使用宣言 [編集]

使用宣言とは、バトルゾーン以外の場所から何らかの条件にトリガーさせられる能力を使うことを相手に伝える「任意で使用をする誘発型能力の宣言(総合ルール603.2e )」のことを指す。

  • 「任意で使用をする誘発型能力」には該当しないが「使用を予約する」意味でも「使用宣言」という用語は使われている。《甲型龍帝式 キリコ³》《天上天下双極∞》のように、複数のカードを同時に使用させる効果がある場合、選ばれたカードらは“使用宣言”状態となる。このようにして宣言を済ました後で、それらを好きな順番で1枚ずつ使用していく流れとなる。
    • 必ずしも選ばれたカードがどこでもないゾーンに移動するわけではない。例えば《魔導管理室 カリヤドネ》の場合は選ばれた呪文は墓地に存在したまま1枚ずつ解決されていく。使用宣言されているカードであっても、使う前に「使用されるゾーン」から離れてしまったらもう使うことはできない。(《カリヤドネ》の場合、3枚選んでも、1枚目で《お清めシャラップ》を唱えて自分の墓地を空っぽにしたら、2枚目・3枚目は不発に終わる。)
    • 使用宣言するタイミングでの選択は、1枚でも解決が始まった時点で変更不可能となる(後から「やっぱり使いたくない」「やっぱり使いたい」は許されない)など、「任意で使用をする誘発型能力」と共通する部分も多い。

基本的なルール [編集]

宣言された能力は、一度待機という状態を挟み解決に至る。
非公開ゾーン、特に手札から効果の使用を宣言するものがほとんどだが、公開ゾーンである墓地から使用宣言させる能力も存在する。例:無月の門S級侵略[不死]

カードテキストにはそう書いていないにもかかわらず、ルール上事前に宣言していないとカード(能力)を使えないケースもあるので、該当するカードを使う場合は把握しておくべきルールと言える。

  • 宣言できるタイミングはカードのテキストに記載されている。タイミングが適正な場合は同時に何枚でも宣言できるが、宣言以外の能力を含め解決が1つでも始まってからは追加の宣言をすることはできない。
    • 宣言には最低でも「〜する時、」までの条件は満たしておく必要がある
    • 「〜する時、」以降の条件は宣言時に満たしておく必要はない
    • その行動そのものが効果によって禁止されている場合には、使用宣言はできない
    • しかし、行動による結果だけが制限されている場合は、結果的に不発になるとしても使用宣言自体はできる
      • 相手の《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》の攻撃中、出せない範囲に含まれているクリーチャーを召喚しようとする能力の使用宣言はできる。
      • 相手の《我怒の鎖 パンサーベア》がバトルゾーンにあり、そのターン中1枚も召喚および詠唱していないのなら、一度に何枚でも使用宣言できる。1枚目で《我怒の鎖 パンサーベア》の能力を無力化できなかったら、2枚目以降はすべて召喚も詠唱も不発となる。
      • 相手の《ゴールデン・ザ・ジョニー》により各ターン1枚しか呪文を唱えることができない場合、ブレイカー能力で一度に2枚以上S・トリガーを持つ呪文を手札に加えたら、2枚とも使用宣言ができる(2021年9月24日付でそのように裁定変更された)。宣言の時点では「そのターン唱えた呪文の回数」は0回であり、宣言をしたからといって「そのターン唱えた呪文の枚数」が1回以上になるわけではないからである。
      • 相手の《封鎖の誓い 玄渦》によって墓地からカードを離せない状態でも、無月の門の使用宣言は行える。無月の門は条件付きで召喚を行う能力であり、《封鎖の誓い 玄渦》は召喚を禁止する能力ではないため。
      • 相手の《ジェイ-SHOCKER》によってコスト4のカードをバトルゾーンに出す行為が禁止されていても、《暗黒鎧 ザロスト》の使用宣言はできる。シールドを墓地に置くのが目的となる扱いの能力であり、そうした場合にバトルゾーンに出ようとするため。
      • クリーチャーを出せない状態でも、進化クリーチャーの革命0トリガーは宣言できる。革命0トリガーは文章の都合上、このクリーチャーを手札から見せるのが目的となる扱いの能力であり、その結果に付随してバトルゾーンに出ようとするため。
    • 出せない」という状況下では「召喚」という行為の宣言はできるが、出せない効果が働いている間は召喚ができず、一切の召喚処理もできなくなる
  • 宣言されたカードが、その能力を解決する前にゾーンを移動した場合、効果を解決できず、そのゾーンに置かれたまま処理が不発となる。
    • 例)《サイバー・チューン》《デーモン・ハンド》シールドゾーンが手札に加わる時に、それらのS・トリガーの使用宣言を行う。→まず、《サイバー・チューン》を唱えて、S・トリガーの処理を待機している《デーモン・ハンド》をディスカードした場合、《デーモン・ハンド》は唱えることができない。
      《デーモン・ハンド》は不発になったが、墓地に移動された後、元々あった手札に戻るということも起こらない。

