(わか)大長老(だいちょうろう) アプル》 [編集]

若き大長老 アプル UC 自然文明 (2)
クリーチャー:グランセクト 3000
G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
ガードマン(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先を、自分の他のクリーチャーからこのクリーチャーに変更してもよい)
相手のカードは、墓地またはマナゾーンを離れない。
相手は、墓地またはマナゾーンから呪文を唱えられない。

DMRP-22で登場した自然グランセクト

相手のカード墓地マナゾーンからのゾーン移動に、その2つのゾーンからの呪文詠唱を同時にロックする能力を持つ。

自然、闇文明の得意分野にあたる2つのゾーンに同時に干渉することができる。
オマケにG・ストライクガードマンも備えており、クリーチャーだけでなくプレイヤーへの攻撃も守ることが可能。卑近な例では、退化系のデッキの先置き退化元を狙うマッハファイターに対して役立つか。

当然の如く《鋼鉄の鎚》《超級の面 ゴメス》の様な攻撃できないデメリットも無い。

特にハンデス戦略との組み合わせは強力無比で、相手のリソースを枯渇させたのにもかかわらず《絶望と反魂と滅殺の決断》等で逆転されるケースを未然に防ぐことができ、より確実に相手をコントロールすることができる。墓地に置かせたカードはこのクリーチャーがいる限り利用不可能になり、墓地を参照する(疑似)シンパシー系能力などを除けば除外に近い扱いとなるため、非常に強力。

《轟破天九十九語》と組み合わせると、本来であれば相手の展開も許す《轟破天九十九語》をノーデメリットで使えるようになる。

ただ、コスト2でパワー3000と、メタカードとしては除去しようと思えば簡単に除去できる水準。登場直前の環境では《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》《虹速 ザ・ヴェルデ》《絶望と反魂と滅殺の決断》辺りの範囲内に入っている点が悩ましく、退化系列のデッキもこの程度なら除去には困らない。一応《霊峰 メテオザ-1》《ブルンランブル》(アドバンス限定)で死なないだけマシか。

また、肝心のメタ能力も《カラフル・ナスオ》など、マナブーストからの自己ランデスを行うタイプのカードを相手に合わせられると、大量マナブーストという形で友情コンボを許してしまう。特に《悪魔の契約》を使われるとノーリスクで大量手札補充させてしまう。

自分からの墓地リセットすら無効にしてしまうので、《お清めシャラップ》との相性は良くない。【5色ザーディクリカ】などが8枠程度を割いて【絶望神サガループ】対策を考える場合は、お互い干渉しない《とこしえの超人》《お清めシャラップ》の組み合わせが推奨される。
加えて、相手のカードがマナゾーンを離れないという事は相手のマナが減らせなくなってしまうという事なので、ランデス戦略との相性も最悪である。

環境において [編集]

登場から【青黒緑ハンデス有象夢造】の新戦力として活躍。また、【青黒緑ゲンムエンペラー】【青黒緑退化】など、青黒緑カラーのデッキ全般で使われる。特に【青黒緑ハンデス有象夢造】での活躍は目覚ましく、メタ範囲とハンデス戦略との噛み合いもさることながら、《有象夢造》で繰り返しリアニメイトできるため非常に粘り強く場に存在することができ、このカード1枚で同デッキがトップメタに押し上げられたと言っても過言ではないだろう。

登場後の環境では【邪王門】系統、墓地退化系統、【青黒緑ハンデス有象夢造】ミラーマッチ、【青黒緑デッドダムド】【闇王ゼーロ】系統、【5色ザーディクリカ】など数多くのデッキに刺さり、このカードが環境を定義していると言っても過言ではない。

登場から日が経つにつれて【神羅ケンジ・キングダム】【赤緑“逆悪襲”ブランド】といった【速攻】【ビートダウン】にも採用されるようになり、単なるメタカードの域を超えた取り回しの良さが目立つようになった。次第にミラーマッチ対策として【5色ザーディクリカ】にも入るようになった。

ただ、余りに使用率が上がったため、『DMGP2022』(オリジナル)ベスト32入賞の【青黒緑フシギバース】など、《悪魔の契約》で前述の友情コンボを狙ったデッキまで現れるように。

