されるだろう。能力はいずれも大型クリーチャーへの対処を意識したものなので、コスト軽減の条件と呪文能力は一致している。
しかし、相手のデッキによって使い勝手が大幅に変化するため、使いづらさは否めない。
今や、侵略やら革命チェンジやらで速攻でも序盤からファッティが出てくることは多いが、王来篇環境を見てみるとあまり有効な除去札とは言い難い。

まず、コスト軽減メインステップで使う能力のため、《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》《我我我ガイアール・ブランド》のように相手にターンを返す前に自壊してしまうフィニッシャーには意味をなさない。また、【BUNBUN・ヴァイカー】のように、ウィニー展開するデッキも少なからずおり、それらにも大したコスト軽減が望めない上に、相手のクリーチャーを壊滅させるのも難しい。

バトルを前提とした能力であるが、このカード自体がクリーチャーを出す能力、及びタップする系の能力や効果バトルを持たないため、スペックを大いに発揮したいなら、ある程度の下準備はほぼ必須。また、S・トリガーが無いため、防御札にならず攻撃的な目的でしか使えないことは明確な欠点。

どれだけ能力をフルに活かしたところで、相手のクリーチャーを除去する以外のことはできない。どれだけコスト軽減したところで、相手のクリーチャーを除去する以外のアドバンテージが取れない除去札の肩身が狭く、それは殿堂解除しても環境で大して使われなかった《魂と記憶の盾》が示している。

デザインとしてはディスペクターメタとして作られたと思われる。環境で使われる主なディスペクターはコストが重い物が多いためコストを軽減しやすく、シールド送りEXライフを削りすべてのバトルに勝つで完全に破壊するという想定。特に《禁時混成王 ドキンダンテXXII》に対しては名目コスト10なので《ドキンダンテ》の能力に引っかからず、パワー99999もすべてのバトルに勝つで乗り越えられる。

しかし、相性の悪い大型ディスペクターもおり、《聖魔連結王 ドルファディロム》相手にはそもそも唱えることすら許されず、《禁断竜王 Vol-Val-8》ジャストダイバー持ちなので出たターンには処理できない。

一応、シンカパワーでバトルに勝つたびアンタップする《王来英雄 モモキングRX》との相性は良い。これもデザイナーズコンボであろう。

名目コストが10と高いため、《奇石 ケイヴ》《賢犬の精霊龍 ロイヤルワン》のコスト踏み倒し能力や《追憶人形ラビリピト》のオールハンデスを序盤から狙うことも可能。ガチンコ・ジャッジとも相性が良く、隠し味的に仕込むのも面白い。

総じてこれからの環境次第と言えるカードか。
登場時点では前述の《禁時混成王 ドキンダンテXXII》《龍風混成 ザーディクリカ》《砕慄接続 グレイトフル・ベン》辺りが主な仮想敵になる。

ルール [編集]

環境において [編集]

極稀に【ヘブンズ・ゲート】の隠し味として1枚積みされることがある。大量展開系デッキなのでシールド送りによる遅れを頭数で吹き飛ばせる。

アニメにおいて [編集]

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 1つ目の能力について

Q.《天聖王儀 アルカディア・グローリー》のコストを少なくする1つ目の効果と、クリーチャーをシールド化する2つ目の効果で選ぶクリーチャーは同じクリーチャーでなければいけませんか?
A.いいえ、必ず同じクリーチャーである必要はありません。同じクリーチャーを選べますし、別々のクリーチャーも選べます。
引用元(2021.9.24)

  • 2つ目の能力について

Q.《天聖王儀 アルカディア・グローリー》の2つ目の効果で、相手のオーラの付いたGRクリーチャーを選んだ場合、どうなりますか?
A.選んだGRクリーチャーは一度表向きのままシールド化された後、即座に超GRの一番下に置かれ、同時に、付いていたオーラは裏向きでシールド化されます。複数枚オーラが付いていた場合、どの位置に裏向きで置くかは、オーラの持ち主が決定できます。

+  (総合ルール 310.7)

引用元(2021.9.24)

Q.《天聖王儀 アルカディア・グローリー》の2つ目の効果で、相手の進化クリーチャーを選んだ場合、どうなりますか?
A.進化クリーチャーとその構成カードはすべて表向きのまま、バラバラにシールド化されます。
引用元(2021.9.24)

Q.《天聖王儀 アルカディア・グローリー》の2つ目の効果で、相手のカードが下に4枚ある《卍 デ・スザーク 卍》を選んだ場合、どうなりますか?
A.《卍 デ・スザーク 卍》と下の構成カードはすべて表向きのまま、バラバラにシールド化されます。結果的に、相手は表向きのシールドが5つ増えることになります。
引用元(2021.9.24)