各ルールの詳細 [編集]

使用宣言してすぐに処理される能力

これらは、他の能力の解決や置換効果の処理に割り込んで使用宣言及び処理できる能力。詳しくは、それぞれの該当ページを参照。

誘発型能力であり、誘発タイミングと同時にすぐに使用宣言できる能力

これらの能力を使うには、テキストに記載されているタイミングが訪れると同時に使用宣言する。このタイミングを逃せば、その能力を解決することはできない。
例えば、《轟音 ザ・ブラックV》の攻撃時に侵略を使う場合、《轟音 ザ・ブラックV》アタックトリガーと同じタイミングで侵略能力もトリガーするため、《轟音 ザ・ブラックV》のアタックトリガーを解決する前に侵略の使用宣言を行うことになる。《轟音 ザ・ブラックV》のアタックトリガーを解決(相手の手札をハンデス)してから侵略の使用宣言はできない。

ターン終了ステップに誘発する能力
  1. 使用宣言が必要な誘発型能力の使用宣言をターン・プレイヤーが行う。
  2. ターン・プレイヤーの待機状態の効果を処理する。
  3. ターン・プレイヤーの待機状態の効果がすべてなくなったら、使用宣言が必要な誘発型能力の使用宣言を非ターン・プレイヤーが行う。
  4. 非ターン・プレイヤーの待機状態の効果を好きな順番で処理する。この過程でターン・プレイヤー側の効果が誘発した場合、処理中の効果を解決した後でターン・プレイヤーの効果を優先して処理し、その後非ターン・プレイヤー側の処理に戻る。

例1
相手は、このターン、まだコストを支払わずにクリーチャーを出していない。
そのターンの終わりに、相手が「自分のターンの終わりに」のタイミングで《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》の効果を使いクリーチャーを出した。
相手が「自分のターンの終わりに」の効果をすべて解決してから、自分が「相手のターンの終わりに」のタイミングでカードの使用宣言ができる。
今回の例の場合、《ヘブンズ・ヘブン》でコストを支払わずにクリーチャーを出しているので《ZERO ハンド》を宣言でき、唱えることもできる。

例1に関しては、裁定変更の前は宣言することも唱えることもできたが、相手が実際にクリーチャーを出す前に《ZERO ハンド》を宣言しなければならず、相手は「《ZERO ハンド》が宣言されたから出すクリーチャーを変えよう」という動きができてしまっていた。
裁定変更により、相手がどのクリーチャーを出したかを見た上で自分が宣言と解決を行うようになった。


例2
相手は、このターン、何らかの方法でコストを支払わずにクリーチャーを出していた。
そのターンの終わりに、相手が「自分のターンの終わりに」のタイミングで《劇の根源 マクガフィン》の効果を解決し、各プレイヤーはカードを1枚引いた。
自分がそれで《ZERO ハンド》を引いたのなら、相手が「自分のターンの終わりに」の効果をすべて解決してから《ZERO ハンド》の使用宣言ができる。

例2は、裁定変更の前には「自分のターンの終わりに」「相手のターンの終わりに」を同時に宣言する必要があったため、《マクガフィン》でカードを引く時点では宣言できるタイミングが過ぎてしまっているため、唱えることができなかった。
裁定変更により、宣言タイミングの前で手札が更新されることになるため、唱えられるようになった。

「相手クリーチャーが攻撃する時」に誘発する能力

相手クリーチャーの攻撃時に宣言するニンジャ・ストライク革命0トリガー《煌世主 サッヴァーク†》の能力なども、「ターン・プレイヤー側の宣言→ターン側の解決→非ターン側の宣言→非ターン側の解決」という手順で行われる。

これは、「攻撃」というルールに、使用宣言と宣言の処理に関する順番が書かれているためである。

506.攻撃クリーチャー指定ステップ

(中略)

506.3b誘発型能力の中には使用宣言が必要なものがあります。使用する場合、まずターン・プレイヤー側が使用するものをすべて宣言します。任意で使用をする誘発型能力とは、ニンジャ・ストライクや革命チェンジなど、非公開ゾーンで誘発する能力を指します。(参考603.2e)

506.3cその後、ターン・プレイヤーの待機状態の効果を好きな順番で処理します。

506.3d非ターン・プレイヤー側の、任意で使用をする誘発型能力の宣言を行います。攻撃クリーチャーを指定した時点では条件を満たしていなかったものであっても、この時点で条件を満たしていれば使用宣言が可能です。

506.3eその後、非ターン・プレイヤーの待機状態の効果を好きな順番で処理します。この過程でターン・プレイヤー側の効果が誘発した場合、それを先に処理し、その後非ターン・プレイヤー側の処理に戻ります。