その後、DM22-RP1発売から1ヶ月程度が経過すると、《恋愛妖精アジサイ》型の【緑単オービーメイカー】に採用した事例もチャンピオンシップ上位入賞レシピとして見られるようになった。スノーフェアリーシナジーを重視するそちらにも投入される辺りに汎用性の程が窺い知れよう。

【絶望神サガループ】登場以降は需要が伸びると思いきや、コスト1で使いやすい《とこしえの超人》を最優先した場合、《若き大長老 アプル》まで追加で入れるとデッキスペースを圧迫し自身の動きを鈍化させかねないため、入るデッキが限られるようになった。
特に【青黒緑有象夢造】以外の青黒緑全般(【青黒緑オービーメイカー】など)や【5色ザーディクリカ】のような色バランスが重要なデッキでは特に緑単色の過剰投入問題がネックとなる。青黒緑基盤系統のデッキ視点では、同じメタカード枠の《キャディ・ビートル》と比べてビートダウン系にあまり刺さりが良くないのも欠点である。

2023年3月20日付で《生命と大地と轟破の決断》プレミアム殿堂したことにより、マナゾーンから唱えさせない能力が生かしづらくなったという向かい風もある。なお、環境で見るかは別として、《ソーシャル・マニフェストII世》《Disアイ・チョイス》など、マナゾーンから唱える効果自体はまだまだカードプール上には存在している。

DM23-RP3期時点では、ほかのカードの嵩増し要員兼フィニッシュ補助の《同期の妖精/ド浮きの動悸》を除けば、これか《とこしえの超人》2枚と《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》4枚だけしかメタカードを採用しない攻撃型の【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】が主流。

DM23-EX2期になるとメタカードを《ボン・キゴマイム》《キャディ・ビートル》、疑似的なメタカードの圧縮枠の《同期の妖精》に焦点を絞った型の【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】が主流となり、採用を見送られるケースが目立つように。

だがDM23-EX2最終週辺りになると2枚程度採用する構築の【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】が目立ち、DM23-BD2DM23-BD3発売日にはこれを3枚投入した型が250人規模のオリジナルのチャンピオンシップで3位入賞。《とこしえの超人》と異なり、「無月の門能力の下敷きとなるカードも能力の対象範囲内に入り、そうなると《堕∞魔 ヴォゲンム》がただの自己ライブラリアウト製造機のデメリット獣と化すため、【青黒魔導具】にはこのクリーチャーが事実上《ヴォゲンム》召喚のロックとして機能する。一見このカードの対策となる《堕魔 ドゥポイズ》もあくまで選ばせ除去であり、盤面が溜まった状況では効果が薄い。

その他 [編集]

  • DM23-RP4Xの金トレジャー版では《アプル》の紋様デザインの衣装に身を包んだ金髪碧眼の女性キャラクターが描かれている。
    • イラスト的に仕方ないのだが、元が大長老の若い頃なのに美少女という点はよくプレイヤーにもツッコミを入れられている。

サイクル [編集]

DMRP-22のコスト2メタクリーチャーサイクル。G・ストライクと各文明固有の能力を併せ持つ。
公式アカウントのツイートにて一斉に紹介された。

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 4つ目の能力について

Q.相手の《若き大長老 アプル》がバトルゾーンにいる状況です。
自分の「メガ・ラスト・バースト」を持つクリーチャーが手札、マナゾーン、または墓地に置かれた時、その呪文側を唱えられますか?
参照:《同期の妖精/ド浮きの動悸》
A.手札に移動した場合のみ、唱えられます。
「メガ・ラスト・バースト」は移動先のゾーンで解決されます。マナゾーン、墓地に置かれた場合、そこから呪文を唱えようとするので、《若き大長老 アプル》の効果で唱えられません。
引用元(2023.10.11)

類似能力をもつカードの公式Q&A

  • 4つ目の能力について

Q.《かぼちゃうちゃうちゃう》がバトルゾーンにいる状況です。自分は墓地から「ムゲンクライム」で呪文を唱えられますか?
参照:《夢幻の無》《絶望と反魂と滅殺の決断》
A.いいえ、唱えられません。墓地から呪文を唱えられない状況ではコストも支払えないので、「ムゲンクライム」によって自分のクリーチャーとマナゾーンのカードをタップすることもできません。

+  (総合ルール 601.1b)

引用元(2021.12.17)