2021年6月24日より前の裁定 [編集]

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詳細 [編集]

宣言の理念とは、ある非公開情報が別の非公開情報に溶け込む前に、今から使用されるカードが適正に使われるものであるという証明のために行うものである。
S・トリガーの宣言なら「このカードは今のブレイクによって手札に加えられたものである」「ブレイクされる前に手札にあったものを後出ししているわけではない」という証明のために「宣言」という手順を踏むことを義務付けている。

また、カードデザインの都合やルールの煩雑化の抑止、1ターンあたりの時間の短縮のためにも宣言という手順が大きな役割を果たしている。
もしも「攻撃する時」に対して追い焚き宣言ができてしまっては、

《予言者クルト》攻撃時に《音精 ラフルル》革命チェンジ → 攻撃は継続中なので《大長老 ウェイヨウ》にチェンジ → 攻撃は継続中なので《蒼き団長 ドギラゴン剣》にチェンジ

……というゲームバランス的に到底許されるものではない動きが可能になってしまうことからもわかるだろう。
規模は違えど《プラチナ・ワルスラS》などのアタックトリガー侵略革命チェンジを持つカード手札に加わった場合、その攻撃中に加わったカードが持つ侵略革命チェンジは使用しようとするのも同罪である。

  • 宣言後に条件未達成で不発になる場合を除いて、一度宣言した能力は最後まで完遂する必要がある。解決段階で実行したくなくなっても実行しなければならない。
  • 宣言の必要がない能力は、クリーチャー常在型能力を代表として、公開ゾーンにあらかじめ置いておくことで発動する誘発型能力が該当する。
    • ただし、ごく一部のカードは非公開ゾーンから使うものでありながら、宣言の必要がないものも存在する。
    • 宣言の必要のない能力は、宣言が必要なものと異なり後から誘発したものでも待機されて、プレイヤーの好きな順番で解決していく。
  • 宣言した能力と、宣言の不要な能力はどちらから先に解決してもよい。

その他 [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

Q.《堕魔 グリギャン》をバトルゾーンに出した時、墓地に無月の門を持つクリーチャーがいますが、必要な枚数の魔導具がありませんでした。《堕魔 グリギャン》の能力で山札の上から魔導具が置かれた場合、それを元に《卍 デ・スザーク 卍》の無月の門を使うことはできますか?
A.はい、使えます。無月の門は、魔導具をバトルゾーンに出した時点で手札か墓地にあると発動し、使用宣言をすることが可能です。その解決時にバトルゾーンと墓地から必要な枚数の魔導具を集めて使うことになるので、宣言時に魔導具がそろっている必要はありません。ただし、解決時に必要な枚数の魔導具がなければ失敗し、無月の門を使ったことにはなりません。
引用元

Q.《殺意の悪魔龍 マガンド》の「攻撃する時」の能力で、シールドから手札に戻したカードが「侵略」や「革命チェンジ」を持っていた場合、その「侵略」や「革命チェンジ」を使えますか?
A.いいえ、「侵略」や「革命チェンジ」は効果を解決する前に誘発型能力の使用宣言をしなければなりません。
(総合ルール 506.3)
引用元

Q.自分の《SSS級天災 デッドダムド》《虹速 ザ・ヴェルデ》、相手の《絶十 <九極.Star>》がバトルゾーンにいて、自分の墓地に《SSS級天災 デッドダムド》があるという状況です。自分の《虹速 ザ・ヴェルデ》で相手を攻撃する時、《SSS級天災 デッドダムド》の「侵略」をバトルゾーンと墓地から宣言できますか?
A.はい、それぞれ宣言できます。先にバトルゾーンの《SSS級天災 デッドダムド》《虹速 ザ・ヴェルデ》の上に重ね、「重ねた時」の効果で《絶十 <九極.Star>》がバトルゾーンを離れれば、そのまま墓地の《SSS級天災 デッドダムド》をその上に重ねられます。
引用元(2021.9.24)

Q.《真・龍覇 ヘブンズロージア》が攻撃した時、《時の法皇 ミラダンテXII》の「革命チェンジ」を宣言し、《時の法皇 ミラダンテXII》を出してから《SSS級天災 デッドダムド》の「侵略」の宣言はできますか?
A.いいえ、できません。「革命チェンジ」や「侵略」のような能力は使用宣言が必要な誘発型能力です。これらの能力は、その解決を行う前に使いたいものをすべて宣言する必要があります。

+  (総合ルール 506.3b)

引用元(2021.9.24)


[1] 2021年4月14日に行われた裁定変更の前は召喚処理は可能で、クリーチャーを3体破壊する部分を処理できた。そして、実際に出ようとする段階で出せない効果が適応され、元々あったゾーンにとどまることとなっていた。